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新型コロナ流行によるストレスで子どもへの虐待が急増か?米チューレーン大学

2020.07.29

パンデミックによるストレスで子どもへの虐待が急増か

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大防止を目的にしたソーシャル・ディスタンシングや隔離といった措置は、公衆衛生にとっては必要かつ有効であり、ベネフィットがある。

だがその一方で、こうした措置によるストレスが、家庭内暴力の増加につながっている可能性があるとする研究結果を、米チューレーン大学精神医学・行動科学部門のCharles Zeanah Jr.氏およびMyo Thwin Myint氏らが「Pediatrics」7月号に報告した。

COVID-19の流行に伴い、学校や保育所が休校・休園され、多くの親は育児と仕事の両立に苦心している。このような日常生活の変化は、特に幼い子どもを動揺・混乱させ、それが悪態をついたり、わざと大人を困らせる行動をとって反応を見る「試し行動」につながったりする。

こうした子どもの振る舞いがもたらすストレスに、財政面やその他の不安が重なった結果、親の怒りが爆発し、言葉の暴力や身体的な虐待に至る可能性があるという。

著者らによると、虐待を最も受けやすいのは概して幼い子どもであり、虐待による死亡が最も多いのは12カ月未満の乳児であるという。

また、家庭内暴力は、たいていの場合、子どもが学校で報告することにより発覚する。そのため、学校が臨時休校している状況下では、家庭内暴力が起きていても気付かれないままでいる可能性があると著者らは懸念を示す。

現状に打ちのめされているように感じている親たちに対して、著者らは以下のように助言している。

・育児が必要な状況下で、仕事との両立の必要性や、収入減や失業の可能性が重なれば、どんな人でもストレス、怒り、不安、苛立ちを感じるものだということを認識する。
・毎日決まった時間に起床・就寝し、食事をとることで、子どもと親双方の生活リズムを維持する。
・読書、運動、スクリーンタイムの時間など、1日のタイムスケジュールを考える。
・両親ともに家にいる場合は、2人で協力しあって子どもの面倒を見る。
・子どもの反抗的な振る舞いは、日常生活の変化に伴い生じた不安や混乱に起因する可能性が高いことを忘れない。
・ストレスを感じたら、深呼吸をしたり、心から感謝すべきことを挙げてみたりといった対処法を試す。それでも効果がない場合は休憩をとる。
・暴力的な行動を回避するために、友人や家族に電話をかける。

Myint氏は、「パンデミックによる経済的ストレスや家庭で普段利用しているサポートの中断は、外出自粛期間を超えて長引く可能性が高い」と述べ、「現在は、家庭内暴力が生じやすい状況であることを認識すれば、その兆候に気付きやすくなるだろう」と付け加えている。(HealthDay News 2020年7月6日)

Copyright © 2020 HealthDay. All rights reserved.

(参考情報)
Abstract/Full Text
https://pediatrics.aappublications.org/content/146/1/e20200982

Press Release
https://news.tulane.edu/pr/stress-covid-19-pandemic-could-lead-violence-home-tulane-experts-caution

構成/DIME編集部

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