
「皮膚がん」である悪性黒色腫の診断スキルの習得には長期間の経験が必要とされており、早期の段階で悪性黒色腫を適切に判断するのは難しい。
そこでカシオ計算機は千葉大学と共同で皮膚科医や形成外科医に向けて、軽量かつ広範囲に皮膚観察ができる直径40.5mmの大口径レンズを搭載したダーモスコープ『DZ-S50』を開発した。
皮膚科医と共同で開発されたダーモスコープ
この『DZ-S50』は、これまでの学習サービスやダーモカメラの開発を通じて皮膚科医からヒアリングしたニーズを集約し、医工連携により開発された。
たとえば、患部の見えやすさだけでなく、広い範囲で観察できることへのニーズがあることを受けて、直径40.5mmの大口径レンズを搭載。レンズの端まで歪みを少なくしており、スムーズに観察できる。
また、皮膚内部の色や構造を確認するための偏光、皮膚の表面の病変部を確認するための非偏光をワンタッチで素早く簡単に切り替えられる。重さも約125gと軽量で、持ち運びに便利なサイズに仕上げた。
さらに、マグネットにより簡単に着脱できる別売品のコンバージョンレンズ『DSL-50M』を用いることで、レンズ倍率を6倍から9倍に拡大でき、小さな病変も観察が可能だ。
DZ-S50:76,780円 (税込)
DZ-S50/DSL-50M(同時購入):87,780円 (税込)
『DSL-50M』単品での購入の場合は、21,780円(税込)
同社は、これまで培ってきたカメラ技術と皮膚科医の知見を組み合わせることで、ダーモスコピー検査を効率的に学べる無料の学習サービスや、患部の接写と通常の撮影が1台で可能なダーモカメラ、撮影画像を管理できるパソコン用ソフトを提供してきた。
構成/ino.
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