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内閣府の街角景気調査、新型コロナの影響で「極めて厳しい状況下でさらに悪化」

2020.05.16

内閣府が毎月行っている「街角景気」。これは、タクシー運転手や小売店、メーカー、輸送業、広告代理店など、地域の景気の動きを観察できる立場にある約2,000人を対象とした調査のことだ。

本稿では、緊急事態宣言の発出などにより新型コロナへの危機感が大いに高まった4月の「街角景気」を読み解いていきたい。

現状判断DIは前月比▲6.3ポイントの大幅低下で7.9

4月の「街角景気」によると、現状判断DI(季節調整値)は前月比▲6.3ポイント低下し7.9と、先月つけた統計開始以来の最低水準を更新した。低下幅は先月より縮小したが、3カ月連続の大幅低下となった。

項目別では家計動向関連、企業動向関連、雇用関連の全てにわたって大幅な低下となっており、新型コロナの影響により、街角の景況感が一段と深刻さを増していることが確認できる結果となった。

先行き判断DIは前月比▲2.2ポイントの16.6となった。こちらも先月より低下幅は縮小したが、5カ月連続の低下となった。項目別では家計動向関連の悪化は小幅となったが、企業動向関連と雇用関連が大きく低下しており、事業環境の先行きに対する懸念が大きいことが伺える。

現状コメントは「自粛」、「休業」が急増

街角の声をより客観的に分析する、当社独自のテキストマイニングによる分析手法(*)によると、ウォッチャーの現状判断に関するコメントにおける単語の使用数は、ネガティブな単語の使用比率がポジティブな単語を7カ月連続で上回ったが、両者の差は若干縮小した。「コロナ・肺炎」はやや減少したが、「自粛」、「休業」、「宣言」が急増しており、不安にかかわる用語が高水準で推移している。

先行き判断でも、ネガティブな単語の使用比率がポジティブな単語を4カ月連続で上回り、同様の傾向となった。

(*)テキスト(文書)をコンピュータで探索する技術の総称。典型的な例として、テキストにおける単語の使用頻度を測定し、テキストの特徴を統計的に分析・可視化することで、背後にある有益な情報を探ることができる。

緊急事態宣言一部解除に期待も、感染再拡大に注意

内閣府は「街角景気」について、「極めて厳しい状況にある」から「極めて厳しい状況にある中で、さらに悪化している」に下方修正した。

先行きについては「一段と厳しさが増すとみている」から「厳しさが増すとみている」に厳しさのトーンを若干弱めた。政府は14日に39県で緊急事態宣言の解除を行った。「街角景気」は改善に向かう可能性が高いが、感染再拡大に配慮した行動が求められる。

出典元:三井住友DSアセットマネジメント株式会社

構成/こじへい

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