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6月27日にいよいよ再開するJリーグ、コロナ禍の2020シーズンを存分に楽しむ10のポイント

2020.06.24

 19日のプロ野球開幕に続き、27日にJリーグが再開される。まず同日にJ2再開・J3開幕となり、J1は7月4日からリスタートとなる。とはいえ、新型コロナウイルス感染症が完全に終息したわけではないため、今季はさまざまな対策が講じられる中での戦いになる。選手や監督、関係者も手探り状態の日々を強いられるだろう。通常時とは全く異なる2020年Jリーグの見所となる10のポイントを改めて抑えておくことにしたい。

1 リモートマッチ(無観客)

 Jリーグは政府の方針に沿って、6月27日~7月10日までは無観客(リモートマッチ)、7月10日~31日までは最大観客5000人、8月1日以降はスタジアム収容規模の50%の観客数で試合を行うことにしている。つまり最初の数試合は声援も横断幕もない中でのゲームとなる。「無観客だとモチベーションの持っていき方が難しい」と日本代表の室屋成(FC東京)は言うが、「その分、声が通るので、誰がどんな指示をしているか聞けると思う」と長澤和輝(浦和)のようにポジティブに捉える選手もいる。再開前の練習試合でも確かに指示がよく聞こえて、サッカーの本質自体は楽しめる。見る側も観戦力アップを図れる時期かもしれない。

2 コロナ対策(飲水ボトル、バスの移動、PCR検査)

 試合前の集合写真は距離を取る、飲水ボトルが個別管理、ゴールパフォーマンスも密を回避するといった厳格なコロナ対策が講じられるのが今季の大きな特徴。「自分の水をわざわざ取りに行くのはリズムが狂う部分がある」と室屋も話していたが、これまでとは異なる習慣の中、プレーするのは選手にとって心理的負担になるかもしれない。
 こうした対策はピッチ内だけに留まらない。ピッチ外で特に大きいのが2週間に1度、義務付けられることになったPCR検査。無症状の陽性者が続出すれば、複数の濃厚接触者が隔離される可能性があり、戦力の大幅ダウンを余儀なくされる。J側は「GK含めて14人いれば試合開催可能」というレギュレーションを設けたが、場合によってはユースの若手がズラリと並ぶような状況もあり得るということ。陽性者を出さないこともリーグ制覇の大きなカギになってくる。

3 メディア規制

 コロナ対策の一環でスタジアムに入る人数を大幅に制限するため、これまで窓口を広げていたJの取材体制が一気に縮小される。通常時はペン・カメラマン・テレビクルーを含めてスタジアムの収容規模に応じてマックスで認めていたが、今後は1会場につきペン25人・カメラマン16人・テレビも1社1クルーで最低人数と定められた。取材者が現場にいられるのも試合前後の1時間のみ。記者会見や選手取材は全てオンラインで、記者席からそのまま質疑応答に参加するシステムだ。となれば、選手の小ネタを拾うことも、クラブ関係者から情報収集するのも不可能になる。試合情報がかなり断片的になるのも確かだ。メディアやサポーターにとっては受難の時期になるが、選手の安心安全を守るためには仕方のないことかもしれない。

4 VAR見送り

 2020年Jリーグの大きな目玉だったVARだが、ビデオ・オペレーション・ルーム(VOR)となる車内が非常に狭く三密状態になること、VARを担当できる審判員が超過密日程になることを視野に入れ、今季は残念ながら見送られることになった。昨季までにゴール判定に関わる誤審が相次ぎ、Jリーグも日本サッカー協会も審判員の育成や機材の導入などを急ピッチで進め、今季に間に合わせるように努力してきたが、コロナ禍に見舞われたことで予定が狂った格好だ。VORを広げるなど対策は考えられるが、車で機材を各会場に運ぶという現状の体制では困難。欧州主要国のように、メディアセンター1カ所を設置し、そこに映像を伝送してVAR判定を行う形に変えていかなければ、再スタートは難しいかもしれない。

5 地獄の夏場連戦(ルヴァン、天皇杯変更)

 再開が4カ月もずれ込んだことで、夏場からのリスタートとなったJリーグ。J1は7月だけで6試合、8月はJ1・6試合に加えて、YBCルヴァンカップも2試合入ってくるため、週2試合ペースのハードスケジュールになる。通常時は2月末から徐々にフィジカルを上げ、消耗する夏場を乗り切れるだけの走力や持久力を養っていくものだが、今季は助走期間が一切ない。「自粛期間が明けていきなり夏なんで、練習していても今まで以上に汗をかく」と東京五輪世代の渡辺剛(FC東京)も大変さを口にしていたが、実際に公式戦が始まったら強度が上がる分、より過酷になるだろう。ケガや体調不良に陥る可能性も高まるだけに、いかにして選手個々が自身のコンディションを維持していくか。そこも勝負の大きな分かれ目になるだろう。

6 5人交代制

 超過密日程を想定し、FIFAが今年特例的に認めているのが5人交代。Jリーグに先んじてスタートしたドイツ・ブンデスリーガやイングランド・プレミアリーグなどでも取り入れられているが、指揮官の采配力がこれまで以上に問われることになる。「この新リールに早く適応することが非常に重要になる。選手層の厚いチームが恩恵を受けると思う」とセレッソ大阪のロティーナ監督も強調していたが、使える人数が多いチームの方が間違いなく有利。J3にU-23チームを出場させていたFC東京がそれを取りやめ、J1に専念することになったのも、こうした事態を考慮してのこと。彼らやセレッソ、ガンバ大阪のように若手含めて強化を進めているクラブは有利だろう。逆にビッグネームを揃えながらも登録人数の少ないヴィッセル神戸などは苦戦を強いられるかもしれない。

7 降格なし

 前代未聞のハードスケジュールとコロナ再流行次第では再中断もあり得る状況を想定し、今季はJ1・J2ともに降格なしというレギュレーションが設けられた。「降格がなければ超攻撃的なサッカーをするチームが増えるんじゃないか」と北朝鮮代表の鄭大世(清水)も話していたが、降格回避を最優先に考えたような守備的なスタイルを採るチームはなくなるだろう。よりアグレッシブな打ち合いや攻め合いの試合が増え、得点数も増えてくる可能性が高い。それと同時に若手を積極的に使うチームが増えてきそうだ。これまでは「若い選手を使うのはリスクが高い」と考えがちだった指揮官でも「降格がないなら来季以降を考えて若手にどんどんチャンスを与えよう」という意欲を高めるはず。意外な新世代のスター出現は1つの楽しみと言っていい。

8 賞金半減

 ようやく公式戦再開が叶っても、観客をフルに入れられず、試合数も減っているJリーグは目下、経営危機に瀕している。浦和レッズの立花洋一社長が「前年の売上高82億円から20億円は減る見通しで、10億円近い赤字が出るかもしれない」と厳しい予測を語っていた。Jリーグも分配金の前倒しや特別融資制度を設けるなどで、各クラブをサポートしようとしているが、PCR検査だけで年間3~4億円ほどかかるなど負担も増えていて、J本体自体もそこまで余裕がない。そこで打ち出したのが、賞金半減。通常時は優勝やMVP・得点王など個人賞に総額8億円を投じているが、今季は4億に削減。残った4億円を各クラブに回すという。各チームや選手にとっては残念な話だが、クラブがつぶれたら子もない。今季はグッと我慢して戦うしかないのが実情だ。

9 ベテランの熾烈な生き残り

 Jクラブが過去にない経営危機に陥る中、今季終了時点で起きるのではないかと言われるのが、年俸の高いベテラン切り。「複数年契約の高年俸選手をどうするかという問題は必ず出てくる」とあるクラブ経営者も指摘する。今年39歳になった日本代表の松井大輔は「年齢に関係なく強いチームを作れるのがいい監督」と強調していたが、指揮官の意向に関係なく、クラブ側が若い選手に経験を積ませることを求めてくるケースもあり得る。ベテランにとってはここからの働きが来季以降の生き残りを賭けたサバイバルの場になるだろう。カズや中村俊輔(ともに横浜FC)、遠藤保仁(G大阪)ら超ビッグネームも含めて、今季は彼らの一挙手一投足をより一層、注視すべきだ。

10 新応援スタイル(投げ銭や距離を取った応援)

 リモートマッチや制限付き観客入場となる今季Jリーグは、これまで通りのスタジアムの熱狂と興奮は期待できない。サポーター同士が肩を組んで大声でチャントを歌ったり、大型の横断幕を掲げたりすることが「コロナ感染リスクの高い行為」として禁じられているからだ。仮にスタジアムへ行けたとしても、観客は距離を取って座り、拍手や手拍子などで応援するしかない。
 その分、オンラインを使った応援が盛り上がりそうだ。すでにギフティング(投げ銭)やメッセージ送信といった新観戦スタイルが普及しつつあるが、それ以外にもサポーターの歌や大歓声をネット越しに送ってスタジアムで流すといった工夫は出てくるだろう。そういうアイディアをファンが次々と提案して、クラブと協議の上で実施してもいい。コロナ禍の今だからこそ、新たな応援スタイルが確立されることを大いに期待したい。

取材・文/元川悦子

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