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支配的な親を持つティーンは成人後に恋愛関係を築くのが難しくなる可能性、米バージニア大学研究報告

2020.07.17

支配的な親を持つティーンは成人後に苦労する?

ティーンの子どもを持つ親は、子どもから少し距離を置くことも必要かもしれない。親が支配的だと感じているティーンは、自主性が育ちにくく、大人になったときに恋愛関係を築くのが難しくなる可能性が高いとする研究結果を、米バージニア大学のEmily Loeb氏らが報告した。

同氏は「この研究で因果関係が証明されたわけではないが、過干渉な育て方は、子どもにとって有害無益であることを示す新たなエビデンスとなるものだ」と説明している。研究論文は「Child Development」6月16日オンライン版に掲載された。

この研究は、さまざまな社会経済的背景を持つ男女184人を13歳のときから32歳になるまで追跡調査したもの。

Loeb氏らは、対象者が13歳のときに質問票を用いて、親による支配の状況や自身の心理社会的成熟度、抑うつ症状などについて回答してもらった。

また、彼らが抱えている何らかの問題について友人にサポートやアドバイスを請う様子を録画し、その動画を分析した。その後、対象者が27歳と32歳に達した2度のタイミングで、恋人がいる人にはパートナーと同様のやり取りをしてもらい、その様子も録画した。

その結果、支配的な親を持つティーンは、自分で考える能力が低く、単独行動が苦手であり、つまりは自主性が育まれにくい特徴があることが示された。

また、動画の分析からは、13歳時に自分の親が支配的だと感じていた人は、相手との間に協力的な関係を築けていないことも分かった。そのほか、32歳までにパートナーを持つ確率も低く、13歳時に親が支配的と感じていなかった人に比べて学業成績も低かった。

Loeb氏らは、13歳時に親が支配的と感じていた人が成人期にこうした問題を抱えている理由について、明確なことは分からないとしているが、これらの人が13歳のときに共通して見られた2つの特徴、つまり、友人たちと比べて心理社会的成熟度が低く、仲間にあまり好かれていなかったことと関係する可能性を示唆している。

支配的な親が大学生に与える影響について、複数の研究を実施した経験のある米フロリダ州立大学教授のMing Cui氏によると、子どもが大学生の年齢になるまで成長してもなお親が支配的であり続けた場合、子どもの抑うつや不安、飲酒、バーンアウトといったリスクが高まる可能性があるという。

同氏は、Loeb氏らの研究で示された結果についても、同様の要因で説明できるのではないかとし、「親が支配的だと、他者との関係を構築する上で必要となる、セルフコントロールや問題解決スキルなどの“自己調整”力が育ちにくくなる可能性がある」との見方を示している。

Loeb氏は、子どものためにルールやスケジュールを定めるのは良いことだと話す。問題となるのは、親がルールを守らせるだけでなく、子どもを操ることで自分に従わせようとする場合であると指摘。

その上で、「子どもの年齢に合わせてルールを定めることが重要だ。ただし、子どもは自身の考えを持った他者であることを前提に接し、考えていることを口に出し、意見を言えるように導くべきだ」と強調している。(HealthDay News 2020年6月16日)

Copyright © 2020 HealthDay. All rights reserved.

(参考情報)
Abstract/Full Text
https://srcd.onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1111/cdev.13377

Press Release
https://news.virginia.edu/content/study-overbearing-parents-lead-long-term-struggles-relationships-education

構成/DIME編集部

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