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関節リウマチ患者の疲労感軽減につながるという「早期併用療法」とは?

2020.07.28

早期併用療法で関節リウマチ患者の疲労感が軽減

関節リウマチ(RA)に対して、メトトレキサート(MTX)とステロイド薬のプレドニゾン(プレドニゾロンのプロドラッグ。国内未承認)の併用療法による積極的な治療をより早期から開始すると、RA患者の疲労感の軽減につながるという研究結果が明らかになった。

ルーヴェン・カトリック大学(ベルギー)のDiederik De Cock氏らが、欧州リウマチ学会(EULAR)のオンライン学術集会(EULAR E-Congress 2020)で発表した。

RAは慢性的な関節の炎症を引き起こす疾患であり、患者の多くは安静にしていても強い疲労感に悩まされることがある。

また、今回の研究を実施したCock氏は「RA患者の最大で90%に強い疲労感があることが報告されている」と話す。EULAR会長でグラスゴー大学(スコットランド)リウマチ学教授のIain McInnes氏によれば、痛みだけでなく、重度の疲労感は、関節の腫れ以上に多くのRA患者のQOL(生活の質)を低下させるという。

しかし、「RA患者の疲労感に十分な注意を払う医師はそれほど多くはないのが現状だ」と同氏は指摘する。

この研究は、診断直後から薬物療法を開始した低リスクのRA患者80人を対象としたもの。対象患者を、MTX 15mgを週1回投与する群(対照群;42人)または週1回のMTX 15mgに加えてプレドニゾン30mgを用いる併用療法群(38人)にランダムに割り付けて2年間追跡した。

プレドニゾンの用量は、最終的に週5mgまで徐々に減量した。なお、MTXにはRA関連の炎症抑制作用があり、プレドニゾンには関節痛や炎症を抑える作用がある。

その結果、2年後の疾患活動性スコアには両群間で差は認められなかったにもかかわらず、2年間にわたり併用療法を受けた群では、対照群と比べて疲労感が軽減したことが分かった。また、両群間で認められた疲労感の差は、時間の経過とともに徐々に広がっていくことも明らかになった。

今回の研究結果を踏まえ、Cock氏は「RAは発症早期の段階であれば、疲労感を軽減できる可能性がある」とEULARのプレスリリースで述べている。

なお、学会発表された研究は通常、査読を受けて医学誌に掲載されるまでは予備的なものとみなされる。

この研究結果の報告を受けてEULARは、低リスクのRAであっても、早期からの積極的な治療を検討することを推奨している。EULARでは、世界のRA有病率は約1%だとしている。(HealthDay News 2020年6月26日)

Copyright © 2020 HealthDay. All rights reserved.

(参考情報)
Abstract/Full Text
https://ard.bmj.com/content/79/Suppl_1/583.2

Press Release
https://www.eular.org/sysModules/obxContent/files/www.eular.2015/1_42291DEB-50E5-49AE-5726D0FAAA83A7D4/pm_eular_fatigue_en_final.pdf

構成/DIME編集部

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