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メルセデス・ベンツとNVIDIAが次世代車両の開発で協業

2020.07.10

世界初の自動車を生み出した自動車メーカーが、今度は、NVIDIA のテクノロジを活用して、次世代の生産車両をソフトウェア デファインドする。

シュトゥットガルトとシリコンバレーからライブストリーミングされたメディア向けイベントにて、メルセデス・ベンツの CEO であるオラ ケレニウス (Ola Källenius) 氏とNVIDIA の創業者/CEO であるジェンスン フアン (Jensen Huang)氏は、NVIDIA のエンドツーエンドのテクノロジを使って、メルセデス・ベンツがソフトウェア デファインドのインテリジェントな車両を投入すると発表した。

ジェンスン フアン氏は、次のように述べている。

「今回のようなパートナーシップは、輸送業界において過去最大規模のものです。NVIDIA は、テクノロジからビジネスモデルに至る、さまざまな分野の最前線に革命的な進歩をもたらしており、現在、それを行うのにふさわしい企業はメルセデス・ベンツ以外には考えられません。」

2024 年より、メルセデス・ベンツの次世代の車両に、もっともパワフルなコンピューター、システム アプリケーションおよびユーザー向けのアプリケーションを含む、今までに例を見ないソフトウェア デファインドのコンピューティング アーキテクチャが搭載される。

これは、従来の自動車が、高性能でアップデート可能なコンピューティング デバイスになる転換点となるだろう。

高性能でエネルギー効率に優れた演算と AI を実行する複数のエンジンを実装した NVIDIA DRIVE AGX Orin が、このような革新的な車両の実現を可能にし、さらに車両にはサラウンド センサーが搭載される。

安全および利便性のための無数の機能に加えて、注目の機能としては、ある住所から別の住所までの日常的に往復しているルートの自律的な走行と、レベル 4 の自動駐車機能がある。

これらの機能は、AI テクノロジが飛躍的に進化するのに合わせて、継続的に改良されるようになる。

「これほどのコンピューティング パワーが自動車に搭載されたたことは、これまでの歴史にありません」とフアン氏は述べている。

また、ケレニウス氏は、次のように話している。

「この分野は可能性に満ちています。完全に自律的な走行が実現し、より安全に路上を走行できるようになるでしょう。車両の生涯を通じてのアップグレードを可能にする、NVIDIA のアーキテクチャを採用することで、無限の可能性が生まれることになります」

コンピューティングを自動車内で集約および統合することにより、先進的なソフトウェア機能が、テクノロジの発展に応じて簡単に統合およびアップデートされるようになる。

携帯電話では定期的にソフトウェアのアップデートが行なわれているが、これらのソフトウェア デファインドの車両でも同じようなことが可能になるというわけだ。

Over the Air(OTA)アップデートにより、車両には自律走行とインテリジェント コックピットの最新機能が継続的に送られ、ソフトウェアがアップデートされるたびに、車を所有する価値と楽しみがさらに高まる。

フアン氏は、以下のように述べている。

「自動車の定義は、永遠に変わり続けるでしょう。自動車の最高の瞬間は、もはや販売店に置かれているときではありません。メルセデス・ベンツとの協業は始まりに過ぎず、その裏側には数千人のエンジニアがいます。

エンジニアたちは、お客様一人ひとりの個人向けソフトウェアにして、研究室であり、車両の生涯を通じてこれらエンジニアたちがお客様とともにいるのです。今回の協業により自動車を販売する方法と楽しむ方法が一変するでしょう」

【動画】

https://youtu.be/Ocr3fzVBSL8

あらゆる時代の最先端を

AI およびコンピューティングのブレイクスルーが、車両の未来を切り開いてドラマチックな新機能をもたらし、ここ数十年で初めて車両アーキテクチャを根本から変化させようとしている。

この変化は急速に起こっている。AI のハードウェア、ソフトウェアおよび車載サービスの市場規模は、現在約 50 億ドルに達している。

およそ 1 億台の車両にこのような機能が搭載されれば、7000 億ドル規模の市場に成長する可能性がある。

現代のすべてのコンピューティング デバイスと同じように、これらのインテリジェント車両は、大勢のAI およびソフトウェア エンジニアによって支えられており、エンジニアたちは、テクノロジの進歩に合わせて自動車の性能と機能の改良に努めている。

このソフトウェア デファインドのアーキテクチャは、自動車メーカーの新たなビジネス モデルも切り開いている。

メルセデス・ベンツは、1 人のユーザーの所有期間だけでなく、自動車の生涯を通じて所有者となるすべての人に向けて機能とサービスを OTA で絶えず追加できるようになる。

「メルセデス・ベンツを愛する、メルセデス・ベンツのお客様は、新しい方法で愛車を楽しめるようになります」とフアン氏はいう。「このようなスケールのことは、これまで起こり得ませんでした」

アーキテクチャの強化

メルセデスの次世代車両のイノベーションは、AI を使ってエンドツーエンドで開発される。

この開発は、データセンターから始まる。NVIDIA とメルセデス・ベンツは共同で、NVIDIA DRIVE インフラストラクチャ ソリューションを使って、新しいインテリジェント車両の自律走行体験を検証することになっている。

DRIVE インフラストラクチャには、生データの収集から検証に至るまでの期間に使用される、自律走行テクノロジを開発および検証するための包括的なハードウェア、ソフトウェアおよびワークフローが実装されている。

DRIVE インフラストラクチャはDNNの開発およびトレーニングでのビルディング ブロックとなり、安全な自律走行体験を実現するためのシミュレーションにおいて、必要な検証、再生およびテストを行なう。

NVIDIA DRIVE AGX Orin プラットフォームを使った、メルセデス・ベンツの新しい集約された演算プラットフォームでは、NVIDIA の包括的な DRIVE ソフトウェア スタック (DriveWorks、Perception、Mapping および Planning を含む) が実行される。

この次世代の AI 演算プラットフォームは、エントリーレベルからハイエンドに至る、メルセデス・ベンツのすべての車両ラインアップのために、1 秒間に 200 兆回の計算を行なう。

アーキテクチャ的に一貫したプログラマブルな車両を開発することにより、メルセデス・ベンツは、モビリティ カンパニーのありかたを再定義するだろう。

今後登場する車両の生涯を通じて、ソフトウェアのアップグレード可能なアプリケーションとサブスクリプション サービスを提供するためのインストール ベースを育むことになる。

■執筆者: Danny Shapiro

構成/DIME編集部

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