
近年アクション俳優としての活躍もめざましいシャーリーズ・セロンが、孤独を怖れる“不死の兵士”を熱演!
大迫力のアクション映画『オールド・ガード』が、7月10日(金)よりNetflixで全世界同時配信された。
抜群の演技力と美貌を持つセロンは、『マッドマックス怒りのデス・ロード』、『ワイルド・スピード ICEBREAK』、『アトミック・ブロンド』でも華麗なアクションを披露してきた。
本作について、セロンは「戦闘シーンやスタントを撮るときはいつでも、出来る限り本物であることを望んでいるわ」と述べており、ほとんどのアクションシーンを自力でこなしていることも明らかにしている。
監督は、『ワン・オン・ワンファイナル・ゲーム』のジーナ・プリンス=バイスウッド監督。
バイスウッド監督にとっては、本作が初のアクション作品となる。
あらすじ
不死の兵士たちで構成される、少数精鋭の特殊部隊『オールド・ガード』。何百年間にもわたって、歴史の影から人類を密かに守り続けてきた。
『オールド・ガード』のリーダーは、最年長のアンディ(シャーリーズ・セロン)。他のメンバーたちよりもはるか昔から孤独に戦ってきたアンディの、正確な年齢を知る者はいない。
元軍人のナイル(キキ・レイン)も新人として『オールド・ガード』に加わり、アンディは新たな仲間を心から歓迎する。
悪用されることを避けるために、その存在をひたすら隠し続けてきた『オールド・ガード』。しかし不老不死を研究する製薬会社の若きCEOスティーヴン・メリック(目つきがめっちゃ怖い)に目を付けられ、研究対象として追われることになる。
孤独を嫌う不死の兵士VS.冷酷な科学者の戦いの結末は……?
見どころ
“不死の兵士”という言葉からは、“心を持たない無慈悲な人間兵器”を連想しがちだ。
しかし実際に本作を観てみると、意外なほど人間くさいキャラクター。
とても勇敢で、任務のためなら血を流すことを厭わないが、実は誰よりも仲間の温もりを求めている。
強靭な生命力も持つアンディにとって、撃たれるよりも殴られるよりも圧倒的に怖いのは、“孤独”なのだ。
中世から戦ってきたアンディの、「むなしい」「さびしい」「もう疲れた」という悲痛な声が全編から伝わってくる。
アンディたちがどれだけ戦っても、人類は争いをやめない。
人類は本当に守るに値する存在のか、自分たちが味わってきた苦しみや流してきた血は無駄ではなかったのか。
そんな苦しい自問自答を続けるアンディに、ラストでは“ある答え”がもたらされる。
他の多くのアクション映画のように、戦いを美化しすぎていないところも良かった。
Netflix映画『オールド・ガード』
Netflixで独占配信中
文/吉野潤子
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