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新型コロナ感染対策でのマスク着用効果を裏付けるエビデンスがアメリカで報告

2020.08.01

マスク着用が美容院での新型コロナ感染拡大を防ぐ?

米国ではマスクの新型コロナウイルス感染症(COVID-19)予防効果をめぐって議論が巻き起こっている。

こうした中、マスク着用の効果を裏付ける、説得力のあるエビデンスが、米ミズーリ州セントルイスを拠点とする感染症専門医のRobin Trotman氏らにより報告された。

この報告書は、米疾病対策センター(CDC)が発行する「Morbidity and Mortality Weekly Report」7月14日号に掲載された。

この報告書によると、今年5月、ミズーリ州のヘアサロンに勤務する2人の美容師がCOVID-19に罹患した。

これらの美容師のうち、一人は8日間、もう一人は5日間にわたって症状があったが、マスクを着用の上で、約1週間にわたって139人の客の髪をカットした(客たちも全員がマスクを着用していた)。

しかし、これらの客の中から感染者は出なかっただけでなく、客の接触者や、同じサロンに勤務する他の美容師たちへの感染も確認されなかったという。

ただし、これらの美容師のうちの一人と同じ家に住んでいる4人の濃厚接触者の全員に、後の検査で新型コロナウイルス陽性が確認された。一方、もう一人の美容師の濃厚接触者からは、発症者は出なかった。

この調査には関与していない米レノックス・ヒル病院の救急部門の医師であるRobert Glatter氏は、「このことから学ぶべきことは明らかだ。マスクには予防効果があるということだ」と指摘。

また、「マスクには、症状の有無にかかわらず、COVID-19に罹患した人からの感染拡大を防ぐ効果がある。換気が良くない屋内では感染リスクが高まるため、何であれ屋内活動を行う際はマスクを着用するよう、強く促す必要がある」と主張している。

Trotman氏らも、「今回の調査結果は、不特定多数の人たちが出入りする場所、とりわけソーシャルディスタンスを維持するのが難しい場所では、マスクの着用が新型コロナウイルスの感染拡大防止に有効であることを裏付けるものだ」と同意を示している。

また、「発症前または無症状の感染者から感染が拡大する可能性もある。したがって、COVID-19の次の感染の波による影響を抑えるためにも、公共の場でのマスク着用を義務付ける政策を考慮すべきだ」としている。

ただしTrotman氏らは、今回の分析結果にいくつかの限界があることを認めている。例えば、地域の保健当局は、2人の美容師が接触した全ての客を対象にCOVID-19の症状のモニタリングを実施したが、感染の有無を実際に検査したのは67人だけで、それも、検査のタイミングが早過ぎて、結果が偽陰性となった可能性があるとしている。

また、調査対象者の基礎疾患、手袋や手指衛生といったマスク以外の感染対策の実施状況、2人の美容師が発症する前に接触した客には追跡調査が行われていないことも、留意点として挙げている。

さらに、ほとんどの美容師は、客の背面からカットを行うため、感染しにくい状況であった可能性もあるとの見方を示している。

これらの点に言及しながらも、Trotman氏らは、「着用が適切と思われる状況下では、マスクを確実に正しく着用することが、発症前あるいは無症状の感染者および症状のある感染者からの感染拡大を最小限に抑える上で重要な手段になる」と述べている。(HealthDay News 2020年7月14日)

Copyright © 2020 HealthDay. All rights reserved.

(参考情報)
Abstract/Full Text
https://www.cdc.gov/mmwr/volumes/69/wr/mm6928e2.htm?s_cid=mm6928e2_w

構成/DIME編集部

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