
誰もが1度は耳にしたであろう有名なフレーズ「OK Google」。これは、Androidスマホに標準装備されている音声アシスタントを起動する文言だが、同じセリフでGoogleが開発したスマートスピーカー「Google Home」も起動できる。
スマートスピーカーと聞くと、「最先端の話しかければ何でもしてくれるやつ」程度の認識の人も多いだろう。では、実際にGoogle Homeにはどのような機能が搭載されており、どういった作業が可能なのかを解説していこう。
そもそもスマートスピーカーってなに?
まずは、Google Homeに代表される「スマートスピーカー」とは一体何なのかを解説していこう。
スマートスピーカーはAIアシスタントが利用可能なスピーカー!
スマートスピーカーは別名「AIスピーカー」とも呼ばれ、対話型の音声操作に対応したAIアシスタントを搭載したスピーカーを差す。CMなどで目にした経験がある人が多いだろうが、音楽を再生したり、家電と連携して電気やテレビをつけるといった作業を、話しかけるだけでしてくれる製品だ。
各メーカーがスマートスピーカーを開発!
「話しかけるだけで何でもしてくれる」、まさに技術の進歩を感じさせてくれるスマートスピーカー。実はGoogle以外にも、AmazonやAppleといったメーカーが開発している。
Amazonのスマートスピーカーは「Amazon Echo」というシリーズで、AmazonによるAIアシスタントである「Alexa(アレクサ)」に対応。基本モデルのほかに、外部スピーカーと接続可能なモデルや、カメラ性能を搭載したモデルも発売されている。
Appleのスマートスピーカー「HomePod」は、Apple製品らしくiPhoneやiPadといったその他のApple製品との互換性の高さが特徴。お馴染みの「Hey Siri」の掛け声で起動し、Apple Musicを再生したり、スケジュールの管理やタイマー機能を話しかけるだけで起動できる。
Google Homeの初期設定方法は?
まずは、Google Homeの初期設定の方法を解説しよう。作業量は決して多くはなく、5分程度の操作で簡単に終わる。
Google Homeの初期設定【Wi-Fiに接続】
Google Homeを使用するためには、Wi-Fiへの接続が必須。設定はスマホのアプリから行う。Google Homeの電源を入れると、本体のトップパネルのLEDが点灯し、スマホのアプリを起動するように促される。指示に従ってアプリを起動し、アカウントの選択を行うとGoogle Homeのハードウェアを検出してくれる。
Google Homeの初期設定【自分の声を登録】
スマートスピーカーは、本体に話しかけて使用するため、使用者の声の登録が必須。アプリの案内に従って、「OK Google」「ねえ Google」という言葉を2回ずつ発音して本体に記憶させる作業が必要となる。ちなみにGoogle Homeは最大で6人まで声の識別が可能。声だけで個別に判断し、家族ごとの予定を読み上げるなど、しっかりと声を聴き分けてくれる。
Google Homeの初期設定【音楽サービスを追加】
声を登録したのち、居住地を登録したら、最後に音楽サービスを追加する。Google Play Musicだけでなく、「Spotify」や「AWA」といったサービスにも対応しているので、自分が良く使うサービスを登録しよう。
Google Homeには何ができる?
ここからは、Google Homeで可能な動作を紹介していく。
Google Homeでできること【簡単な調べものや天気予報の確認】
Google Homeは、Google検索機能に対応しているので、話しかけるだけで簡単に調べものが可能。四字熟語の意味を聞いたり、今日のニュースを読み上げたりしてくれる。初期設定で居住地の登録をしているので、天気を聞けば自分が住んでいる地域の天気を教えてくれるのでありがたい。
Google Homeでできること【スケジュール管理やアラーム・タイマー機能も】
Google Homeに予定を伝えれば、Googleカレンダーに予定を記載しておいてくれる。「明日、19時から友達とご飯」などと話しかければ、カレンダーにその情報が入力され、手持ちのスマホからそのスケジュールを確認できるのだ。また、起こしてほしい時間を伝えればアラームが起動したり、3分計ってと伝えればぴったり3分でタイマーをかけてくれる。カップラーメンが伸びる心配はもうないだろう。
Google Homeでできること【音楽の再生も可能】
Google Homeはスピーカーなので、当然音楽の再生も可能。好きなアーティスト名や曲名を伝えれば、登録した音楽サービスから曲をかけてくれる。また、聴きたいアーティストに近いムードの曲をかけてくれる機能もある。再生中に「この曲はなに?」と尋ねればアーティスト名と曲名を音声で教えながら、スマホに表示してくれる。
Google Homeは、インターネット上でラジオが聴けるサービス「radiko」にも対応している。そのため、ラジオの再生も可能となっている。
音量の調節は、音声で伝えるか、本体のトップパネルをなぞって操作できる。音声での操作はもちろん、触るだけで操作ができるのも魅力だ。
Google Homeでできること【スマート家電の操作】
スマート家電と呼ばれる種類の家電であれば、Google Homeに話しかけて操作できる。テレビやエアコン、照明といった家電を一声で操作できるので、生活する上でのちょっとした手間を省ける。
GoogleのスマートスピーカーはGoogle Homeだけではない!
Googleから発売されているスマートスピーカーはほかにも、コンパクトな「Google Home mini」や、Wi-Fiルーターとしての機能も備えた「Google Nest」といった製品もある。自分の生活に合わせた製品を選び、声だけで様々な作業が可能となる生活を体験してみてはいかがだろうか。
※データは2020年5月中旬時点での編集部調べ。
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文/佐藤 文彦