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子どもは深夜番組、若者は昼の情報番組が急増、データが示すステイホーム期間中のテレビの視聴行動の変化

2020.06.21

3月25日、東京都の小池百合子知事は記者会見を開き、都内での新型コロナウイルス新規感染者数増加を受けて、週末の外出自粛を強く訴えた。この要請を契機に、「ステイホーム」を強く意識した人は多かったに違いない。

そんな東京都記者会見前後におけるテレビ視聴質の変化を探る調査がこのほど、テレビの視聴質を計測する企業・TVISION INSIGHTSにより実施された。

生活スタイルの変化でテレビの視聴行動は変わったのか?

1/20(月)~5/3(日)までの視聴質を、3/25の東京都記者会見を境に前半、後半に分けて、ステイホーム週間に入った前と後で時間帯別視聴質が属性によってどのように変化したのかについて分析が行われた。

データの対象は民放5局の番組本編+CMだ。

記者会後の属性別視聴質の伸び率が高い時間帯順に並べられた。「VI値×AI値」とは専念視聴度合いを示す指標であり、数値が高いほどその時間帯にテレビの前に滞在し、画面をよく見ていることを示す。

視聴質の伸び率は、記者会見前の期間の視聴質を0%としたときの、記者会見後の期間の視聴質を%表記している。例えば、会見前のVI値×AI値が1.00、会見後のVI値×AI値が1.15の場合、伸び率は+15%と表記される。

深夜、プライム2、プライムの視聴質が高くなり、朝の視聴質が下がった。保育施設の休園や休校で、夜更かしする子供が増えたことが考えられる。

また、登校、登園していた時間帯にあたる午前から午後の視聴質は高まっていないことが分かる。家にいるからと言って、日中はあまりテレビを見ていないことが推察される。

Child同様に深夜の視聴質が高まり、朝の視聴質が下がっていることから夜更かしをしてテレビを見ていることが考えられる。

Childと異なるのは、昼や午後の時間帯も視聴質が高まっている点。学校に行っていた時間帯に、家でテレビを見るようになったことが推察できる。

テレワークや大学のオンライン授業などにより、平日日中の時間帯の視聴質が高まっている。ランチタイムだけでなく、そのまま午後もテレビを見ていることがわかる。

また、プライム2や深夜などの遅い時間の質が高まり、朝の質が低くなっている。出勤時間が無くなった影響からか、夜型人間が増えていることが推察できる。

MF1のように、ランチタイムに視聴質が高まる傾向は見られない。子育て世代のMF2は子供が家にいることで、食事の用意や家事などで、ランチタイムにテレビを見る余裕がなくなっている層が存在し、プラマイゼロに落ち着いたのではないかと考えられる。

プライムや土日日中など、もともと視聴質の高い時間帯でさらに視聴質が高まっている。

朝の視聴質が高まり、深夜の視聴質が低くなっている。これはMF3特有の変化だ。今まで朝に行っていた習慣がなくなるなど、朝にテレビを見る余裕が生じたなどが要因として考えられる。

そもそもテレビをよく見ている層ということも手伝って、他の属性と比べて視聴質の変化幅が小さい傾向がある。

記者会見前後でよく見られている番組は変わったのか?

続いて、記者会見前後でよく見られている番組コンテンツが変わったのか、属性別に比較が行われた。

1/20から3/25を記者会見前、3/26から5/3を記者会見後として、各属性VI値×AI値がトップ10の番組を一覧にしている。

【ランキング概要】
VI値×AI値は、番組本編+CMの平均値。
ランキング対象は民放5局。(NHK、ETVは含まない)
単発特番やレギュラー特番も含む。
世帯視聴率が5%以上、接触人数が20人以上の放送回を対象にしている。

会見後に最もよく見られていたのは「野ぶた。をプロデュース」特別篇だった。会見前は、歌番組が3番組ランクイン。会見前、会見後ともによく見られていたのは、「今夜はナゾトレ」だった。

会見後に最もよく見られていたのは「陰陽師」。会見後は、土日日中に放送されていた特番が上位にランクインした。
「7つの海を楽しもう!世界さまぁ~リゾート」はMF1同様にランクインしており、ステイホームが続く中で、非日常気分を味わえる旅番組はよく見られていたことがわかる。

会見前は、オリンピック選考をかけたマラソンの放送があり、視聴質が高くなった。

一方会見後は「ポツンと一軒家のリフォームスペシャル」「大改造‼劇的ビフォーアフター」「ごはんジャパン」などの、住・食に関わる番組が上位にランクインしていた。

<データについて>
・VI値 (滞在度=Viewability Index)
テレビが点いている際に、どれくらいTVの前に滞在しているかの度合いを示している。数値が高いほど、テレビの前の滞在人数が多く、滞在時間が長いことを表す。

・AI値 (注視度=Attention Index)
テレビの前に人が滞在している際に、どれくらいテレビ画面に人の顔が向いているかの度合いを示している。数値が高いほど、画面を注視した人数が多く、注視秒数が長いことを表す。

・VI値×AI値 (専念視聴度) →本分析対象
テレビが点いている際に、どれくらいテレビ画面に人の顔が向いているかの度合いを示している。
※VI値、AI値ともに、2016年4月から2016年9月の半年間における、放送局 (NHK/ETV/NTV/TBS/EX/TX/CX) の平均値を1.00としている。

<データの収集方法>
一般視聴者宅に人体認識アルゴリズムを組み込んだセンサーを設置し、顔認証システムを用いてテレビの前に人がいるか、番組のどこで画面に注目したかといった視聴態勢を判断・計測している。2015年6月より計測スタートし、2020年6月現在、地上波関東6局7チャンネル、地上波関西6局7チャンネル、MXテレビ2チャンネル、BS8局9チャンネルの全番組について、毎秒レベルで視聴質の計測を行っている。

<注釈>
VI値×AI値が同じ値の場合は、小数点第3位で順位をつけている。
小数点3位以下は四捨五入している。

出典元:TVISION INSIGHTS株式会社

構成/こじへい

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