
ビフォアコロナからウィズコロナ、アフターコロナへ時代が移り変わろうとしている今、経営者の価値観はどのように変化しているのだろうか?
そんな「経営者がコロナ以前に比べて重視するようになったこと」の設問を含む、「新型コロナ対策の寄付支援と従業員エンゲージメント」に関する調査が、2020年5月に実施されたので、その結果を紹介していきたい。
なお、本調査は、SDGsを認知する上場企業の一般社員20-59歳男女202名(男性166名、女性36名)、経営者・役員30-79歳男女235名(男性228名、女性7名)を対象として、5月20日(水)~21日(木)に実施されている。
経営者・役員の58.7%が「新型コロナ対策に寄付・支援活動を行なっている」
経営者・役員の91.9%が、コロナ危機を経て⻑期的に企業を成⻑させる社会貢献活動に取り組みたいと考えていることがわかった。
また、経営者・役員の58.7%が、新型コロナ対策に寄付・支援活動を行なっていることが明らかに。
会社が新型コロナ対策をしているかという質問への回答と、従業員エンゲージメント(会社や事業、仕事への誇り)に関する質問への回答を掛け合わせる調査が行われたところ、「(会社が寄付・支援を)行なっている」と回答した一般社員の87.4%が「とても誇らしい」「どちらかと言うと誇らしい」と回答したことが判明。
その割合は「行なっていない」「わからない」という回答者における、誇りを感じる人の割合(63.4%)に比べ、24.0%高いという結果になった。
社会貢献活動を進める上での課題は何か?
次に一般社員を対象に「新型コロナ対策に寄付・支援活動を行っている企業・ブランドをどう思うか」と尋ねる調査が行われると、「とても好感が持てる」「どちらかというと好感が持てる」と回答した一般社員は88.1%となった。
経営者・役員が思う企業として社会貢献活動を進める上での課題は、1位 従業員への理解浸透(60.2%)、2位 短期的な利益との両立(46.8%)、3位 株主への理解浸透(41.2%)という結果に。
経営者・役員がコロナ危機以前に比べ、経営において重視するようになったことは、1位 変化に対応できる組織体制(73.6%)、2位 職場環境の整備(56.2%)、3位 従業員との信頼関係構築(41.3%)という結果に。なお、「サプライチェーンの見直し」は4位、「財務プランの見直し」は5位となり、事業面や財務面よりも組織面を重視する傾向があることがわかった。
今回のコロナ危機をきっかけに、寄付や支援などの社会貢献活動への注目が、経営者・役員の間で高まっていることがわかり、一方で、従業員への理解浸透に課題を抱える企業も多いことが明らかになった。
<調査概要>
調査名:「新型コロナ対策の寄付支援と従業員エンゲージメント」に関するアンケート
期間:2020年5月20日(水)~21日(木)
方法:インターネットリサーチ
対象:全国の上場企業に勤務し、「SDGs(Sustainable Development Goals=持続可能な開発目
標」という言葉を認知している一般社員20-59歳男女202名(男性166名、女性36名)、
経営者・役員30-79歳男女235名(男性228名、女性7名)
出典元:Unipos株式会社
https://unipos.me/ja/
構成/こじへい
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