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所得補償は7月まで継続、ロックダウンは徐々に解除、在宅で受けられる無料のPCR検査、イギリスの新型コロナ対策の今

2020.07.04

■連載/Londonトレンド通信

 私事で恐縮だが、喉の痛み、頭痛に続いて熱が出た。いつもなら風邪のひき始めと思うところだが、コロナかもしれない。イギリスは新型コロナウィルスの感染者が多い。判明している感染者数より、実際はもっと多いはずで、ここロンドンでは人口の17%が感染との推定が、調査結果としてハンコック保健相から発表されている。検査を受けることにした。

 イギリスのコロナ検査は移り変わってきた。要約すると症状が重くなければ検査には来てくれるなという初期だったが、今では検査数を増やそうになっている。それにつれて、ドライブスルー検査所ができ、最近では在宅検査も可能になった。

 コロナではないかもしれないのに、ドライブスルーにしろ、ウォークスルーにしろ、検査所まで足を運ぶのには抵抗がある。在宅検査がなければ、検査せず自主隔離だけしたと思う。

 在宅検査の詳細に入る前に、イギリスの現状をざっと。ロックダウンが段階的に解除されつつあり、この7月4日からパブ、レストラン、映画館、美容室なども営業可となる。まだ不許可なのは、ナイトクラブ、マッサージなど密や接触が避けがたい所だ。

 一方で、政府が給与の8割を肩代わりするファーロー補償は7月まで続けられる。ファーロー(furlough)とは、暇をとらせる、休ませる、という意味らしい。ロックダウンにより生活に必須な業種以外はほぼ休業となり、ファーローになった労働者には政府が給与の8割を払っている。それが7月も続いて支払われるのだ。8月から10月は、政府だけでなく会社も負担して、補償が続けられる。

 加えて、営業するにもソーシャル・ディスタンスなどコロナ禍でのルール順守で、既に営業可となっている小売店などでも、まだ休業中の店もある。それぞれの準備や算段もあるのだろう。ショッピングモールでは、開いている店と閉めたままの店が軒を並べる状態だ。

 7月4日から営業可となる映画館でも、大手チェーンのシネワールドなどは7月10日から再開予定となっている。パブ、レストランなども同様に、それぞれのタイミングで再開となりそうだ。

 ファーロー中の人が、基本、家ごもりしているのも変わらない。ストリートパーティーがあった、暑い日にビーチに人が押し寄せた、というようなニュースがあるのも、逆に言えば、それが目立つ行為だからだ。

 解除は進むばかりではなく、戻ることもある。小売店、学校などが再開許可された最初の解除後、感染者数が大幅に上昇したレスターは、地域限定で戻された。小売店、学校などは再びクローズ、4日からの解除も適用されず、様子見となっている。

 そういう中での在宅検査だが、意外にスムーズだった。キットを注文し、届いたらサンプル採取後の集配の予約と、それとは別にサンプル・テストの予約をする。全てオンラインでできる。

 NHS(国民医療サービス)なので無料だ。イギリスでは、地域のGP(NHSの地区担当医)に登録することでNHSとつながり、無料の診療を受けられる。無料なのは良いが遅いことでも有名で、予約できる診療日が数週間後となるのはざら、ちょっとした風邪や腹痛なら診療日前に治ってしまう。だから誰も風邪くらいでは医者にかからない。

 だが、このPCR検査というのはスピードが大事なようだ。今回のNHSのものは、症状が出てから5日以内でなければ検査できないし、検査キットやサンプルの有効期限も短いらしいことが手順からうかがえた。

 キット一式は小箱で配達された。箱の中には、説明書、折りたたむと返送用の箱になる厚紙、長い綿棒、少量の液体が入った透明容器、透明ビニール袋、白いビニール袋、緩衝材が入っていた。

 綿棒で口の奥、続いて鼻の奥を擦り、透明容器に綿棒を入れ、梱包し、集配してもらう方式になっている。

 綿棒は容器より長いが、容器に差し込み、少し横に力を加えると、折れやすくしてある箇所がポキリと簡単に折れて、ストンと先が容器に収まった。

 蓋を締めた容器を緩衝材といっしょに透明袋におさめ、透明袋を白い袋に入れ、白い袋を組み立てた箱に入れて集配を待つ。

 そういった手順や、どの辺を擦るか、また、ちょっと混乱しそうな予約順、集配を予約し、予約できた集配日に合わせてサンプルを採る日時を決め、それをサンプル・テストの予約時に知らせるという順番も、説明書に出ている。図解なども入った12ページにわたる説明書で、わかりやすい。

 オンラインに打ち込んだ名前、住所などがバーコードを付けて管理されるらしく、あらかじめバーコードが貼ってある容器や袋、箱には何も書かずに済む。白い袋には、バーコード・シールの横にバイオハザードと記されている。ゲーム名として有名だが、本来はこういうところで使う言葉なのだな、生物学的危険物、記号も禍々しい。

 NHSに限らず、電車でも何でも、イギリスでは遅れることが多いのだが、このテストは早かった。水曜にオーダー、木曜に届いて、金曜にサンプル採取、土曜に集配されて、日曜にメールで結果が来た。結果は陰性、コロナではなく風邪だったようだ。

文/山口ゆかり
ロンドン在住フリーランスライター。日本語が読める英在住者のための映画情報サイトを運営。http://eigauk.com

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