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フリマアプリ出品経験者の2人に1人が「フリマアプリの利用によって新品の購入頻度が増えた」

2020.07.17

フリマアプリ利用による新品商品の消費喚起効果は年間484億円

フリマアプリ市場は2018年に6,392億円に達し、成長を続けている。 その背景には、技術革新によってCtoCで取引することが容易になったことだけでなく、消費者の価値観の変化がある。

つまり、情報社会になり、大量消費・大量生産時代が収束に向かいつつあるなか、つながりや環境への配慮を重視するようになってきており、そのような価値観の変化とフリマアプリは親和性が高いということだ。

そこで、メルカリ総合研究所は、フリマアプリ利用が新品商品の消費を喚起しうるのか、その実態を明らかにすべく、フリマアプリでの取引件数が多い「ファッション」「スポーツ・レジャー」「理髪料・コスメ」「家電・スマホ」「エンタメグッズ」「おもちゃ・ホビー」の6カテゴリーを対象に15歳~69歳の男女20,000人を対象に調査を実施した。

まずフリマアプリ利用者の新品購入金額の変化を推計すると、フリマアプリで「出品」を経験している場合、6カテゴリー全てにおいて、新品購入金額が増加する効果が見られた。

その一方で、フリマアプリで「購入」を経験している場合、「理髪料・コスメなど」「家電・スマホなど」「おもちゃ・ホビーなど」の3カテゴリーでは、フリマアプリでの「購入」経験によって新品購入金額が減少する効果が見られる。

1年間分の新品商品の消費喚起効果を推計すると、年間約484億円であることがわかった。

フリマアプリ「出品」経験者、新品購入金額が増える理由は「売ってお金を得られるので購入頻度/単価が高くなるから」「売れば、もし自分に合わなくても捨てなくて済むから」だった。

フリマアプリ「購入」経験者、新品購入金額が増える理由は「フリマアプリで節約することで、新品での購入頻度/単価が高くなるから」「検索で新しい商品に出会い、それを新品で買うことがあるから」「フリマアプリで試して、その後新品で買うようになることがあるから」が多い。

また、フリマアプリで商品を検索することで、全てのカテゴリーで60%以上が「新品購入金額が増えたと思う」と回答している。

最後に、国際大学グローバル・コミュニケーション・センター講師の山口真一氏のコメントを紹介しよう。

時代にあった製品開発、サービス設計が今後さらに求められる

フリマアプリについては、シェアすることによって新品の消費を代替するために、経済にマイナスの影響があると指摘する声もあります。他方、私が以前行った若者へのインタビューでは、「出品を前提にむしろ新品で買う頻度が増えた」などの補完効果を指摘する声も多く聞かれました。

そのような、フリマアプリが新品市場に与える影響を分析したのが本調査となります。そして、15~69歳の男女20,000人のデータを使った定量分析では、「ファッション」などの主要6カテゴリー全てにおいて、「フリマアプリで出品することによって新品購入金額が増加する」という消費喚起効果が見られました。

フリマアプリで購入することによる代替効果も3カテゴリーで見られましたが、総合的に見ると、フリマアプリの利用によって年間500億円弱もの消費喚起効果があると結論付けられました。

これほど消費喚起効果があるという結果は、率直にいって、分析した私にとっても「意外」なものでした。しかしながら、フリマアプリ利用者の主観的な評価でも「フリマアプリ利用で新品購入金額が増えた」と考えている人は「減った」と考えている人よりも多く、利用者自身もこの喚起効果を認識しているといえます。

なお、「家電・スマホ」カテゴリーでは代替効果が大きく出ていますが、メルカリ内の取引データでも当該カテゴリにおけるスマホの取引量は、スマホはPC/タブレットに次いで多く、スマートフォンの新品単価が高く、フリマアプリではかなりお得に買えることがその要因と考えられます。

いずれにせよ、これからのビジネスにおいては、フリマアプリのような中古市場との連携を意識して上手く活用することが、逆にチャンスになることを本研究結果は示しています。

つまり、フリマアプリで出品されやすいかどうか、検索されやすいかどうか、受けやすいかどうかなどを考慮して商品を開発することが、結果的に新品の売り上げを伸ばすことに繋がるといえます。

今後もフリマアプリだけではなく、様々な形で中長期的にシェアリングエコノミーは進んでいくと考えられます。

なぜならば、その根底には冒頭で述べたような価値観の変化があり、新しい情報社会のスタンダードになっていくなるためです。時代にあった製品開発、サービス設計が今後さらに求められていくでしょう。

【調査概要】

調査1:フリマアプリ利用者・非利用者を含む20,000人に対する調査
<サマリー・調査詳細1~2>
調査時期:2019年12月~2020年1月
調査方法:インターネット調査
調査対象:全国、15歳~69歳の男女20,000人
留意事項:15歳~69歳の各性年代別インターネット利用者比に応じた割り付けに従って取得

調査2:20,000人への調査のうち、フリマアプリ利用者1,500人への意識調査
<サマリー・調査詳細3~6>
調査時期:2019年12月~2020年1月
調査方法:インターネット調査
調査対象:全国、15歳~69歳の男女1,500人
留意事項:直近3ヶ月以内にフリマアプリを利用かつ、15歳~69歳の各性年代別のインターネット利用者比に応じた割り付けに従って取得

構成/ino.

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