
■連載/コウチワタルのMONO ZAKKA探訪
暦の上で季節はすっかり夏になってしまった。夏というとやはり暑くて過ごしづらい季節のイメージが強いが、日本特有の気候として四季の移り変わりがあるということは、異なる季節を楽しむことができるという恩恵を受けているとも考えられるだろう。今回はそんな日本の夏を涼しく過ごせそうな雑貨たちを紹介する。扇風機のように物理的に体温を下げるものではないが、夏を楽しむ感覚を持つことで、少しでも過ごしやすくなってもらえたらと思う。
鳥のカタチが可愛い提灯『SWING』
「水府提灯」というものをご存じだろうか?起源は江戸時代に遡る提灯だそうで、かつて水戸藩が困窮した際に士族の生活を支える内職としてスタートしたのが始まりだという。水戸藩には西ノ内という丈夫な和紙の産地があり、ここの和紙を用いた丈夫さが特長の提灯だったようだ。この水府提灯を現代に受け継ぐブランドが出がけたのがこちらの『SWING』 。ただし、本物の火は使用しておらず、オレンジLEDを使用しているので子どものいる家庭でも安心だ。なお、このLEDにはゆらぎ機能が搭載されており、見ているとゆらぐ火を見ているかのようなリラックスした気分になってくる。なお、名前に『SWING』 とついているように、この提灯自体が起き上がり小法師のようにゆらゆら揺れる仕組みになっているので、LEDと本体、両方のゆらぎが私たちをリラックスさせる製品となっているようだ。
価格は税込み30,801円で「MONOCO」のオンラインショップから購入することが可能だ
夏の魅力をふんだんに盛り込んだグラス『竹林と蛍火のコリンズグラス』
「綺麗」初めて目にした時の感想はそれだった。個人的に緑色が好きだということもあるかもしれないが、日本人にとって緑色は昔から慣れ親しんできた色であるし、そもそも自然界で見かける色である、ということも背景にあるのだろう。こちらの『竹林と蛍火のコリンズグラス』、日本の夏の魅力を存分に感じられるグラスになっている。グラスの側面には竹林と、その中を舞う蛍の光がデザインされているが、蛍の光にいたっては本物に近づけるためにあえてブレて歪な形の円形にしているそうだ。また、底面には丸窓から覗く月雲がデザインされており、このグラスを使うと月を臨みながら飲み物を飲める、という点が面白い。
価格は税込み4,600円で「Creema」のオンラインショップから購入することができる。