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まだまだ低い「がんゲノム医療」の認知度、浮き彫りになるいくつかの課題

2020.07.01

「がんゲノム医療」の浸透は道半ば、見えてきた課題とは?

2019年6月に、遺伝子パネル検査が保険適応を取得して以降、「がんゲノム医療」「オーダーメイド型医療」などについてメディアで報道されることが増え、がん患者さんや一般消費者がそれらを目にする機会が増えている。

今回インテージヘルスケアは、国の固形がん治療医を対象に、がんゲノム医療に関する調査を実施したところ、がんゲノム医療を担う医療機関と比較して、その他施設の医師は、がんゲノム医療に関する認知度がまだまだ低く、遺伝子パネル検査を目的としたがんゲノム医療を担う医療機関への患者紹介は、積極的には行われていない可能性が示唆された。

がん医療の均てん化が全国で進められていく一方で、がんゲノム医療は、遺伝カウンセリングなど専門性の高いスタッフの充実や医師のマンパワー不足などの課題があるため、ある程度の集約化が見込まれている。そのような状況下で、がん患者さんを紹介する側である「その他施設の医師」への情報提供について懸念が残る結果となった。自身が担当する患者さんへの専門的な説明だけでなく、その後のがんゲノム医療を担う医療機関への紹介の労力なども生じるため、施設を問わず基本的な情報は持ち合わせておく必要があり、その他施設の医師もその点に不安を感じている様子がうかがえた。

他方、患者さん側の意識はどうだろうか。

今ではインターネットや市民公開講座などから、必要とする情報は容易に得ることができるようになった。遺伝子パネル検査を希望する患者さんやその家族から、問い合わせを受けたことがあるという医師の話も耳にする。

そのような患者さんが訪れる施設が、がんゲノム医療を担う医療機関の詳しい知識を持った医師ならば安心、納得して治療に臨めるかもしれないが、「自身の知識に懸念がある」「そもそも費用対効果はどうなのか」と考える医師が多い施設では、説明内容や患者さんが得られる納得感に差が生じることが懸念される。患者さんやその家族も、がんゲノム医療に関する正しい知識や情報を積極的に求めていく必要があるのかもしれない。

今後さらに、患者さんが納得して遺伝子パネル検査を受けられる施設や医師を選択できるような情報の発信や、それらの情報へ接する機会の充実が期待できる。インテージヘルスケアでは、今後も患者さんへの調査も含め、動向を確認するという。

調査概要

調査目的:がんゲノム医療/遺伝子パネル検査の浸透度把握
調査方法:インターネット調査
調査地域:全国
調査対象:固形がん治療医
有効回答数:1,339サンプル
調査実施期間:2019年11月(2回目) *1回目は2019年7月に実施
調査主体:インテージヘルスケア メディカル・ソリューション部

構成/ino.

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