
ブロックチェーンはどんな仕組み?
1つ前にある取引データの要約を含めて情報を改ざんできないようにしている
ブロックチェーンは一つ一つの取引データが鎖のようにつながっているのではない。複数の取引データをまとめて1つの群にしたものがブロックになり、そのブロックが鎖のようにつながっている。そのブロックの中には1つ前の取引データの要約が含まれており、この要約が上で説明した「特殊な計算」の結果である。また取引の際にデータをブロックチェーンに送信する時には「電子署名」という署名を行なうがこれを実現するのが「公開鍵暗号方式」という方法である。
【取引データがつながっていくイメージ】
【公開鍵暗号方式のイメージ】
暗号化する時、すなわち鍵をかける時は誰でも使える公開鍵を使い、暗号を解いて復号し、鍵を開ける時は自分しか持っていない秘密鍵を使う。
ブロックチェーンの課題とは?
扱えるデータには向き・不向きがある。計算処理能力に負けない工夫も必要
ブロックチェーンは、送金記録や購入履歴のように履歴を蓄積するデータには向いているが、顧客情報や商品一覧のように、常に最新の状態を保つデータには向かない。データ管理の仕組みをすべてブロックチェーンに置き換えるのではなく既存の仕組みと組み合わせて最適な構成を作らなければならない。さらに量子コンピューターの登場により、取引データの改ざんに必要な計算が現実的な時間でできてしまう可能性が出てきた。今後それに対抗するための工夫も求められる。
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構成/編集部
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