
2020年上半期は、新型コロナウイルスの感染拡大と6月末日の「キャッシュレス・消費者還元事業」終了という、キャッシュレス決済の普及状況に影響を及ぼしそうな大きな出来事が2つあったが、実際のところ、どのような変化があったのだろうか?
そこで今回、16~69歳男女20,000人を対象にした「キャッシュレス決済利用の変化」に関する意識調査が行われたので、その結果を紹介していきたい。
なお本調査は、6月29日(月)~2020年6月30日(火)の期間に、株式会社インフキュリオンにより実施された。
QRコード決済の利用率は48%
●各カテゴリーのうちいずれかのサービスを「利用している」と回答した割合(n=20,000;複数回答)
QRコード決済の利用率は48%と、全体の半数の方がQRコード決済を利用していることがわかった。
●個別キャッシュレスサービスの利用率(n=20,000;複数回答)
●QRコード決済各アプリの利用率の推移(n=20,000)
全キャッシュレス決済サービスのうち、最も利用されているサービスは「楽天カード」の41%。次いで交通系ICカード(SuicaやPASMOなど)の37%、3位にはPayPay(ペイペイ)の33%だった。
2019年3月から2020年6月にかけての利用率の推移を見ても、QRコード決済の定着がうかがえる結果となっていた。
約半数が、ポイント還元の加盟店ではキャッシュレス決済を選択
●「キャッシュレス・ポイント還元」が始まってからの買い物のやり方について
また、「キャッシュレス・ポイント還元」スタート後の買い物方法としては、約50%の人が、ポイント還元の加盟店ではキャッシュレス決済を選択していることが明らかに。
●今後、キャッシュレス決済と現金の利用のうち、利用したいものとその理由について(n=20,000;複数回答)
キャッシュレス決済は利便性への評価が高く、今後も利用したい人は、65%。現金との併用派と合わせて79%の人が継続して利用すると回答。20%の人は新型コロナに伴う現金忌避・接触忌避がある。
●3月以降の、新型コロナウイルス感染拡大防止のための外出自粛要請の期間中の買い物のやり方の変化について(n=20,000;複数回答)
3月以降の外出自粛要請期間中に、買い物のやり方に変化があったと回答した人は31%だった。特に、オンラインでの食材や料理の宅配・出前注文が人気を集めていた。
●外出自粛要請期間中での、スマートフォンやパソコンを通じた金融サービスの利用の変化について (n=20,000;複数回答)
外出自粛要請期間中で、金融デジタルチャネルの利用も増加。「銀行口座の残高・明細確認」の利用が最も多く、17%の人が利用。次いで「銀行口座からの振込・振替」の12%だった。
<調査概要>
調査手法:インターネット調査
調査地域:全国
対象者条件:16~69歳男女
対象人数:20,000人
調査期間:2020年6月29日(月)~2020年6月30日(火)
出典元:株式会社インフキュリオン
構成/こじへい
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