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ひたすらけなす、鈍感力に乏しい、2元論で考える、こういう社員が多い会社は辞めたほうが正解!?

2020.06.26

■連載/あるあるビジネス処方箋

 前回に続き、新卒者が就職活動をするうえで気をつけたほうがいいと私が思うことを紹介したい。結論から言えば、新卒者を育成する態勢や仕組み、風土がない会社には就職するべきではないと思う。早いうちに不満や失望、時に絶望を感じ、辞める可能性が高いからだ。辞めた後も、その会社での在籍年数や仕事の実績などを高く評価する会社は少ないはずだ。

 少なくとも、私がこの30年ほどで見てきた限りで言えば、入社の難易度が低い会社や業績が伸び悩み、退職者が目立つ小さな会社(特に社員数100人以下)は要注意だ。特に次に挙げたような社員(20∼30代に多い)が目立つのが、特徴でもある。あらかじめ心得ておくと、新卒者が就職活動をするうえでの参考になると思う。

ひたすら、けなす

 このタイプの会社にいる社員は何かと批判をしたり、否定する傾向があるように思える。たとえば、「あんな上司では、部署は上手くいかない」「うちの会社では無理」といったものだ。批判は同僚や取引先、アウトソーシング先にも向かう。20代で経験が浅く、自分の仕事すらまともにできないのに「あいつは使えない」とけなす社員もいる。ついには、顧客の批判も繰り返す。

 他者を素直に認めることがあまりできないようなのだ。おそらく、上司や同僚の中には優れた人も多少はいるのだろうが、なぜか、認めない。私の取材を通じての観察では、この人たちは幼稚園や小学生の頃から学業や運動で認められ、高く評価された経験が少ないように思う。根強い劣等感を持っていて、自分を大きく見せようとしているようにも見える。他者をほめると、損をすると思っているかに感じてしまう。

 新卒者がこのような職場にいると、入社早々に「今度の新人は使えない」と
けなされる可能性が高い。これで、成長できるだろうか。20代で辞めていく人が多いのは、けなすことしかできない社員が多いためでもあるのだと私は思う。

鈍感力に乏しい

 盛んにけなす人は他人のささいなことにまで口を出して、相手や周囲との摩擦を繰り返す。ミスでもないのに、ひとりで「ミス」と決めつけ、騒ぐ場合もある。他人との精神的な距離を正しく取れない傾向もあるようだ。まだ、20代で未熟なのだが、社長や役員のような物言いをする人も少なくない。

 本来、職場で他の社員と良好な関係を作ろうとするならば、鈍感力を持たないといけない。ささいなことをいちいち問題視するのではなく、受け流すのだ。それは決して、問題を放置するのではない。スルーするだけのことだ。ところが、けなし続ける人は鈍感力がない。しつこいほどに指摘し、けなして、相手を怒らせ、態度を硬化させ、3のレベルの問題を10のレベルにしてしまう傾向がある。火に油を注ぐことを堂々とする。だが、自分はミスを繰り返す。あきれてモノが言えないような社員もいる。

2元論で考える

 こういうタイプは他者を抑えつけ、優位に立とうとする傾向が相当に強い。だから、けなすのだろうし、スルーができないのだろう。2元論で考える習慣がついているようだ。「自分が上で、相手は下」「自分は正しく、相手が誤り」と思い込んでいる可能性がある。そもそも、仕事は協働作業で成り立つ。そこに優劣を持ち込むこと自体、大きな誤解だ。

 ところが、執拗に優劣や勝ち負けに執着し、こだわり、意見や考えを押し通そうとする。明らかにコスト増になろうと、時間がかかろうとも、こだわる。柔軟性がなく、視野が狭い傾向がある。中には、相手を論破するまで議論をしかけたり、言い負かそうとする。勝つまで討論をする人もいる。

 不幸なことに、上司がこういう社員を厳しく教育指導をしないために、結果としてやりたい放題になってしまうケースがある。声が大きい人や、強引に自分の考えを押し通す人の思うままになっている場合がある。少なくとも、中堅、大企業やメガベンチャー企業のような常識や良識が通用しないのだ。ある意味で、別世界とも言える。

 新卒者がこのような会社に就職するのを、私が機会あるごとに疑問視するのは、人を育てる態勢や仕組み、風土があるようには到底思えないからだ。だからこそ、厚生労働省や東京都の調査結果を見ても、新卒で入り、20代の人が次々と辞めている。東京都(労働相談情報センター)の調査結果を見ても、労使間のトラブル、紛争は中堅、大企業に比べると明らかに多い。「労使紛争頻発ゾーン」と言ってもいい。労働組合ユニオンの役員たちに取材時に確認しても、労使紛争の9割以上は中小企業やベンチャー企業だという。

 新卒で今、就職活動をしている学生や保護者にあえて言っておきたい。こういう会社に新卒者が入ると、後悔する可能性が高い。とりあえずは、中堅、大企業、メガベンチャー企業にこそ、エントリーしたほうがいい。皆さんに不利益を被らせたくないから、何度も書いている。どうか、よい会社を見つけてほしい。

文/吉田典史

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