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夏休みは縮小必至、国内旅行市場の本格的な回復はシニア需要の戻る秋以降か

2020.07.12

間もなくやってくる夏休み。例年の今頃であれば、旅行にアウトドアにと楽しい予定をたくさん立てているタイミングだろうが、今年はそうもいかない。今冬より続くコロナ禍を気にかけなければならず、気持ちの上ではスッキリしない夏休みとなりそうだ。

そんな今年の夏休みの旅行トレンドを占う、「新型コロナウイルス感染症の旅行市場への影響」についての意識調査がこのほど、観光に関する調査・研究、地域振興機関「じゃらんリサーチセンター」により行われたので、その結果を紹介していきたい。

夏休み前は県内旅行や宿のおこもり旅、ひとり旅など。夏休みはファミリー旅行の需要が高まる

旅行を希望する人は、男性20代で夏休み前から夏休み中の早い時期を希望する割合が高い。男性60歳以上や女性50代では2020年の秋から年末、また女性では「わからない・感染状況による」が高い。

希望する旅行スタイルでは、夏休み前は「居住する都道府県内の旅行」「ひとり旅」、夏休み中は「キャンプ」「家族連れ」などが他の時期より高い。

一方「宿泊施設にとどまり外をあまり出歩かない旅行」は夏休み頃まで高いが秋以降は下がる。「自家用車で移動する旅行」は時期を問わず需要が高い一方「飛行機で移動する旅行」は2021年以降に大きく伸びる。

旅行目的は夏休みは「テーマパーク」が増加、「温泉や露天風呂」「名所、旧跡の観光」は秋以降、「買い物、アウトレット」は2021年以降増加する。

徹底的な衛生対策に加え、実施内容を事前に知りたいという声も多い

宿泊施設について求めることを見てみると、最も高いのは「従業員がマスク・消毒を徹底して行っている」(56.7%)、次いで「部屋の備品(TVのチャンネルや充電器など)までチェックイン前に、消毒がされている」(45.6%)、「個室での食事」(43.8%)が続く。

5位には「従業員の安全対策が、施設内・HPに掲載され、徹底している」(40.3%)が入った。屋内型施設に求めることも同様に「従業員がマスク・消毒を徹底して行っている」(55.5%)が最も高い。

一方、屋外型施設については、従業員に求めることが上位に並ぶ一方、「入館・入場人数に制限を設けている」(31.0%)、「並ぶ際にソーシャル・ディスタンスが守られている」(30.1%)など、顧客に対する要望もランクインした。自由回答を見ると、3密対策だけでなく自分自身が感染した場合の発熱時の対応や、キャンセルの可否などを心配する人もいる。周りの目を気にする声も多い。

じゃらんリサーチセンター研究員の解説

■国内宿泊旅行市場の本格的な回復は、シニア需要の戻る2020年秋以降

調査結果からは、夏休み前までは若年層を中心とした宿にこもる旅、もしくは屋外中心の旅行が動きやすく、夏休みはファミリー旅行が一部戻り、テーマパークなどの需要増が見込まれそうなことが分かりました。

一方で、そもそも国内宿泊旅行は50歳以上がその半数程度を占める市場です。その主要ターゲットであるシニア層は旅行に慎重になっている様子も結果からはうかがえました。彼らの需要回復が見込めるのは2020年秋以降で、市場全体の本格的な回復も秋以降となるでしょう。

また、女性は男性と比べ態度保留者が多い傾向があり、女性グループなどの戻りも遅い可能性があります。夏休み前とその後は柔軟にターゲット戦略を考え対応していくことが求められます。

旅行先については、夏休み前までは県内旅行の需要が高いものの、夏休みになると県内旅行の割合は下がる結果となりました。夏休みをきっかけに一気に県外への旅行が広がるかもしれません。マイカー旅の需要は時期を問わず需要が高く、長く続きそうです。一方、飛行機を利用した遠方への旅行は2021年以降に希望する割合が高く出ており、本格的な回復も2021年以降と考えられます。

■衛生対策の徹底は大前提。今後の旅行検討行動の重要な指標の一つに

調査結果のコメントからも分かるように、旅行者は施設に対して従業員による消毒や検温など感染防止対策の徹底を求めており、きちんと対策を講じている施設を選びたいという意見が多く見られます。

衛生対策は今後旅行を検討する際の重要な条件となることが考えられ、施設にとっては対策を告知することが結果的に集客にもつながるでしょう。また、観光地ににぎわいを求める声もあり、衛生対策と観光復興のバランスは今後の課題となりそうです。

<調査概要>
・調査目的:新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大の旅行業界への影響度を旅行者の視点から測り、地域および宿泊施設を主とした今後の回復期に向けた具体的施策に役立てる
・調査対象者:マクロミル会員モニター20歳~80歳未満 1,652名
性別および年代(20~30代/40~50代/60歳以上)による均等割付を実施
・実査期間:2020年5月15日(金)~2020年5月16日(土)
・回答者プロフィール

出典元:株式会社リクルートライフスタイル

構成/こじへい

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