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ついにMacがArm系の独自CPU「Appleシリコン」を搭載!Macとパソコンの未来はどうなっていく?

2020.07.22

■連載/法林岳之・石川 温・石野純也・房野麻子のスマホ会議

スマートフォン業界の最前線で取材する4人による、業界の裏側までわかる「スマホトーク」。今回は、Arm系CPU「Appleシリコン」の開発にともなう、Macの進化について議論します。

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Appleにとって3回目のCPU変更

房野氏:Appleの「WWDC20」では、MacにArm系の独自CPU「Appleシリコン」を搭載すると発表しましたね。

房野氏

法林氏:まぁ、CPUの変更は3回目ですけど、大変でしょうね。「Universal 2」とか「Rosetta 2」と聞いたとき、懐かしくなったね。

法林氏

石野氏:ちょっと前に、Appleが「Rosetta(ロゼッタ)」の商標を日本で取ったという記事が出ていて、あぁ、これなんだって思いました。

石野氏

法林氏:CPUのアーキテクチャが変わる。開発者がアプリを作ると、Universal 2によってIntel MacとArm Macの両方で動くし、従来のアプリもRosetta 2によってArm Macでスムースに動くようになる。ただ、石川君が参加していたYouTubeの番組で西田さん(ITジャーナリストの西田宗千佳氏)も言っていたけど、メモリをどうするかといったところは気になる部分。

石川氏:Appleは、iPhone、iPadのアプリ開発者がたくさんいることが強みになっている。その人たちが活躍できる場を作るということで、Mac側でもアプリが動くようにしたかったでしょうし、iPadとMacBook Airレベルの製品との境界線が分かりにくくなっている。

 個人的な期待としては、MacBookに5Gが載ること。Appleの自社チップの方が、通信との相性はいいんじゃないかと思う。遂にセルラー版MacBookが来るかなという気がするし、今年の年末か来年かは分からないけど、iPad以上MacBook Air未満の製品がどんなものになるか、ものすごく楽しみ。もしかしたら、MacBook Airの形をしつつも、タッチパネルでペンが使えてってことになるような気もする。プラットフォームが変わることで、製品作りがどう変わるかはすごく注目だと思います。

石川氏

石野氏:チップはA12Z Bionicでしたね。

石川氏:それはあくまでも開発者版。

石野氏:Aシリーズの発展形だと、モデムもつなげやすいでしょうし。クアルコムのモデムならArmとの相性がいい。Macが変わるためには(セルラー対応は)必要なんじゃないかと思います。

法林氏:省電力と通信のためのCPU変更に見える。SurfaceのProシリーズから「Surface Pro X」が生まれ、「Surface Go 2」にLTEが載っているのもその流れ。特にSurface Pro XはCPUをArm系に変えているし。通信と省電力はモバイルデバイスで一番大切なもの。だからといって、上位モデル、例えばMacBook ProのArm版に5Gが載る時代が来るのかといったら、すぐはないかもしれないけど、なくはないかなと思いながら発表を見ていました。

Surface Pro X

Surface Go 2

房野氏:製品版のAppleシリコンは“A13”とかになるのでしょうか。

石川氏:MacBookとかに搭載されるときには、Aシリーズだけど全く違う型番になる可能性もあるし、そこからいろんな派生が出るかもしれないし。まだちょっと分からない。

石野氏:ベースはAシリーズですよね。

石川氏:Aシリーズだけど、iPadには6GBのメモリを積んでいるけど……

法林氏:その容量じゃ足りなくなるね。

石川氏:実際のところ、容量の大きいメモリを載せられるのかってこともあるし。

法林氏:GPUをどうするかという課題もあるよね。

石川氏:それもある。Intelだったらクロック数がいろいろと変わったりするじゃないですか。ああいったことができるのか、むしろそうじゃなくて、Appleのチップは1シリーズに1種類しかないという可能性もある。

房野氏:改めてですが、ArmとIntelのチップの違いをご説明いただけますか?

法林氏:アーキテクチャが全然違いますね。

石野氏:別モノです。

法林氏:CPUの一番コアになる、「命令セット」という言い方をしますけど、人間でいえば言語が違う、そう考えていいと思います。

石野氏:違う脳みそだと思ってもいいくらいです。

法林氏:Intelはずっと「8086」から続くx86系のCPUを作っていて、現在のMacは2006年以降、Intel製のCPUを搭載してきた。

 ただ、初代Mac(1984年発売)にはモトローラ製の「MC68000」が搭載され、それから約10年間はいわゆる68K系のCPUが使われていた。その後、1994年にパフォーマンス不足を解消するため、IBMとモトローラと共同で開発した「PowerPC」に変更した。

 CPUは命令セットが変わると本来、アプリを全部変えないといけないんです。後方互換性が一切ない。簡単に言うとファミコンからPlayStationに変わるようなもので、全然別モノなんですよ。でも同じゲームを動かしたい場合、従来は基本的に、移植するという手段だったけれど、今回のAppleシリコンへの変更では、1つのソフトを作ればIntelのMac、Arm版のMac双方で動くように開発環境を整えているし、実行しながら変換して、新しいアーキテクチャでも動くようにするという話になっている。

石野氏:通訳を入れるようなことですね。

房野氏:値段はどうなるでしょう。

石野氏:どうなんでしょうね、それはまだ分からない。どういう製品になるかによる。

法林氏:今のMacBook ProとかMac miniといった製品ラインアップは、基本的に継承する方向だと思いますが、メモリをどうするかという問題がある。モバイルデバイスだったらいいけれど、8Kビデオを編集するつもりならメモリは最低でも128GBは欲しい……そんなスペックを要求されるかもしれない。そうすると、それに見合うようなCPUを作らなくてはいけない。メモリはいくらでも積めるかといったら、CPUごとに転送できる容量が決まっているので、メモリの仕様も決める必要があって、そういうことを含めて設計していかないといけない。

房野氏:Aシリーズでメモリを追加できるモデルって、アップル製品にありましたっけ。

法林氏:ないです。iPad、iPhoneではメモリは足せない。

房野氏:AシリーズをMac用に出すとなると、メモリを変えられるようにしないといけないと。

法林氏:いや、必ずしもそうではない。最初から「このモデルは、ストレージは1TBで、メモリは64GBです」といって売ってもいい。

石野氏:iPadがそのパターンですよね。

石川氏:メモリ容量は公表しないかもしれないし。現行のiPadでは公表していない。

法林氏:だから、製品がどうなるかは分からないです。

房野氏:でも、Macは、メモリが変えられることを期待されていると思うんですが。

法林氏:今までの概念が完全に変わる。CPUのアーキテクチャ(命令セット)が変わるというのは、そういうこと。既成概念を全部取っ払わなくてはいけない。ただ、現状、例えばこの間も話題になったけど、「AQUOS R5G」とか「Galaxy S20」シリーズは8K動画を撮れると豪語しているけど、ほぼ端末でしか見られないことになっている。でも意外とiPadで8K動画をちゃんと扱えるという話になっているのは、そこに基本的な設計の差があるから。

AQUOS R5G

Galaxy S20

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