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音量の可視化、キー操作で感情表現、距離でボリューム変更、Withコロナ時代のオンラインコミュニケーションはどう変わるのか?

2020.07.15

2020年6月27日(土)に、インテルがライゾマティクスと共にオンラインコミニュケーションの新しい可能性を探る実験的なイベント「Intel Presents. SFV PLAYING TOKYO vol.0」を開催した。6人~8人ほどプロ選手による「ストリートファイターV チャンピオンエディション」のエキシビジョン・マッチオンライン対戦や、DJ/VJプレイなどが楽しめる総合ライブストリーミングイベントである。プレイヤーも実況も、観覧者もすべてオンライン参加。「Twitch」と共に新しいプラットフォームが使用された。

今回は、このコロナ時代に期待がかかるライゾマティクス開発の新プラットフォーム「Social Distancing Communication Platform」について紹介する。

コロナ時代のオンラインイベントの実験的プロジェクト

本イベントは、ただのオンラインイベントではなく、実は、大人数でのオンラインコミニュケーションの新しい可能性を探る実験的なプロジェクトであった。

世界で活躍する人気プロゲーマー、ゴールデンボンバーの歌広場 淳としんじょう君が「ストリートファイターV チャンピオンエディション」で対戦するエキシビジョン・マッチや、VJ/DJなどの実験的なプロジェクトがライブストリーミングされた。プレイヤー、実況、観覧者はすべてリモートで参加。

15時から17時40分まではエキシビジョン・マッチが3戦、繰り広げられ、その合間にDJ/VJプレイも披露された。これらはすべてAmazon.comが提供するライブストリーミング配信プラットフォーム「Twitch」上で行われた。

イベント終了後、プラットフォームが変わり、「Social Distancing Communication Platform(ソーシャルディスタンシングコミュニケーションプラットフォーム)」でスペシャルゲストと関係者・記者の交流コーナーが設けられた。

ソーシャルディスタンスを保つオンラインプラットフォーム

ライゾマティクスが手掛ける「Social Distancing Communication Platform(以下、SDCP)」は、このソーシャルディスタンス時代の新たなプラットフォームである。

ライゾマティクスは、新型コロナウイルス感染症拡大を受けて緊急事態宣言が出される以前の2020年4月3日より、「Staying TOKYO」と題したオンラインイベントを実施してきた。しかし、このイベントを開催する中で、リアルに集まることがむずかしい状況下で、オンラインでリアル空間のようなソーシャルな営みを行うことができないかという思いが生まれ、そこから誕生したのがSDCPである。

本イベントでは、参加選手やタレントゲストが滞在する楽屋のようなスペースをSDCP上に5ルーム作り、招待された参加者が各ルームに参加し、ゲストと交流が図れるような場所にした。

SDCPの視聴環境はPCのみで、対応ブラウザはChrome最新版、Safari最新版、Firefox最新版。

SDCPはどのような特徴があるのか、項目ごとに見ていこう。

●参加者はアイコンで表示される

参加者はPCカメラによって映し出された顔が丸型のアイコンの中に表示される。カメラをオフにしているとイニシャルだけが表示される。スペシャルゲストのアイコンは2倍のサイズに表示されるようになっている。

●距離によって互いの音声のボリュームが変わる

従来からあるオンラインコミュニケーションツールは、参加メンバーそれぞれがマイクをONにしてしゃべれば、参加者全員に同音量の音声が届くのが通例だ。しかしSDCPでは、リアル空間と同様、近くの相手の声がより聞こえやすくなる。つまり、アイコンの距離が近い相手同士の声の音量が大きくなる。アイコンとアイコンとの距離によって、音声のボリュームが変わるのだ。アイコン同士が一定の距離を超えると、お互いの声は完全に聞こえなくなる。

●音量がゲージで可視化される

発話者の音量はアイコン左下の緑のゲージで示され、相手との距離はアイコン右下の数字によって可視化される。右下の数字は、0から1までの数値で表され、0は聞こえない、1はマックス音量を示している。

発話者の音量が表示されることで、自分の声がきちんと入力されているかを確認することができる。また、距離が離れているアイコンがあり、声は聞こえないが、緑色のゲージが振れていれば会話が盛り上がっているというのがわかるメリットもある。例えば離れた場所で、緑色のゲージが触れている人やグループを見つけて盛り上がってるなと気づけば、話しかけに行くなどのきっかけになる。

相手との距離の数字についても、数値が0の相手とは、お互い声が聞こえていない状態なので、聞こえているかどうかの距離を測る基準になる。

これらの表示は、現在開発中の正規版ではよりわかりやすく、直感的に改良する予定だという。

●ライブストリーミングを鑑賞可能

SDCP上では、コミュニケーションだけでなく、YouTube Liveなどのライブストリーミングを埋め込み、参加者全員で鑑賞することができる。同じ会場で同じライブを鑑賞しているかのような臨場感が生まれる。

このとき、配信されている映像の音声も、アイコンとの距離によって音量が変わる。ライブに集中したい人はライブ映像の近くにアイコンを近づける。誰かとの会話をしながらライブ鑑賞もしたいという場合には、ライブ映像からアイコンを遠ざけて相手と会話をする、などが可能だ。

こうした埋め込み動画の音は、配信側のプラットフォームに依存するため、アイコンを動画から遠ざけてもうっすら動画の音が聞こえることもあるそうだ。プラットフォームがYouTubeであれば、会話と同じようにスムーズな音量制御が可能だ。

●エモーションを数字キーで表現可能

オンラインコミュニケーションが不得手とする感情表現も、SDCPはカバーしている。SDCPでは、数字キーに絵文字がセットされており、キー操作一つで感情表現が手軽にできるようになっている。キーを押すと、アイコンから吹き出しが出て、絵文字が表示される。

●個別に文字メッセージを送ることもできる

話しかけたい相手に、個別に文字メッセージを送り、チャットのように会話をすることもできる。

●管理者は背景変更・画面共有も可能

管理者は、背景を自由に変更できるので、さまざまなシーンでのオンラインコミュニケーションが想定される。また、これも管理者のみの権限になるが、画面共有機能もあるため、エンタメ系イベントだけでなく、ビジネス系のプレゼン形式のオンラインイベントにも活用できそうだ。

ウィズコロナはもちろんのこと、アフターコロナも見据えた新しいオンラインコミュニケーションのプラットフォームが一つ生まれた。さらなる機能追加により、より一層、リアルコミュニケーションに匹敵するほどの盛り上がりを期待したい。

【取材協力】
ライゾマティクス
ライゾマティクスは、技術と表現の新しい可能性を探求し、メディアアート、データアートといった研究開発要素の強いプロジェクトを中心に扱いまだ見たことのないモノ・コトを世の中に発表していく。ハード・ソフトの開発から、オペレーションまで、プロジェクトにおける全ての工程に責任を持ち、人とテクノロジーの関係について研究しながら様々なクリエイターとのコラボレーションワークを実践していく。
ライゾマティクス:https://rhizomatiks.com/
Staying TOKYO:http://staying.super-flying.tokyo/
Social Distancing Communication Platform:https://rhizomatiks.com/sdc_platform/

「Intel Presents. SFV PLAYING TOKYO vol.0」
https://www.outer-kochi.com/blog/playingtokyo-0

取材・文/石原亜香利

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