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高級衣料品の販売不振は「クリーニング」にも原因があった!?

2020.07.07

高級衣料の販売不振は「クリーニング」にも原因があった

今、高級衣料の販売不振が続いている。1992年のデパートの売上は約10兆円であったところ、2018年には6兆円を切って4割を割り込んだ。

総売上高に占める衣料の割合は、1992年は約5割を占めていたが、2018年には4割を下回っている(日本百貨店協会調べ)。いずれにしても、衣料品が占める売上高の割合が大きいため、デパートにおける高額衣料品の販売不振による打撃は大きい。

このような衣料品の販売不振の原因は、様々な経済的要因が考えられるが、「高額衣料を購入しても、クリーニング(ドライクリーニング)では汚れが落ちないため長く着続けて楽しむことができない」という消費者の“諦め”いわゆる心理的要因も起因している可能性がある。

ハッピーが2016年に世帯年収2000万円以上の30~50歳代の男女1000人を対象に、矢野経済研究所の協力によって実施したWebアンケート調査の結果、半数の人が「クリーニングの可否が衣服購入に影響する」と答えており、半数の人がクリーニングで衣服の寿命が短くなっていることを意識している。

その一方で、8割の人は「新品の状態で着続けられるのなら、良い服をもっと買い足したい」と回答。驚くことに、この結果は10年前に同様のアンケートを実施した際と、ほとんど差異がなかった。消費者は潜在的に、衣服を購入する際にクリーニングを意識することが明らかになっている。

また、1992年のクリーニング市場規模は約8200億円だったが、2019年のクリーニング市場の規模は約3500億円と、落ち込みが激しくなっている。(総理府調べ)。

この要因として考えられるのが、ファストファッションの流行により家庭洗濯できる衣料が主流になってきたことや、性能が向上した家庭洗濯機や洗剤によってクリーニングを必要としなくなっていることなどが挙げられる。

その一方で、毎年約5000件ものクリーニングに関する苦情・相談が国民生活センターに持ちこまれており、例えば「シミ汚れや黄ばみが落ちない・風合いが変わる・シルエットが変わる・ニオイがする・あとから黄ばんでくる」など、クリーニングにおける技術不足が原因によるもののほか、「顧客からの預り品を紛失する」など、預り品の管理不備による原因によるものが内在。いずれにしても、クリーニング店側では、これらのトラブルや事故を恐れてクリーニングを断ることが、さらにクリーニング市場縮減に拍車をかける状況となっている。

構成/ino.

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