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ドコモ、au、ソフトバンク、楽天、2019年度の決算で大きく明暗が分かれた通信キャリア各社の今後

2020.06.13

赤字の桁に驚いたソフトバンクグループの決算

石野氏:決算の話に戻ると、そんなキャリアの決算が霞んでしまったのが、ソフトバンクグループの決算。1兆円の赤字ってなんだよと(笑)

石川氏:昔、孫さんは「利益を1兆、2兆と豆腐のように数えたい」って言っていたけれど、赤字を1兆、2兆で数える内容だったというのが、まさかの驚きだった。ソフトバンクグループが投資に失敗して、Sprint、今はT-Mobileだけど、T-Mobileの株を売らなくてはいけなくなったのが象徴的だった。下手したら2兆円くらい、投資した分を全部売ってしまう可能性もある。そうなると、なんのためのSprintへの出資だったのかと。散々、シナジー効果が出る出る言ったけれど、最終的に残ったのは「アメリカ放題」だけ。本来であれば、アメリカでVerizon、AT&Tと戦うT-Mobileにソフトバンクは片足を突っ込んでいたはずなのに、非常に残念というか、もったいないなと思います。

ソフトバンクグループ株式会社 代表取締役会長 兼 社長 孫 正義氏

石野氏:日経新聞には、国内通信(ソフトバンクの株式)も売却検討と書かれていましたね。本当なのかな。(ソフトバンクグループは5月22日のプレスリリースで、ソフトバンクの株式2億4000万株(5%)を3102億円で譲渡すると発表した)

石川氏:買ってくれる株を考えると、やっぱりアリババかソフトバンクかT-Mobileかになってしまう。ソフトバンクの出資比率が下がる可能性もある。

石野氏:どこまで出資比率を下げるつもりなんだろう。

石川氏:とはいえ、国内のソフトバンクが稼いでくるお金で負債を返済していくことになるので、相当悩ましいところだと思う。いろいろと大きな出来事が起こってくるんじゃないかなって気もする。

法林氏:決算で孫さんが「このスライドだけ見ていればいいです」と言ったものを見ると、なんだかんだいいながら携帯電話会社のソフトバンクがない限り、ソフトバンクグループは成立しないということが見えてしまっている。それを全部ではなくても、切り売りして出資比率を下げていくという状況になったとしたら、あまりいい話ではないし、成長エンジンがなくなることにもなってしまう。当然、獲れるかどうか分からないけど楽天も狙っているだろうし、ソフトバンクのポジションがだんだん厳しくなる気がしますね。

石川氏:新型コロナウイルスで大変な時期にも関わらず、通信は安定した収益源になっている。それは身をもってドコモ、KDDI、ソフトバンク自身が証明している。人がつながろうと思ったら、これからはやっぱり通信でつながる方向性になるので、通信事業を大切にすることが重要だと思うんですけど、その通信がソフトバンクグループからなくなってしまうかもしれない危機というのは、相当大きいと思います。

石野氏:Sprintがなくなって、通信がなくなって、アリババもなくなったとしたら何が残りますかね。

法林氏:それはヤフーですよ。

石川氏:WeWork。

法林氏:WeWorkは一番ダメじゃん(笑)

石野氏:ヤフーもソフトバンク傘下じゃないですか。これからはLINEもそこに付いてくるでしょ。それを売っちゃったら、もう孫さんしか残らない、みたいな感じですよね。

石川氏:本当に結構厳しい感じだよね。

法林氏:肝心の携帯電話事業は、楽天が入ってくることに対する防戦というか、対策はしてある。そんなに問題は起きないだろうけど、かといって2番(KDDI)と1番(ドコモ)に挑んでいって、距離を詰められるかといえば、そういう状況ではない。ちょっと不安だし、トピックがないのがマズイ感じはする。先が見えない。

石川氏:そうですねぇ……厳しいですね。

石野氏:そんな厳しい状況を、スライド1枚で笑いを取ってうやむやにした孫さん、すごいなと(笑)。ユニコーンが穴に落ちるけどペガサスになって飛んでいくという説明で、みんな、肝心な決算の情報は頭に入ってこないみたいな感じになっていた。

法林氏:親会社のソフトバンクグループと通信のソフトバンクは違うんだけど、まとめて見られちゃう傾向があるし、通信なくしてグループは成立しないし、グループがコケると通信にも影響が出ることを考えると、「この親子の関係、どうしてくれましょうか」って感じがする。どうかなぁ。

石野氏:パパのギャンブルで子どもが困るという。

法林氏:そんな感じだよね。

石野氏:お父さんのギャンブル好きで家族が困るっていう状態、家計に例えるとひどいですよ。

石川氏:しかもソフトバンク・ビジョン・ファンドの2号ファンドはソフトバンク社員からお金を集める、みたいな話もあった。あれ、どうなったのかな。分からないけど。そう考えると、本当にひどいお父さんだよね。

房野氏:念のため確認ですが、ソフトバンクそのものの業績は良かったんですよね?

石野氏:良かったですよ。

房野氏:ソフトバンクグループの投資がうまく行かなかった、ということですね。

石野氏:持ち株兼投資会社がファンドで大損したってことですね。

房野氏:モバイルの方の決算は平穏だったと。

石野氏:そうですね。特に語るところがないくらい順調です。

法林氏:ソフトバンクの宮内社長はすごく余裕な話しぶりでしたね。「ウチは全然大丈夫です」くらいの勢いだった。

ソフトバンク株式会社 代表取締役社長執行役員 兼 CEO 宮内 謙氏

石野氏:通信の収益が落ちていないのに加えて、ソフトバンクは法人部門で「Zoom」とかVPNサービスを販売したりしているので、それらがバカ売れしているそうです。

法林氏:石川君がさっき言ったように、ドコモはギガホ/ギガライトにしたための揺り戻しが今回出てきているけど、お金を稼げる部分では3社とも特に問題はないので、客層とお金の取り方の問題だけクリアしてしまえば、よほど下手なことをしない限り大赤字になるようなことはない。どちらかというと、3社以外の新たに入ってきた会社(楽天モバイル)がお金をちゃんと稼げるのかという方がだいぶ心配。

石川氏:外出自粛で家にいて、固定通信が伸びたり、モバイルは、音声通話が伸びたという話はしていたけれど、伸びたり落ちたりと会社によって言い方が違っている。外出規制が解除されて、今度はモバイルでばんばんビデオ会議をすると思うので、そうなるとみんな5Gスマホに買い換え、もしくは使い放題プランに変える可能性があるので、6月以降はキャリアの収益がめっちゃ上がるんじゃないかなって気がすごくしています。ビデオ会議に1時間参加すると1GBくらい使うので。

意外だったドコモの人事異動

房野氏:この時期は人事異動もありましたね。

法林氏:話せる範囲のことを言っておくと、ドコモ光が導入された経緯もあり、辻上さん(ドコモ 副社長の辻上広志氏)が次期社長だと去年辺りから噂されてきたんだけど、結局そうはならなかった。新型コロナウイルスの影響と東京オリンピック2020延期の影響で吉澤社長が続投になったのかどうかは分からないけれど、ドコモの社長任期は4年が慣例だったところ、大星さん(ドコモの初代社長の大星公二氏)、立川さん(2代目社長の立川敬二氏)以来の、2期目という言い方をしていいのかは分からないけど、延長戦になった。これが注目すべき点。辻上さんはグループ会社に行って、持ち株会社のNTTから法人営業系出身の井伊基之さんが来た。この人が次期社長なのか、それとも丸山さん(副社長の丸山誠治氏)なのか。これは分からないですけど、来年か再来年に社長人事はやり直しになる可能性がある。

株式会社NTTドコモ 代表取締役社長 吉澤 和弘氏

石野氏:今回、ドコモの人事でサプライズがあるってことだけは1週間くらい前に小耳に挟んでいたんですよ。で、リリースが出そうだなという直前に、「サプライズがあるって聞いたんですけど」って別の人にぶつけてみたら、「ありますよ。キーワードは『継続』です」と言われて、「それ、サプライズじゃなくて答えじゃん」と(笑)

石川氏:それ、リークじゃん(笑)

石野氏:そうなんですよ。完全にリークだったので記事に書いちゃえばよかった(笑)

石川氏:一般的な会社では、続投するのは普通のことだからね。交代がサプライズだから。変わらないことがサプライズっておかしいな(笑)

石野氏:それがNTTグループですよ。

法林氏:本人の考え方次第だよね。出世して上がっていこうと思うんだったら社内政治に参加しないといけないし、上がっていかなくていいんだったら、なるようになれだと思うし。

石川氏:今年は報道関係者との役員懇親会がないのがさみしいですよね。

石野氏:ないですかね。

石川氏:ないでしょう、さすがに。

房野氏:他社で気になる人事はありましたか?

法林氏:そんなになかったかな……

石川氏:KDDIは東海林(東海林 崇氏)さんが副社長になった。

法林氏:田中さん(KDDI会長の田中孝司氏)時代の人が退任した。

石野氏:KDDIではないですけど、今回のUQ mobileをKDDIに統合するという発表で、UQコミュニケーションズの突然の社長交代の理由がなんとなくわかった。

石川氏:竹澤 浩氏が社長になったのが布石になっているというか。あの突然の交代のときにも、UQ mobileがKDDIとまとまっちゃうんじゃないかという話は出ていたからね。

石野氏:で、今回の統合が答えだったということですね。

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