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東日本はダブル派、西日本はシングル派、データで読み解く日本のトイレットペーパー事情

2020.06.26

買えるかどうかではなく、買えるのが当たり前の品が手に入らなかったときの落胆は大きい。トイレットペーパーもその一つ。新型コロナウイルス流行の影響により一時期店頭で品薄となった際、ショックを受けたという人も多いのではないだろうか?

今回は株式会社プラネットにより「トイレットペーパー」をテーマにアンケートが行われ、ふだん使っている紙タイプやキープしているストック数、外出自粛生活による消費量、買い方の変化などが明らかになった。

東日本は“ダブル派”が、西日本は“シングル派”が制す

はじめに、自宅で使用しているトイレットペーパーの紙タイプについて尋ねる調査が行われた(表1)。すると、「シングル」と「ダブル」が共に40%台でほぼ拮抗しつつ、“ダブル派”がやや上回る結果に。

男女別では、男性は「ダブル」のほうが、反対に女性は「シングル」のほうが高くなった。ダブルは二重の分だけ厚みがあり、一方でシングルは長さがダブルの2倍あるため消費量を抑えられます。男性はぜいたくだけれど安心感のある“ダブル派”、女性はコストパフォーマンスのいい“シングル派”が多いようだ。

エリア別でも、「東北」「関東」「甲信越」などの東日本では“ダブル派”が、「近畿」「中国」「四国」などの西日本では“シングル派”が制するなど、土地柄がうかがえる。

また、いつも決まったメーカーや銘柄を使っているか尋ねる調査が行われたところ(表2)、“特定のメーカー・銘柄のものを使う”計は4割を超え、男女別では女性が上回った。女性のほうが、お気に入りのメーカー・銘柄のものを選ぶ傾向があるようだ。

女性は家計にやさしく、男性はおしりにやさしく!?

次に、ふだん使うトイレットペーパーで重視していることを尋ねる調査が行われた。1位「価格の安さ」、2位「やわらかさ・肌触りのよさ」に続いて、「ダブルである」「シングルである」が3位、4位にランクイン。男性では「ダブルである」、女性では「シングルである」がそれぞれ3位で、はじめの調査の結果、男性は“ダブル派” 、女性は“シングル派”が多かったこととも一致している。

また、男女差が最も大きいのが「シングルである」、次いで「ロールの入り数」、「巻の長さ」、「価格の安さ」。いずれも女性のほうが高くなっていた。女性が高い項目はいずれもコストの安さにつながるものだ。一方、「やわらかさ・肌触りのよさ」「ダブルである」などは男性が上回った。男性は“おしりにやさしい”ことを、女性は“家計にやさしい”ことを、より重視しているようだ。

自宅でのストック、70代以上女性では「25ロール以上」が2割超

今度はトイレットペーパーを自分で購入している人を対象に、自宅でトイレットペーパーを何ロール程度ストックしているかを尋ねる調査が行われた(表4)。

常時、最低で何ロールストックしているか尋ねる調査が行われると、最も高かったのが「9〜12ロール」。12ロール入りのパックを開けて使い始めたら、買い足しにいくという人だ。

しかし、性年代別ではかなり傾向が違った。年代が低いほどストック数が少なく、年代が高くなるにつれて多くなっている。20代では、「1〜4ロール」と答えた人が男女ともに3割を超え、「0ロール(ストックなし、なくなったら買う)」も男性では6%。これに対し、70代以上では「25ロール以上」が下の年代に比べて高く、女性ではなんと2割を超えていた。

同居家族人数別でも違いは顕著。「1〜4ロール」は「1人暮らし」で、「13〜18ロール」は「6人以上」で、特に高くなっていた。ただし、「19ロール」を超えると、「6人以上」よりも「2〜3人」と「4〜5人」のほうが上回っている。家族が多すぎると消費スピードも早く、逆に大量にキープはできないのかもしれない。

購入場所の違いにも注目(表5)。「6人以上」では、「ホームセンター」と「インターネット」で買う人が飛び抜けて高くなっているのがわかる。

在宅生活による消費量・買い方の変化……家族人数が多いほど影響も大きい

新型コロナウイルス感染防止のため、多くの人が在宅中心の生活を経験していた。その影響で自宅でのトイレットペーパーの消費量や購入頻度がどう変わったか調査が行われた。

すると、「(消費量が増えたため)購入量・頻度が増えた」は2割に迫り、女性ではさらに高く、2割を超えた。「品薄で手に入りにくく、メーカーや銘柄を変えた」も、女性は男性の2倍使う。一方で「消費量・買い方は特に変わらない」は、男性が大きく上回った。

同居家族人数別に見ると、家族人数が多いほど、消費量や買い方が影響を受けたことがわかる。「4〜5人」「6人以上」では4人に1人が「購入量・頻度が増えた」と回答。

また、「6人以上」では「節約して使うようになった」「節約のため、紙タイプを変えた」など、節約関連の項目が他の家族人数に比べて高いことが目立つ。“消費量・買い方が変わった”は「1人暮らし」では3割以下だが、家族人数の増加につれて高くなり、「6人以上」では半数近くに上っている。

品薄後、トイレットペーパーのストック数はどう変わった?

新型コロナウイルス流行の影響により、一時期、店頭でトイレットペーパーが品薄となった。買い占めに走る人が多く、家庭でのストック数は増えたのだろうか。それとも品薄で購入できず、ストック数は減ったのだろうか。

自宅でのストック数の変化について尋ねる調査が行われると(表7)、「増えた」と回答したのは5人に1人。女性ではさらに高く、4人に1人でした。在宅時間長期化への備え、また品薄への不安から、ストック数を増やしたと考えられる。

実際に、調査時現在(5/19〜21)のストック数を尋ねる調査が行われたところ(表8)、「13〜18ロール」以上の多数項目は、ふだんの状況に比べて数値が上昇。“13ロール以上”ストックしている人は4割に近く、ふだんの3割から増えている。

ただし、表7でストック数は「変わらない」と答えた人は7割以上。“マスクに続いて紙類が品薄に”といった不正確な情報にあおられることなく、大半の人は、冷静に対処していた。

新型コロナの影響は?……買い方・使い方に関するエピソード

最後に、トイレットペーパーが店頭で品薄状態になったときのことについて、エピソードが寄せられた。実際に店を何軒回っても手に入らなかったり、苦肉の策で乗り切ったりと、切実な様子が伝わってきた。ストックしておく重要性を実感した人も多いようだ。

一方で、「トイレットペーパーは国産で在庫が十分にある」と、冷静に対処していた人も。ふだんから適切な備蓄を心がけて、こうした冷静な対応は見習いたいところだ。

【なかなか手に入らずに…】

● 学校が休校になり、子どもたちも家にいる時間が増えたため、消費が早くなった。残り2ロールで買いにいったが、どこも売っていなくて5軒くらい探しまわってやっと買えた。(女性・40代)
● 最寄りのドラッグストアやスーパーは入荷未定だったので、隣県に行く用事のときに買ってきた。(男性・50代)
● いつも購入していたタイプの長さ、シングルの在庫が長い間なく、とりあえず他のメーカーのものを購入。家にいる人数も増えた上に長さの短いタイプだったので、あっという間になくなった。(女性・40代)

【苦肉の策で乗り切った】

● 品薄のときに、コンビニやドラッグストアを数店舗回ったがすべて売り切れだったので、友達に家に泊まりにきてもらい、1つ持ってきてもらった。(女性・20代)
● ふだん買いおきをしないので、本当になくなったら近所の公衆トイレに行くしかないと不安になった。結局田舎の義父母から送ってもらってしのいだが、腐らない日用品は買いおきしておこうと思った。(女性・30代)

【あおられた】

● 朝の開店前からドラッグストアに並んだり、近所のスーパーの紙製品の納品時間に合わせて買い物に出たりした。家族も在宅ワークで消費も増え、以前の3倍ぐらいストックした。(女性・50代)
● 心配になって、売っていたら買うようにしていたら、最高で18ロール入りが3袋たまっていた。(女性・50代)

【早めにストックするように】

● 3月、スーパーになく焦ったがしばらくして入荷されていたので即購入。今は店頭でよく見かけるが、これまでよりも家のストック状況を常に把握して早めに購入する必要性を感じるようになった。(女性・40代)
● 買いだめが嫌いなのでなくなる寸前で買い足していたが、品薄を経験してから最低1袋は予備をストックするようになった。トイレットペーパーにかぎらずすべての物をストックするようになった。(女性・30代)

【冷静に】

● トイレットペーパーは国産で在庫が十分にあるという報道があったので、いずれ市中に出回るだろうと思って、店頭に品物がなくても慌てないようにした。(男性・60代)
● いつもはなくなる直前に購入していましたが、せめて1つはストックしておかないと、と思うようになりました。買い占めはせず、自分も周りも困らないような買い方をしたいなと思います。トイレットペーパーがほぼ国産、会社が在庫はたくさんあると伝えてくださったのはすごく助かりました。(女性・30代)

<調査概要>
調査機関:株式会社プラネットによる調査企画をもとに、株式会社ネオマーケティングにて「トイレットペーパー」に関する意識調査を実施。
期間:2020年5月19日~21日、インターネットで4,000人から回答を得ている。

出典元:株式会社プラネット

構成/こじへい

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