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今年のゴールデンウィークの消費金額、コロナ禍で前年と比べて1人あたり6000~7500円減少

2020.05.25

コロナ禍が長期化する中、政策や事件、訃報など、様々な社会的関心事がニュースとなって世を駆け巡った。こうした状況下において、消費者心理や消費金額はどのように変化したのだろうか?

そこで今回、定点観測調査データMacromilll Weekly Indexによる、2020年4月から5月1週までの消費者心理の動向を紹介していきたい。

関心のある話題・ニュースの変化

2020年4月から5月第1週までの「この1週間で気になった話題やニュース」を自由記述で回答してもらい、ワードクラウド※1を用いて視覚的に表示された(図1)。

前回に引き続き、「新型コロナウイルス」というワードの出現が圧倒的に多かったため、今回はそれを除いてどのようなキーワードが注目されていたのか調査が行われた。

4月7日に7都府県に対して緊急事態宣言が発令されたことを受けて、4月2週目には「緊急事態宣言」に大きな関心が集まった。その後は政府によって決定された「給付金10万円(特別定額給付金)」の支給や女優の「岡江久美子さん死去」、そして5月1週目には「緊急事態宣言延長」の話題に大きな関心が集まった。

図1 過去1週間で気になった話題やニュースの変化(2020年4月第1週~5月第1週)
注:「新型コロナウイルス」のワードを除く

週間センチメントの変化

次に過去1週間を振り返ったときの気分(センチメント)の変化を見てみる。「不安だった」が4月2週目をピークに低下、「憂鬱だった」が4月3週目をピークに低下している。

また、2020年のゴールデンウィークは外出自粛が叫ばれ、自宅で過ごした人が多かったと思われるが、このような状況下、「楽しかった」のスコアがわずかではあるが5月1週に上昇している様子がうかがわれる。その要因と思われる事象が他の調査項目からも観測されていたので後の段落で紹介したい。

図2 気分(センチメント)の変化

景況感の変化

消費者の景気の状態に対する印象、“景況感”についてはどうだろうか。「今の身の回りの景気判断(現況)」と「2~3カ月先の景気の見通し(先行)」を用いて、景況感DI※2を算出したデータを見ていく。50よりも大きければ景気が良い、反対に50を下回れば景気が悪いと判断される。

景況感は2013年からデータの取得を開始しているが、2020年に入ってからの景況感は新型コロナウイルスの影響により、かつてないほどまでに低下し続けた(図3)。

図4は2020年に入ってからの景況感を拡大して表示したものであるが、現況指標・先行指標ともに緊急事態宣言が発令された後の4月3週目に底を打ち、最も景気が悪いと判断された。その後、徐々に上昇し、今は少し落ち着きを取り戻しつつある(図4)。

図3 景況感DIの変化(2013年~2020年5月第1週)

図4 景況感DIの変化(2020年1月~5月第1週)

ゴールデンウィーク前後の消費実態の変化

過去1週間に個人がどのくらいの消費支出をしたのかを示すのが「消費金額」である。図5は2020年1月以降の「消費金額」と、「前年同週比(点線の折れ線グラフ)」を示したものである。2020年2月第2週以降、「前年同週比」は1.0を下回っており、緊急事態宣言が発令されて以降は大きく減少し続けている。

特に行楽や帰省などが多いゴールデンウィークの期間は、例年、消費金額が突出する期間である。しかし、今年は外出自粛要請により外出が控えられたこともあってか、1人あたりの1週間消費金額は4月第5週に「12,400円」、5月第1週に「13,900円」と、前年よりも6,000~7,500円減少し「前年同週比」は大きな下降を辿った。

図5 消費金額の変化(2020年1月~)

どのような品目にお金を使ったのか見てみると、外出自粛が呼びかけられた2020年のゴールデンウィークは、「家族との外食」や「食事会・飲み会」「国内旅行」「映画・スポーツ観戦等」といった自宅外で消費する項目の購入率が大幅に減少した(図6)。

このような自宅外での消費行動に対する制約が、ゴールデンウィーク期間中の消費金額の大幅な減少に繋がっていると考えられる。

一方、自宅内で消費するものに目を向けると、「お酒」や「自宅の特別な食事」が前年に比べて伸びている。連休の間、外で楽しむことができない分、家族との時間を大切に過ごしたり、オンラインでの飲み会にチャレンジしたり、といった消費行動がスコアに表れているのかもしれない。

また、図2で触れた“気分(センチメント)”で、ゴールデンウィークは「楽しかった」のスコアが伸びていたが、自宅内でもポジティブに過ごしていたという結果の表れだったのかもしれない。

図6 5月第1週の購入品目の前年比較

ゴールデンウィーク前後の消費マインドの変化

また、今後1カ月の消費金額の増減の予想結果を指標化した「消費マインド」※3はどうだろうか。

「消費マインド」はスコアが50よりも大きければ消費が増え、50よりも小さければ消費が減るという消費者心理の予測を示しており、今後の消費全体の動きを占うことができる。

その裏付けとして、図5「消費金額」の2019年のグラフを見ると、ゴールデンウィーク期間中は例年通り消費金額が大きく伸長したが、図7「消費マインド」の2019年のグラフを見ると、ピークは4月第4週であった。このように「消費マインド」は2週間後の消費金額との相関が高いことが分かっており、消費金額の先行指標に代替できる。

さて、2020年の「消費マインド」だが、例年とは違い、ゴールデンウィーク前に上昇することはなかった。図5で示した「消費金額」でも大きく伸びることはなかった。

しかしながら、4月3週を境に消費マインドは上昇に転じてきており、わずかではあるが消費に対して明るい兆しがうかがわれる。新型コロナウイルスの感染拡大防止とともに、経済活動の再開に向けては消費マインドの動きにも注視していきたい。

緊急事態宣言が延長され、まだ多くの人が外出を自粛しているが、今回の調査データを見ると、自粛疲れによる消費に対する欲求や、地域経済を活性化させていかなければならないという意識が芽生えつつあるのではないかと思われる。

図7 消費マインドの変化(2020年1月~)

※1 出現頻度が高い単語を抽出し、その頻度に応じた大きさで図示する手法

※2 今の景況感(現況)は「良い(100点)、やや良い(75点)、変わらない(50点)、やや悪い(25点)、悪い(0点)」、2~3か月先の景況感(先行)は「良くなる(100点)、やや良くなる(75点)、変わらない(50点)、やや悪くなる(25点)、悪くなる(0点)」とそれぞれ点数を与えた時の平均値

※3 過去1か月間と比較した今後1か月の個人消費量について「大幅に増える(100点)、やや増える(75点)、変わらない(50点)、やや減る(25点)、大幅に減る(0点)」と点数を与えたときの平均値

出典元:株式会社マクロミル

構成/こじへい

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