
2019年10月24日に発売された「Google Pixel 4」。5.7インチ(Pixel 4 XLは6.3インチ)のコンパクトなディスプレイや、本体上部に太めのベゼルを残した、いわば時代に逆行したデザイン性でも話題となったが、持ちやすさ、操作性の良さから人気を博している。
そんなPixel 4の1番ともいえる特徴は、スマホに手を触れなくても操作できてしまう「Motion Sense」というジェスチャー機能。では、実際に動作だけでどれだけの作業が可能なのか、実機をお借りできたので、そのほかの使い心地と共に紹介していこう。
もうスマホに触れて操作する時代は終わる!? ジェスチャー機能を色々試してみた!
Pixel 4のジェスチャー機能。本体に触らない操作方法は、思ったよりも使い勝手の良い印象だ。
なお、このジェスチャー機能を使用するためには、まず「Motion Sense」の機能をオンにしなければならない。設定アプリから、「システム」、「Motion Sense」を順に開き、設定を有効にしよう。
画面を持ち上げるだけで通知を確認
Pixel 4のデフォルトのロック画面は、画像のように黒ベースの画面に時間と通知アイコンが表示されている。しかし、これを持ち上げるだけで画面は明るくなり、通知の内容まで確認できてしまう。
スマホの通知は、仕事の内容からプライベートの内容まで、他人に見られたくないという人も多いだろう。そんな人でも安心して使えるスマホだ。
※触れていない状態では、時刻と通知のアイコンだけが確認できる
着信音やアラームをミュートする
仕事中のみならず、料理中などすぐに手が離せない状況でアラームやタイマー、着信音がなってしまう経験はないだろうか。そんな時には、画面の上で片手を一度振るだけで、アラームをオフにしたり、着信音をミュートにできる。着信を拒否することはできないが、音を小さくしたりといった作業は触れずに行えるのだ。
特に便利と感じたのは、料理中にタイマーをセットし、時間が来たら手を振ってタイマーを止められるという点。料理中は手が汚れていたりと、即座にスマホに触れない場合も多いので、触れずに操作できるのはかなり便利だ。
曲のスキップや再生・一時停止もできる
音楽アプリを起動していれば、左から右に手を振って曲のスキップ、右から左に手を振って直前の曲に戻るといった動作もできる。ディスプレイの上部をタップすれば、曲の一時停止や再生といった作業も可能だ。
スマホで音楽を聴く機会の多いユーザーにとっては、このジェスチャーはかなり便利。ややこしい動きをせずに、直感的な動作でスマホを動かせるのはありがたい。
「Motion Sense」機能だけじゃない! 本体に触れて操作するジェスチャーも多数存在
通常のAndroidスマホのように画面を操作するのではなく、本体にアクションを起こして様々な設定をする機能もPixel 4には備わっている。
最近使ったアプリを探す
画面の下から少しだけ上にスワイプし長押しすると、スマホが振動し「最近使ったアプリ」が表示される。通常のAndroidスマホであれば、それ専用のボタンがあるものの、これも簡潔な動作のみでページを開けるようになった。
即座にカメラを起動!
本体右側についている電源ボタンをダブルタップすると、カメラアプリが起動する。わざわざ本体を起動し、カメラアプリのアイコンを探す必要はなく、即座に写真撮影に移行できる。
マナーモード・ミュートへの切り替えも簡単
スマホをマナーモード、もしくはミュートの状態に切り替えるためには、電源ボタンと音量大ボタンを同時に押すだけ。Pixel 4以外のスマホでもマナーモードやミュートに設定するのはそこまで手間のかかる作業ではないが、これだけの作業で設定を切り替えられる便利さに慣れてしまうと、後戻りはできないかもしれない。
スマホを握ってミュートにできる!?
着信音のミュートやアラームのスヌーズ、タイマーの解除を行うには、本体の下半分を両脇から握り込めば完了する。Pixel 4は本体サイズがコンパクトなため、手の小さい人でもこの機能は使いやすいだろう。
Pixel 4の魅力はジェスチャーだけではない!
ここまでPixel 4を使う上で知っておくと便利なジェスチャー機能などについて紹介してきたが、このスマホの魅力はこれだけではない。
シンプルでかわいらしいデザイン
旧モデルであるGoogle Pixel 3は、背面に指紋認証センサーが搭載されていたが、Pixel 4では顔認証システムを採用し、指紋認証は廃止された。そのため、背面にはカメラ以外の装飾はなく、美しいガラスボディが際立つ。電源ボタンにワンポイントでオレンジ色を採用したため、かわいらしい印象を受ける。
基本性能は十分! Google純正スマホである強みとは
Pixel 4に搭載されたCPUはSnapdragon 855、メモリは6GBで使用している上で不満を感じるポイントはなく、アプリの起動もスムーズ。ストレージは64GBか128GBから選べるようになっているが、microSDカードには対応していないので、余裕を持ったストレージ容量を選択する必要がある。FeliCaやeSIMにも対応し、防塵・防水性能はIP68。イヤホンジャックは非搭載となっている。
Google純正のスマホである強みは、OSとの相性が良い点。というのも、Android OSはGoogleが開発しているOSであるため、Google系のアプリを除けば、不要な初期アプリが入っていない。Android OSを最大限生かした機能性があり、OSの更新も長期間受けられるので、常に最新の脳みそを使用できるというわけだ。
取材・文/髙見沢 洸
こちらの記事も読まれています