
いよいよ夏本番。これからの2か月あまり、エアコンをフル稼働させなければ耐えられない日が続くだろう。
しかしダイキン工業が、エアコンを所有している400名に対し意識調査を実施(メーカー問わず)したところ、過去5年以内にエアコンが故障したと回答した人のうち、72%が夏になって冷房を使い始めてから不具合に気づいたことが明らかになった。
本稿では、調査結果の詳細と共に、ダイキン担当者による効果的なエアコンの使い方について紹介していきたい。
夏に冷房を使い始めて不具合に気づいた人が72%!
過去5年以内にエアコンを買い替えた方を対象に、調査が行われた。買い替えた理由は「エアコンが古くなったから」が46%、次いで「エアコンが故障したから」が41%という結果になった。
エアコンが故障したと回答した人を対象に、不具合を感じたタイミングを伺う調査が行われたところ、「夏になって冷房を使い始めて」が圧倒的に多く、72%という結果になっている。
エアコンが故障した人にエアコンの使用について尋ねる調査が行われたところ、「フィルターの掃除」や「室外機周辺に物を置かない(風通し配慮)」は半数以上の方が行っていたのに対し、「シーズン前の試運転」は39%にとどまる結果となった。
エアコンの取り付け工事の時期は「6~8月」が最も多く45%。「6~8月」にエアコンの取り付け工事を行った方に対して、次回から夏より前に工事したいかと問う調査が行われると、「思う」「やや思う」が合計82%となった。
猛暑にエアコンが壊れて使用できない、ということにならないためにも、夏前にエアコンが故障していないか試運転でチェックすることをお勧めする。
2019年度の冬は記録的暖冬!82%が次の夏は猛暑になるのではと警戒
昨冬の気候についてどのように感じたか尋ねる調査が行われた。「暖冬だと感じた」「やや暖冬だと感じた」の合計93%が暖冬だったと感じたようだ。気象庁も昨冬は、「東・西日本で記録的な暖冬」になったと発表している。
暖冬の後は猛暑になると言われることもあるようだが、今年の夏の気候はどのようになるのだろうか。
気象庁が発表した『夏の天候の見通し』※では「全国的に暖かい空気に覆われやすく、気温は平年並か高いでしょう。」と猛暑になる可能性も示唆されている。
また2020年の夏の気候を予想してもらった結果、「猛暑になると思う」「やや猛暑になると思う」の合計82%が猛暑になると予想した。この夏も暑さ対策が必須となりそうだ。
夏の暑さに対し、事前に準備や対策をしたいと回答したのは81%となり、その324名に対し具体的な準備や対策方法を尋ねる調査が行われた。その結果、「エアコンや扇風機などの冷房器具の点検」が最も多く、73%となりました。次いで、「体力づくりをする」が33%、「日傘や接触冷感の洋服を買う」が32%という結果となった。
夏の暑さに困った経験では、エアコンに関するさまざまなエピソードが集まった。「使おうと思ったら故障していた」「我慢していたら熱中症になってしまった」など、エアコンが使用できない・使用しないことで困った経験が多くの方にあるようだ。
夏の暑さへの準備・対策では「エアコンや扇風機などの冷房器具の点検」が最も多く、73%となったが、実体験から試運転や点検の大切さを実感している方も多いのかもしれない。
Q.今までに夏の暑さで困った具体的なエピソード【自由回答】(n=400)
・長く使い続けていたエアコンで冷房の効きがとても落ちていた。古いこともあり、ひと夏がんばったら、電気代がすごいことになり、買い替えを決断した。電気代に関する認識が不十分だった。(68歳男性)
・朝、出掛けると朝日が差し込んで家の中が熱気でいっぱいになっていた。(34歳女性)
・リビングのエアコンが壊れていて、使おうと思ったら使えなかった。修理まで何日か待たなければならず、食事のとき以外は寝室で過ごした。(43歳女性)
・なるべく電気代を浮かせるために使用を控えようとしたが無理だった。(38歳女性)
・クーラー病を避けるためになるべくエアコンの使用を控えていたら、そのうちに熱中症になってしまった。(45歳男性)
・梅雨が極端に短く、急に暑くなり、夜に自宅で熱中症になった。水分補給が足りなかったと思う。(53歳女性)
・エアコンのフィルターが詰まって、エアコンの効きが悪くて困ったがことがある。(43歳男性)
・家電量販店にてエアコンを購入したが、取り付け工事に1カ月近く待たされた。(52歳男性)
・真夏にエアコンが壊れて、購入しても取り付けに1カ月かかると言われた。(52歳男性)
夏にむけて、今から備えてほしいこと(ダイキン担当者コメント)
■効果的なエアコンの使い方
今年の夏は「全国的に暖かい空気に覆われやすく、気温は平年並か高いでしょう。」との予想が発表されました。暑い夏を快適に過ごすためにエアコンは不可欠です。夏にむけて、今から備えておきましょう。
まず、最低限実施していただきたいのは、フィルターの定期的な確認とお掃除です。エアコンを使っている期間中は、2週間に1度の確認をお勧めします。自動お掃除機能つきのエアコンでは、ダストボックスにホコリがたまっていると本来の性能が発揮できない場合もあります。
汚れ具合は使用時間や環境によって、取扱説明書に記載されている期間よりも短期間で汚れるケースもあるため、お使いの製品がどれくらいの期間で掃除が必要か確認しておくためにも、2週間に1度は汚れ具合を確認することをお勧めします。
■最高気温が25℃を超えてきたら「スイッチオン」のチャンス!
外気温が20℃前後では、運転してもすぐに設定温度に達して十分な試運転ができない場合があります。
25℃を超えるような環境であれば、試運転の推奨時間である30分程度の連続運転が見込まれ、水漏れの有無まで確認できる運転環境が整います。「今日はちょっと暑いな」と思ったら、ぜひ『エアコンのスイッチオン!』で試運転を行ってください。
■夏シーズンの修理や設置工事は込み合います
エアコンの修理の問い合わせが最も多いのは7月。その時期に修理となると、暑い中エアコンなしで過ごすことになってしまいます。5月~6月前半の少し気温の高い日に、冷房モードで最低温度に設定して試運転を行い、不具合がないか早めに確認しておきましょう。
また、そろそろ買い替えようかとお考えの場合も、今の時期であれば余裕をもった製品選びと、工事日の設定ができるのでお勧めです。
<エアコンの故障に関する調査概要>
※Q.エアコンを買い替えた理由、Q.エアコンの不具合を感じたタイミング、Q.エアコンの使用に関して、
Q.次回から夏より前に工事したいと思うか
調査期間:2020年4月13日(月)~14日(火)
調査手法:インターネット調査
集計数:全国の5年以内にエアコンを買い替えた20代以上の男女400人
<猛暑予想に関する調査概要>
※Q.2019年度冬の気候について、Q.2020年度の夏の気候予想、Q.具体的な夏の暑さの準備や対策方法、
Q.今までに夏の暑さで困った具体的なエピソード
調査期間:2020年3月3日(火)~4日(水)
調査手法:インターネット調査
集計数:全国のエアコンを所有している20代以上の男女400人
出典元:ダイキン工業株式会社
構成/こじへい
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