
ソフトバンクグループ(SBG)は、新型コロナウイルス検査のための検体を安全に採取できる唾液PCR検査を低価格・高頻度で提供することを目指す子会社「新型コロナウイルス検査センター株式会社」を設立した。
新型コロナウイルス検査センターは、国立研究開発法人 国立国際医療研究センターと、新型コロナウイルス感染症対策として、PCR検査の高頻度実施によるクラスターの抑制、早期発見および拡大防止に関する効果検証を行なうことを目的とする共同研究を進めるべく協議を実施。
国立国際医療研究センターの協力を得て、まずはソフトバンクグループ従業員を対象に唾液を用いた新型コロナウイルスのPCR検査を試験的に開始し、今後は福岡ソフトバンクホークスの選手へも新型コロナウイルス検査センターが検査を提供していくという。
また、検査を希望される自治体や法人などに、実費負担だけで唾液PCR検査を提供できる環境整備を進めていく予定だ。仮に利益が出た場合は医療機関などへ寄付などをしていくという。
SBGは、全国の医療機関やソフトバンクグループの従業員、取引先などに所属する4万4,066人を対象に独自に実施した抗体検査の結果を2020年6月9日に公表し、その中で、抗体検査と唾液PCR検査を組み合わせたグループ全社員への自主検査を徹底し、社員の感染リスクを可能な限り低減することで、安心して働ける社内環境の整備と適切な企業活動を推進する出口戦略「ソフトバンクモデル」の構想を発表した。今回の取り組みは、その発展的な展開を目指すものとなる。
構成/DIME編集部