
コロナ禍に伴う休校措置で、懸念される児童の勉強遅れ。そんな中、自宅に居ながらにして様々な教科を学べる「オンライン学習」への注目度が高まっている。
そこで今回、子どものいる20代~50代の親133名を対象とした「休校処置中の学習」に関する意識調査が行われたので、その結果を紹介していきたい。
親の約8割が休校における学習に不安を抱いている!
「休校における学習の不安はありますか<SA>」という問では、「はい」が77%、「いいえ」が23%となり、約8割の親が休校における学習に対して不安を抱いていることがわかった。
自宅学習では学校のように時間割や規則がないため、子どもたちの学習への姿勢や継続性に不安を感じていることが伺える。
半数以上の家庭が休校中、学校以外の学びの対策を行っている!
「休校中に、学校以外の学びの対策を行っていますか<SA>」という質問が行われたところ、「はい」が55%、「いいえ」が45%となった。
また、「どのような学びの対策を行っていますか<MA>」という問では、「オンライン学習」(54)が群を抜いて多い結果となった。
自宅時間を過ごすツールとしてPCやタブレットの普及が広がっているため、学校から提供された教材のほか、子どもの習熟度に合わせて学年にとらわれないオンライン学習を学びの対策に選んでいると推測される。
4人中3人がオンライン学習において、「無料コンテンツ」を利用したいと思っている!
「オンライン学習においては、有料コンテンツと無料コンテンツのどちらを利用したいですか<MA>」という問では、4人中3人が「無料コンテンツ」を利用したいと考えていることが明らかになった。
また、「なぜ無料コンテンツを利用したいと思っていますか<MA>」と尋ねる調査が行われたところ、「家計への負担が少ないから」(111)がもっとも多い回答となった。
新型コロナウイルスによって突然訪れた休校処置に対し、これまで学習に力を入れていなかった家庭でもオンライン学習を取り入れるため、家計への負担が少なく取り入れやすい無料コンテンツを求めていると考えられる。
学ばせたいと思うオンライン学習コンテンツは「面白く学べる」「苦手克服ができる」
「どのようなオンライン学習コンテンツで学ばせたいですか(またはどのようなオンライン学習コンテンツがあれば学ばせたいと思いますか)<MA>」という問では、「面白く学べる」(91)、「苦手克服ができる」(82)、「教科書に準拠している」(78)という回答が上がった。
新型コロナウイルスによる外出自粛や休校措置の実施期間中に、子どもの学習姿勢が維持され、学校のように面白く学べるコンテンツを求めていると考えられる。
さらに、「オンライン学習にどのような機能を求めていますか<MA>」という質問では「動画で学習できる」(104)が群を抜いて最多の回答となり、紙の教科書とは異なるオンライン学習ならではの動的要素を求めていることが伺える。
※イー・ラーニング研究所調べ
<「休校処置中の学習に関する調査アンケート」調査概要>
調査方法 : 紙回答
調査地域 : 全国
調査期間 : 2020年4月8日(水)~2020年5月18日(月)
調査対象 : 20代~50代の子どものいる親 男女 計133人
出典元:株式会社イー・ラーニング研究所
https://e-ll.co.jp/
構成/こじへい
こちらの記事も読まれています