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毒ヘビに咬まれた時の生存率はイヌよりネコのほうが高い、豪クイーンズランド大学研究報告

2020.06.11

毒ヘビに咬まれたときの生存率はイヌよりネコの方が高い

「猫に九生あり」と言われる理由が、クイーンズランド大学(オーストラリア)のBryan Fry氏らによる研究で示された。

毒ヘビに咬まれた場合、ネコはイヌの2倍も生存率が高いが、その理由は、イヌの方がネコよりも、ヘビ毒による血液の凝固速度が速いからだという。この研究結果の詳細は「Comparative Biochemistry and Physiology Part C」5月3日オンライン版に掲載された。

Fry氏は、「世界中でペットのネコやイヌがヘビに咬まれるのは珍しいことではなく、場合によっては死に至る。その主たる原因は、毒物誘導性の消費性凝固障害だ」と説明する。

消費性凝固障害では、止血の働きを持つ血液中の血小板や凝固因子が過剰に消費されることで、逆に出血が止まらなくなり、最悪の場合、失血死する。

オーストラリアでは、ペットのヘビ咬傷の76%がイースタンブラウンスネークによるもので、抗毒素(血清)による治療を行わない場合の生存率は、イヌの31%に対し、ネコは66%と約2倍である。抗毒素による治療を行った場合でも、ネコの生存率の方が有意に高いが、その理由はこれまで不明であった。

今回、Fry氏らは、イースタンブラウンスネークを含む世界中の11種類のヘビ毒の凝固促進作用を、イヌとネコの血漿で調べた。その結果、どの毒も、イヌの血漿でより迅速に作用することが分かった。このことは、イヌの方が消費性凝固障害に陥るのが早く、ヘビ毒に対してより脆弱であることを示唆している。

また、イヌとネコの習性の違いも、イヌの高い死亡率に関係するという。Fry氏は「イヌは通常、血管が多く集まっている鼻や口で探索行動を行うが、ネコは前足で叩く。また、イヌはネコよりも活動的であるが、これもまた、咬まれた際には不利に働く。体に毒素が回るのを遅らせるには、じっとしているのが最善だからである」と説明している。

Fry氏には、ヘビに咬まれて大型犬を失った友人が2人いるという。「そのイヌたちを咬んだイースタンブラウンスネークのサイズは大きくはなかったが、それでもイヌは10分足らずで死んでしまった。これはイヌの体内で、ヘビ毒がいかに急速に広がり、かつ致死的になり得るかを物語っている」と同氏は述べている。

著者らは、今回の知見から、イヌがヘビに咬まれた場合、より迅速な治療が必要だという認識が広がることを期待している。(HealthDay News 2020年5月20日)

Copyright © 2020 HealthDay. All rights reserved.

(参考情報)
Abstract/Full Text
https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S1532045620300697

Press Release
https://www.uq.edu.au/news/article/2020/05/why-cats-have-more-lives-dogs-when-it-comes-snakebite

構成/DIME編集部

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