人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

会社や店を倒産から守る!コロナ禍のピンチをチャンスに変える「コミュニティファン作り」の鉄則

2020.06.03

ここまでは頑張ってやり切って欲しい取り組みとは

 やっと全国的な緊急事態宣言の解除となりました。依然として自粛傾向は続き、経済的なコロナ危機は深刻になる一方です。帝国データバンクの調べでは新型コロナウィルス感染拡大による関連倒産は大企業も含めて170社を超えました。解除後も、倒産増加ペースはむしろ加速している状況とのことです。

 まさに足音を立てて危機が迫っていることを感じる今だからこそ、この苦境を乗り切るために「コミュニティ運営」、「コミュニティファン作り」の視点から取り組む3つのことを書かせていただきます。多くの企業が苦境に立たされている中、身近に居るお客様から応援される立場を取るよりも、むしろお客様を応援する立場を取る経営者にはピンチをチャンスに変える追い風が吹いているように感じます。

1. 顧客の負をプラスに転じる

 今こぞって皆がやり始めているオンラインサロンのTOPを激走するキングコング西野亮廣さんの「西野亮廣エンタメ研究所」は月額1,000円で会員数56,364名のコミュニティです。西野さんは緊急事態宣言が発動してすぐの4月にサロン内に求人部のサイトを立ち上げられました。サロンメンバーの中で雇いたい人と、雇われたい人のマッチングするお仕事探しサイトです。1ヶ月以内にオンラインサロン内で100人以上の雇用を生み出すと約束して即座に行動に移され、わずか数日で70件以上のマッチングが成立していました。

 誰もが先行きの見えない不安を抱えていた時だったので、政治家以上にスピーディに雇用創出する行動には当然のようにコミュニティ内で賞賛と感謝の声が多数寄せられていました。サロンメンバーの負をプラスになんとしてでも転じる試みには多くのファンがよりファン度を高める機会になったと思います。求人募集文には必ず、西野さんがCMをしていたキャリオクさんの紹介文を入れることが条件となっており、上品にサロンメンバーに対しての告知もさらりとする仕組みとなっていました。サロンメンバーに違和感なく、キャリオクをさんの発展にも貢献する三方良しのスタイルはさすがでした。

 また、同じく緊急事態宣言が出てすぐに「魔法の質問」で有名なマツダミヒロさんが「これからの時代に必要な3つのメッセージ」というテーマで無料LIVEをしたところ6,000人が視聴。Youtubeの投げ銭システムを使って、予想外の投げ銭を受け取られていました。何かを売るためではなく、ただただファンの方の不安を取り除くためにGIVEするだけという在り方に多くの感動の声が寄せられていました。

 このように自分が助けて欲しい。応援して欲しいというスタイルではなく、ファンの方へ矢印を向けてただただGIVEしようという行動をするとコミュニティにおいて、ファンの信頼は増し、紹介が増え、ますます絆は強くなり結果的にビジネスは苦境下でも発展して行きます。

2. 顧客の負を掘り下げて煽らない

 1とは真逆で、顧客が感じている不安や心配を更に掘り下げて最悪のケースに煽る強烈な情報を発信することにより、今まで関心のなかった層までコミュニティに巻き込む手法も多く用いられていました。こんなに恐ろしい状況になります。だからこの商品を買いなさい。1つ買えば更に、この次も書いなさい。更に更にこの次も書いなさい。と、不安をネタに搾り続け、最終的に高額商品を売りつける「煽り」の手法は今の時代は極力避けた法が良いと思います。人を不安に陥れることで興味を持たせることができても、それは恐怖や不安から逃れることが原動力となっているだけで、コロナ危機が収束すれば一目散に去って行ってしまうからです。

 また、既存のファンからも余裕がないように引かれて最悪のケースファンが去っていきます。マイナスを煽って人を恐怖から行動させるのではなく、マイナスをプラスに変換することによって、人から感謝されよりファンの絆を深める。その方が発展的な関係をお客様と築いていけることと思います。

3. 真っ直ぐ発展的なお願いで繋がりを深める

 自粛要請を受けて、家賃や人件費の固定費かかる中での営業停止。内部留保の少ない小さな会社は本当に大変な状況です。愚痴の1つでもこぼしたくなるお気持ちはわかりますが、お客様へ漠然とした「悲壮感」を漂わせると、ファンのお客様に心配をかけます。具体的に助けて欲しいことを明確にせず、単に愚痴を言っているだけだと次第にそれを聞くことが負担に感じて来ます。

 困っている状況を助けたいのはファンも同じ気落ちなので、できるだけ具体的に支援方法を伝えて率直にお願いしてもらった方が救済行動を取りやすくて助かるはずです。ファンやお客様でなくても目の前で困っている人が居たら、力になりたいのが人情というものです。そして、少しでも協力してお礼が言われたら嬉しい気持ちになります。

 皆さんもすでに知り合いの飲食店のテイクアウトや、クラウドファウンディングに協力したことがあるのではない、でしょうか?

 東京霞が関の「焼き肉たまき家」さんは、苦しい財政状況の中、全スタッフの生活を守るためにクラウドファウンディングをスタート。開始5日で96%の2,902,000円を達成しています。率直に存続に向けての支援をお願いしていることや、誠実に日本最高峰の貴重なメスウシを提供していることを伝えることで、未来に向けて店を守る意義が伝わる事例でした。
https://camp-fire.jp/projects/view/275146?list=popular_rewards

 このように正直で適切な助けを求めることで、かえって支援の絆が深まった事例が今回たくさん生まれています。経営者にとって、人に助けを求めることは本当に勇気がいることですが、それによって多くの人々の支援が得られた時にお金以上の勇気や希望をいただき生き残るための活力になりますし、お客様も店の継続に一役買うことができて嬉しくなり、ますます応援したい気持ちになります。

 まとめると、(1)困っているお客様を支援する (2)不安を煽らない (3)困った時は具体的な支援策を提示する。お客様を支援することも、支援してもらう時も、ファンのお客様に「喜び」を与える立場を守り抜けばきっとそのお客様がこれからのビジネスを支え続けてくれます。大変な状況ですが、いつもベクトルはお客様に向けてお互いに乗り切って行きたいですね。

文/久保田優子
コミュニティ・プロデューサー。株式会社大和 代表取締役。どうすればお客様に喜んでいただき、よりその会社のファンになっていただけるのかを企画・設計・実行したり、コミュニティ運営、イベントやセミナー制作のサポート・お手伝いをするコミュニティ・プロデュースの会社、株式会社大和を経営。これまで神田昌典氏、清水義久氏のサポート、株式会社新規開拓 朝倉千恵子氏のオンラインセミナーの企画立案などを担当。
http://yamato-corp.co.jp/

新型コロナウイルス対策、在宅ライフを改善するヒントはこちら

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2020年6月16日(火) 発売

DIME最新号の特別付録は「デジタル調理温度計」!特集は「安くてイイもの」&「新しい働き方」&「マイナポイント」!

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 10401024号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。