
21:9の独特な縦長ディスプレイを搭載したモデルで有名なSonyのXperia。「Xperia 1」などのハイエンドモデルがメジャーだが、ドコモ、Yモバイルから今月下旬、KDDIから6月上旬に新しくミドルレンジスマホ「Xperia 10 II」が発売される。この端末、スペックを確認すると特筆すべき情報はなく、いわゆる「普通」のミドルレンジスマホなのだが、実際に手に取ってみると、Sonyらしいこだわりが感じられる優秀なスマホだったので、その使用感を解説していこう。
縦長ディスプレイは継承、ミドルレンジながら有機ELディスプレイを採用
まずは、スマホ本体やディスプレイといった見た目について紹介していこう。
Xperiaの21:9縦長ディスプレイはスリムボディを実現する
近年のスマホ、特にハイエンドといわれる高性能なモデルに関しては、その性能を最大限活かすためか大画面になる傾向がある。もちろん、きれいな大画面で美しい映像が楽しめるのは魅力だが、その分片手で持ちにくい重量やサイズ感など、操作性を犠牲にしている感は否めない。
Xperiaにこれまでも採用されてきた21:9という画面比率は、この傾向を一新するもの。かなり特徴的な縦長となっており、横幅はスリム。片手でも握りやすいモデルが多い。この21:9という比率は、映画館のスクリーンと同じ比率になっており、映画などがスマホでもブランクなく楽しめるという利点があるのだが、そのこだわりが思わぬ使い心地の良さを実現したとも考えられる。
約151gの軽量ボディを採用
本体の握り心地は縦長ボディによって実現した。加えて新作の「Xperia 10 II」は約151gとかなりの軽量。長時間使用していても疲れにくい。ミドルレンジスマホとして一足先に発売された「iPhone SE(第2世代)」は、コンパクトさや軽量な点で支持を集めた前作と比べ、画面も大きく、重くなってしまったという声も聞く。そんな人たちにおすすめしたい軽量で扱いやすいモデルとなった。
有機ELディスプレイを搭載
また、ミドルレンジスマホながら有機ELディスプレイを搭載した。有機ELディスプレイは発色が良く、どの角度から画面を覗き込んでも比較的はっきりと確認できるのが特徴のディスプレイで、撮った写真が美しく見えたり、複数人で1つの画面を覗きながら動画を見たりするのに最適だ。
また、縦長の画面を活かし、上下に2つのアプリを表示する「21:9マルチウィンドウ機能」も、有機ELディスプレイによってかなり見やすく、より楽しくなった印象。動画を見ながらSNSをするなどの使い方は、まさに現代に適合したものだろう。
縦長画面を利用し、上下にアプリを2つ表示する「21:9マルチウィンドウ機能」の使用感もいい。