
制裁を受けた「Huawei」がAppleを抜いて2019年の世界第二位のメーカーになった理由
今話題になっている5G機能の搭載と市場の動きについて、カウンターポイント社のリサーチアナリストAbhilash Kumar氏は以下のようにコメントしている。
「2019年は、とくに米国、欧州、中国、韓国において、5Gサービスの提供が始まり、5Gを採用した端末が登場した年でもあった。
チップセットメーカーも、キャリアも、端末メーカーも、2020年に積極的にしかけて5Gの価格を引き下げようとしており、2020年に成長する下地は既に完成しつつある。
先進国市場における4Gから5Gへの切り替えと、前から継続している3Gから4Gへの切り替えや、フィーチャーフォンからスマートフォンへの切り替えが、来年のスマートフォン市場の成長を牽引するだろう」
2019年は、スマートフォンメーカー各社が戦略を変更した年だった。 カウンターポイント社のMarket Monitorサービスによる調査結果が興味深いので紹介したい。
制裁を受けたにも関わらず「Huawei」はAppleを抜き、2019年の世界第二位のメーカーとなっている。これは、Huaweiが中国国内でほぼ4割のシェアを獲得する程の積極的な販売攻勢を仕掛けたことによるものだ。
スマートフォン出荷シェア 2018年と2019年
Huaweiの全出荷数量の6割以上が中国仕向けであり、中国国外では、Huaweiは旧機種の販売継続を試みているが、競争は激しくなっており、同社が提供できる顧客価値は次第に薄れている。
加えて、Huaweiがいかに独自OSの開発を進めたとしても、中国国外のどの地域でもAndroidと競うのは不可能に近いと予測できそうだ。
この四半期に限った場合、iPhone 11シリーズが期待以上だったため、二年ぶりにAppleが世界のスマートフォン市場の首位を奪還した。iPhoneの売上は、2018年9月以降では初めて前年同月比で増加している。
構成/ino.
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