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春と秋の衣替えはいつ?衣類を良い状態で保管するヒント

2020.06.06

四季がある日本では、夏と冬の衣替えが慣習的に行われています。手間を考えると面倒ですが、年中、季節感のない衣服だけでは「ずぼら」と誤解を受けかねません。なぜ衣替えを行うのか、タイミングが難しい春と秋の時期や注意点と併せ把握しておきましょう。

衣替えはなぜ行うの?

誰もが慣習的に行っている衣替えではありますが、目的や由来となると首を傾げてしまいそうです。衣替えの歴史や文化的意義を掘り下げ、意味を理解しておくと、理由や目的が分からなくて、ただ面倒だと感じていた作業も少しは趣深いものになるかもしれません。

元は平安時代の年中行事

日本での衣替えの歴史は古く、起源は平安時代までさかのぼります。当時、日本の文化風習に強い影響力を持っていた中国に倣い、日本の宮中でも「更衣(こうい)」と呼んで、旧暦の4月1日と10月1日に夏服と冬服を入れ替えていました。

鎌倉時代に入り、宮中行事であった衣替えは武家社会にも浸透し、江戸時代になると、幕府は年4回の衣替えを制度化し、着物の種類まで厳密にルール化しました。

明治に入ると、国内風習や習慣の西欧化が進み、1873年の新暦導入に合わせ、6月1日から9月30日までを夏服、10月1日から5月31日までを冬服という決まりになり、役人・軍人らに適用しました。この明治の衣替えルールが、やがて企業や学校などにも定着し、現在に至っています。

衣服を長持ちさせるのが目的

厳格な衣替えルールが適用されていた江戸時代ですが、年4回と言っても、下級武士が複数の着物を持っていたわけではありません。春・秋は袷(あわせ)と呼ばれる裏地のある着物にしつらえ、冬は「綿入れ」に仕立て直して、虫干しをしたりやほころびを繕ったりして同じ着物を何年も使い回したそうです。

現代の衣替えでは、江戸時代ほど同じ衣服を使い回したりはしませんが、クリーニングをして、防虫剤を入れて収納することで、黄ばみや虫食いなどのトラブルを防ぐのに役立ちます。結果、同じ服を通年で着るよりも劣化を遅らせ、長持ちをさせる効果も期待できます。

同時に、持っている衣服を季節ごとに取捨選択する良い機会ともなり、限られた収納スペースを有効に活用するのにも一役買っている点と言えます。

適切なタイミングはいつ?

年2回の衣替えが慣習的なルールになっているとはいえ、6月、10月、それぞれで1日を切り替えの日と機械的に定めているだけでは肌寒かったり、逆に暑苦しかったりという気候の変化とマッチしない場合もあります。まして、勤め先や学校で衣替えルールがないケースでは、いつ衣替えをしたら良いのかも分かりづらさもあるので、切り替えタイミングのヒントを探っていきましょう。

年に2回行うのが一般的

一般的には6月、10月の1日に衣替えをします。明治時代から続く年2回のならわしではありますが、最近では日本各地の温度差や気候変動による異常気象なども考慮して、2~3週間程度の切り替え猶予期間を設けている例も増えています。

企業や学校など制服を定めているケースでは今も機械的に1日から切り替えるというケースが多いです。一方で、オフィスカジュアル、クールビズ、ウォームビズなどの導入により、服装への厳密なルールが緩和される方向へ社会が変わってきているのも事実です。

寒がり、暑がりといった自分の体質であったり、気候の変化であったり、空調の稼働状況だったりに合わせて、幅を持たせた衣替えというスタンスが今後も広がっていくでしょう。

最高気温を目安にする

切り替え期間に幅を持たせた衣替えとなると、困るのは判断基準です。一つの目安として使えるのは最高気温です。

最高気温が15度を下回らず、20度前後で推移するようであれば、冬物から春物への切り替えをしても大丈夫でしょう。最高気温が20度を超え、22度以上を記録するようになれば夏物の出番です。人によっては半袖で十分という場合もあります。

26度を超えてくれば完全に夏モードとなりますが、空調が本格的に稼働し始める時期でもありますので、羽織物での調整も頭に入れておく必要があります。

最高気温が15℃以下を下回ると肌寒さを感じてきますので、秋物から冬物の準備を始めましょう。10度に届かなくなるといよいよ冬本番となるので、厚手の衣類の出番となります。

春服の衣替えはGW前までに

最高気温を目安とした衣替えのタイミングは合理的ではありますが、ひとつ注意しなくてはいけない点もあります。衣類を食べる害虫の問題です。

衣類を食べる虫は複数いますが、もっとも被害が出やすいのが カツオブシムシの仲間です。カツオブシムシは例年4~5月ごろ大発生して、気温15~25度の多湿な状態で活発に活動します。

そのため、春服の衣替えは気温が高まってくるゴールデンウィーク前までにクリーニングや防虫対策を取って行ってしまうのがおすすめです。

衣替えは徐々に進めよう

最高気温を目安として、幅を持たせた衣替えでは、衣類を一気に切り替えるのではなく、2~3週間掛けて徐々に進めていくのが良いでしょう。注意するポイントとしては片付ける順番です。順番を間違えると、寒の戻りや残暑などの急変に対応できなくなってしまう可能性もあります。

季節の変わり目は気温の変化が激しい

四季の移ろいがはっきりしている日本では、季節の変わり目で大きく気温が変化することがあります。

特に5月や9月といった時期は、朝晩の冷え込みは厳しい一方で、日中は暑いといったことが起こり得ますし、3月や11月では温かいと油断していたら、急激に寒さが厳しくなることも起こります。

どちらも一日の中で気温差が大きい時期という共通点はありますが、気温が上昇する日中は脱げる上着を着ていれば服装を調整できます。

寒暖の落差により体調を崩しやすい時期でもありますので、重ね着ができたり、上から羽織れるように薄手の衣類はすぐに取り出せる位置に置いておきましょう。

冬服は厚手のものから片付ける

冬服の片付け方として一般的ではありますが、まずは厚手のものから片付けましょう。

少しずつ段階を追って片付けていくというルールのためでもありますが、寒気の再来を気にするあまりに収納を遅らせていると、変色やかび、虫食いなどの被害が出てしまう恐れもあります。

厳冬期である2~3月を過ぎたぐらいから極厚のセーターやダウンを片付ける準備を始めていき、寒の戻りには薄手のニットやカーディガン、ジャケットなどで対応するようにして、少しずつ衣替えを始めていくのがおすすめです。

夏服は半袖や薄手のものから進める

一方、夏服から冬服への衣替えは、半袖や薄手のものから始めると良いでしょう。

冬服と逆の考え方で、半袖やノースリーブは最高気温が低めに推移し、涼しさを感じるようになれば来年までお休みしてもらう準備の合図です。

薄手の半袖衣類はクリーニングに出すほどではないケースもあります。その際は、洗濯表示に従って自宅でしまい洗いを行い、除湿剤、防虫剤とともに片付けるようにしましょう。

衣服を状態良く保管するコツ

「衣替えは面倒だから、また今度にしよう」と先送りしてしまう気持ちは理解できます。確かに一気に衣替えを行うのは重労働であり、クリーニングや防虫剤、除湿剤の出費もばかになりません。

とはい1度ではなく時間を掛けてゆっくりと衣替えしていくのであれば、作業量を2~3週間かけて平準化させることも可能であり、1日の作業量も少なく済ませることができます。

しまう前に汚れを落とす

ワンシーズン着終わった衣服をそのまま収納してしまうと、かびや黄ばみの原因となります。

冬物であれば、汚れが付着したまま梅雨を超すことになりますので、原則として衣類はしまう前に汚れを落とす必要があります。

「いっそのこと、全てクリーニングに出そう」と思う人も多いと思いますが、クリーニングでは、汚れのひどい部分や毛玉・ほつれの有無などを受け付け時に伝えましょう。

有料にはなってしまいますが、特殊な処理をしてもらうことで、劣化を防ぎトータルでは衣類を長持ちさせることができます。

素材に応じた収納方法にする

最後に収納方法の注意点です。クリーニングできれいになったからといって、乱雑に収納ケースに押し込んでしまい、次のシーズンで使い物にならなくなっていたというのではいたたまれません。

素材で特に気を付けなくてはならないのが塩化ビニル樹脂(PVC)やポリウレタン樹脂(PU)といった合成素材です。合成素材は日光に当たることで劣化が進むほか、ケースで保管していても加水分解といわれる化学作用で表面がべとつくことがあります。

合成素材はケースや他の衣類に直に触れないよう覆うなどのケアがおすすめです。また、ケースにぎゅうぎゅうに衣類を押し込んでしまうと、除湿剤や防虫剤が行き渡らず、虫食いなどの被害が出てしまう恐れがあるほか、畳じわが強く付いてしまうこともありますので、余裕を持った収納を心掛けましょう。

構成/編集部

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