
B.LEAGUE(ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ)やNBAでの八村塁選手の活躍により、日本でもバスケットボールに注目が集まっている。
そこで本記事では、王道から隠れた名作まで、バスケットボールを題材にした日本の漫画を紹介する。バスケ好きなら、ぜひ全作品を制覇してほしい。
【目次】
名言が印象的な王道バスケ漫画
はじめに、"名言"が印象的な王道のバスケ漫画を紹介する。まだ読んだことのない作品があれば、お気に入りの名言を見つけてみよう。
スラムダンク 井上雄彦
『スラムダンク』は、週刊少年ジャンプに1990年から96年にかけて連載されたバスケ漫画。中学の3年間で50人の女性にフラれた主人公、桜木花道が高校に入学し、一目惚れした女性、赤木晴子に誘われバスケを始める。初心者だった桜木は、破天荒ながらも想定外のプレーで周囲を驚かせる。仲間たちと共に、インターハイでの全国制覇に向け、成長を遂げていく物語。バスケ経験者でなくても知っている、まさに金字塔的存在だ。
黒子のバスケ 藤巻忠俊
藤巻忠俊の『黒子のバスケ』は、2009年から2014年に週刊少年ジャンプに連載された"三大バスケ漫画"の一つに数えられる作品。火神大我は高校に入学し、"地味な少年"である黒子テツヤと出会う。黒子は存在感こそないものの、実は伝説の最強チーム「キセキの世代」のメンバーだった。"サイクロンパス"や"流星のダンク"など、それぞれのキャラクターが持つ「必殺技」にも注目。
出典 公式サイト|黒子のバスケ 藤巻忠俊
ディアボーイズ 八神ひろき
八神ひろきの『ディアボーイズ』は、休部状態だった男子バスケットボール部が全国制覇を目指し奮闘する物語。ある部員が起こした暴力事件により、バスケ部のメンバーは4人だけになってしまう。そんな中、他校でバスケ部のキャプテンをしていた男が、転入によりバスケ部に入部。それにより、残されていた部員たちは「全国制覇」の夢に再度挑戦していく。
リアル 井上 雄彦
井上雄彦の『リアル』は、車椅子バスケットの世界を描いた漫画。主人公の戸川は、短距離走の選手だったが、骨肉腫により右脚を切断することになる。そのショックからひきこもりがちになるも、車椅子バスケと出会い、エースとして活躍していく。戸川の他に、高校を中退し自身の運転するバイクにより他人に傷を与えた罪に苛まれる"野宮"、交通事故で下半身不随となった"高橋"など、それぞれの人生の"リアル"を描いている点も高評価されている。
ストリートバスケを描いたバスケ漫画
ここでは、ストリートバスケを描いたバスケ漫画を紹介する。屋外のコートを使用し、3on3などの特別なルールのもとでプレーされるスタイルは、王道とはまた違った面白さがある。
DRAGON JAM 藤井五成
藤井五成の『DRAGON JAM』は、"バスケットボールで食べていく"と決意した青年の物語。母親と二人で貧しく暮らしていた立花龍也(たちばなたつや)は、高校に進学せず、親友のアコ、タイゾーとともに"3on3の賭けバスケ"で生活費を稼いでいた。しかしある日、バスケの名門校の連中に惨敗し、有り金をほとんど失ってしまう。その後、謎の男"TJ"が彼らに本物のストリートバスケを教えられ、大会を目指すことに。
Harlem Beat 西山優里子
西山優里子の『Harlem Beat』は、高校バスケとストリートバスケ、その両方を描いた作品。小学生の時には野球(補欠)、中学ではサッカー(補欠)をしていた成瀬徹は、高校でバスケを始めようと意気込む。しかし、結局「バスケにも向いていない」と意気消沈してしまう。そんな時、幼なじみのみずきにストリートバスケに誘われ、徐々にその魅力にハマっていく。
隠れた名作
最後に、あまり知られていないが"名作"と名高いバスケ漫画を紹介する。バスケ好きはもちろん、漫画好きからの評価も高い名作ばかりだ。
HI5! 松田尚正
松田尚正の『HI5!』は、古本でもなかなか入手できないという伝説のバスケ漫画。高校のバスケ部に所属する小田中雄太(おだなかゆうた)は、身長も低く、部員から"お荷物"と思われていた。しかし、そこに10年ぶりにアメリカから帰国した雄太の兄、英太が現れる。瑛太の指導により、雄太はメキメキと成長し、強豪校を次々と倒していく。
Buzzer beater 井上 雄彦
井上雄彦の『Buzzer beater』は、1996年にJ SPORTSのホームページに掲載されたウェブ漫画。その後、全4巻のコミックも発売された。舞台は西暦2×××年、"全宇宙"に広まったバスケだったが、異星人に圧倒され、地球人選手は一人もいなかった。そんな中、地球の大富豪が私財を投じ"地球人だけの最強チーム"の計画を進める。バスケが地球だけにとどまらず、全宇宙のものになっている壮大な物語。
I’ll 〜アイル〜 浅田弘幸
浅田弘幸の『I’ll 〜アイル〜』は、1996年から2004年まで月刊少年ジャンプに連載されていたバスケ漫画。自分勝手で破天荒な立花茜は、中学でバスケ部に入部するもその退屈さから高校では"カレー部"に入部。バスケ一家の次男として育った柊仁成もまた、高校ではバスケから離れる決意をしていた。しかし、2人の才能に気付いたバスケ部の監督は彼らを勧誘する。立花と柊との絆や、作品全体の雰囲気も高く評価されている。
switch 波切敦
波切敦の『switch』は、主人公が"世界一の選手"を目指し奮闘する物語。橘雷夢は、兄の陸玖に憧れてバスケを始める。ある日、不慮の事故により兄は亡くなってしまう。雷夢はそれをきっかけに世界一の選手を目指し、高校のバスケ部へ入部。はたして、兄がなし得なかった全国制覇を達成できるか。高校バレーを題材にした『ハイキュー!!』の作者、古舘春一も絶賛したという名作。
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文/oki
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