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浅い眠り「レム睡眠」の時間が短すぎると寿命が短縮する可能性、米スタンフォード大学研究

2020.07.28

「レム睡眠」の長さは寿命に影響する?

ぐっすり眠ることは健康の維持には欠かせないことが知られているが、身体は眠り、脳は起きている状態になる「レム睡眠」が少な過ぎると、寿命が短くなる可能性が米スタンフォード大学のEileen Leary氏らの研究から明らかになった。

研究結果の詳細は「JAMA Neurology」7月6日オンライン版に掲載された。

レム睡眠とは、眠っていても眼球が動いている眠りの状態で、急速眼球運動(Rapid Eye Movement)の頭文字をとって「REM(レム)」と呼ばれる状態の睡眠のこと。レム睡眠中には夢をよく見るとされ、この間に身体の疲労回復を図っていると考えられている。

Leary氏らは今回、平均年齢76.3歳の男性2,675人を中央値で12.1年追跡したデータと、別の研究に参加した成人男女1,386人(男性54.3%、平均年齢51.5歳)を中央値で20.8年追跡したデータを分析し、レム睡眠の長さと死亡リスクとの関連について調べた。

その結果、総睡眠時間に占めるレム睡眠の割合が低いことが、心血管疾患などによる死亡リスクだけでなく、あらゆる原因による早期死亡リスクの上昇と関連することが明らかになった。

高齢男性のコホートのデータからは、総睡眠時間に占めるレム睡眠の割合が5%減るごとに、心血管疾患による死亡率、および全死亡率がいずれも13%上昇することが示された。また、このような関連は、より年齢が若い男女のコホートでも同様に認められた。

Leary氏は、「数多くの研究で、睡眠不足は健康に重大な影響を及ぼすことが報告されている。ところが、いまだに睡眠を軽視し、十分な睡眠を取ろうとしない人も少なくない」と指摘。

その上で、「忙しくペースの速い生活を送る中で、睡眠は時間の無駄だと感じてしまうこともあるかもしれない。しかし、今回の研究から、独立した2つの集団でレム睡眠の時間が短いと死亡率が上昇する可能性が示された」と説明している。

また、Leary氏は、「レム睡眠は信頼性の高い死亡の予測因子だと考えられる。レム睡眠を保つためのアプローチは、治療の効果にも影響を及ぼし、死亡リスクの低下につながる可能性がある。そのようなアプローチは、特に、レム睡眠の比率が睡眠時間全体の15%にも満たない成人の死亡リスク低減にとって有望だと思われる」と述べている。

ただし、Leary氏は、この研究は、レム睡眠が短いことと早期死亡リスク上昇の因果関係を証明したものではないとし、「今回の研究結果のみに基づいてレム睡眠の時間を延ばすことを推奨するのは時期尚早だ」と断っている。

付随論評の著者の一人で、米フロリダ大学神経学准教授のMichael Jaffee氏は、「これまでの研究は総睡眠時間に着目したものがほとんどで、睡眠時間は長すぎても短すぎても早期死亡リスクの上昇と関連するとされていた。しかし、今回のLeary氏らの研究からは、総睡眠時間だけでなく、レム睡眠を含めて、さまざまな段階の睡眠時間のバランスを取ることも重要である可能性が示された」とこの研究の意義を強調する。

今回の結果を踏まえJaffee氏は、医師に対し、患者が閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)などの、レム睡眠に影響を与える疾患を有しているかどうかを確認するよう求めている。また、「一部の処方薬は、レム睡眠を減らすように作用することも知っておくべきだ」としている。

さらに、一般の人々に対しては、「睡眠に問題を抱えていたり、ひどいいびきに悩んだりしている人は、かかりつけ医に相談してほしい」と助言している。(HealthDay News 2020年7月7日)

Copyright © 2020 HealthDay. All rights reserved.

(参考情報)
Abstract/Full Text
https://jamanetwork.com/journals/jamaneurology/article-abstract/2767713

構成/DIME編集部

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