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コロナ禍でも7割の企業が中途社員の採用活動を継続する理由

2020.05.12

新型コロナの影響で、今まさに世界的な恐慌が起きようとしている。そんな中で、積極的に採用活動をしている企業なんてないだろう……と悲観している転職志望者も多いことだろう。

しかし、諦めるのはまだ早い。

このほど、日本最大級のグローバル人材に特化した人材紹介会社 エンワールド・ジャパンが実施した「コロナ禍における中途採用実態調査」によると、7割の企業は中途採用活動を継続していることが明らかになった。

その理由は何なのだろうか?また、積極的に募集されている職種とは?

以下で詳細を紹介していく。

なお本調査は、4月9日~4月12日の期間、224社(外資系企業:63%、日系企業:38%)を対象に行われた。

7割の企業は中途採用活動を継続中。(図1~図5)

「現在、中途社員の採用活動を行っていますか」と尋ねる調査が実施されたところ、外資系企業の60%、日系企業の85%が「採用活動を実施している」「一部のみ採用活動を実施している」と回答した。日系企業の回答が25ポイント高くなり、外資系企業のほうがやや慎重であることが伺える。

外資系企業を本社の所在地別にみると、本社の所在地が「アジア」の企業の78%が「採用活動を実施している」「一部のみ採用活動を実施している」と回答、最も高い割合となった。また、従業員数別では「100人以下」の外資系企業のみ、「採用凍結・停止している」が過半数を超えた。

業種別での中途採用活動実施率も紹介していく。

【図1】現在、中途社員の採用活動を行っていますか。

【図2】現在、中途社員の採用活動を行っていますか。(外資系企業/本社の所在地別)

【図3】現在、中途社員の採用活動を行っていますか。(外資系企業/従業員数別)

【図4】現在、中途社員の採用活動を行っていますか。(日系企業/従業員数別)

【図5】現在、中途社員の採用活動を行っていますか。(全体/業種別)

中途採用を実施している企業のうち3割が、採用活動に「非常に積極的」「やや積極的」と回答。(図6)

「採用活動を実施している」「一部のみ採用活動を実施している」と回答した企業を対象に、どの程度積極的に採用活動を実施しているか尋ねる調査が行われた。約3割(外資系企業:27%、日系企業:35%)が「非常に積極的」「やや積極的」と回答し、採用に前向きな姿勢であることが伺える。

【図6】「採用活動を実施している」「一部のみ採用活動を実施している」と回答した企業に伺います。どの程度積極的に採用活動を実施していますか。

採用活動に積極的な理由、「年間の採用計画に基づく採用」などが上位 (図7)

中途採用活動の状況が「非常に積極的」「やや積極的」と回答した企業を対象に、その理由を尋ねる調査が行われると、上位に挙げられたのは「年間の採用計画に基づく採用」(外資系企業:57%、日系企業:72%)、「新型コロナウイルス感染症流行前からの継続的な人員不足」(同:57%、48%)だった。

昨今の状況下でも、計画を変更することなく採用活動を実施している企業が多いことが見て取れる。

【図7】中途採用活動の状況が「非常に積極的」「やや積極的」と回答した企業に伺います。その理由を教えてください。(複数回答可)

採用活動に消極的な企業、半数以上が「良い候補者がいれば採用したい」と回答(図8)

中途採用活動の状況が「非常に消極的」「やや消極的」と回答した企業を対象に、その理由を尋ねる調査が行われたところ、半数以上が「積極的な活動は行わないが、良い求職者がいれば検討したい」(同:54%、52%)と回答。

採用に積極的ではないものの、採用を完全にストップするという状況ではないことがわかる。次いで「事業の先行きが不透明なため、様子を見ている」(同:46%、38%)が挙げられた。

【図8】中途採用活動の状況が「非常に消極的」「やや消極的」と回答した企業に伺います。その理由を教えてください。(複数回答可)

積極採用を行なっている職種、第1位は「営業」(図9)

中途採用活動の状況が「非常に積極的」「積極的」「以前と変わらない」と回答した企業を対象に、積極的に採用している職種を尋ねる調査が行われた。

その結果、第1位の「営業」(外資系企業:43%、日系企業:41%)、日系企業で第2位の「エンジニア・技術(IT、ゲーム、web、通信)」(同:19%、39%)の割合が突出して高くなった。

【図9】中途採用活動の状況が「非常に積極的」「やや積極的」「以前と変わらない」と回答した企業に伺います。どの様な職種を積極的に採用していますか。(複数回答可)

積極採用を行なっているポジション、第1位は「スペシャリスト」(図10)

中途採用活動の状況が「非常に積極的」「積極的」「以前と変わらない」と回答した企業を対象に、積極的に採用しているポジションについて尋ねる調査が行われた。

第1位は「スペシャリスト」(外資系企業:64%、日系企業:75%)、第2位は外資系企業「シニアスペシャリスト」(同:48%、37%)、日系企業「マネージャー、課長」(同:28%、51%)となった。

日系企業では「マネージャー、課長」が過半数を超えたことに加え、「ディレクター、部長」も2割を超える(同:22%、14%)など、役職者の採用についても積極的であることが推察できる。

【図10】中途採用活動の状況が「非常に積極的」「やや積極的」「以前と変わらない」と回答した企業に伺います。どの様なポジションを積極的に採用していますか。(複数回答可)

現在の採用活動について感じていることは?

その他、現在の採用活動状況について感じていることを尋ねる調査が行われた。採用プロセスのオンライン化を契機と捉えている企業がある一方、オンライン面談への不安を挙げている声もあった。回答を一部紹介していく。

Q.現在の採用活動状況について、感じていることがあれば教えてください。(フリーアンサー)

●外資系企業

・社内インタビュアーにオンライン面談に慣れてもらう良い機会と捉えています。(製造業・工業・自動車)
・Face to Faceでのインタビューでないことで入社後のギャップについて若干の懸念。(小売り・消費財)
・Eコマースの求人がさらに増えそうです。(製造業・工業・自動車)
・他の業種で雇止めになった人が流出している感じがする。(医療・製薬・ライフサイエンス)
・候補者の健康と安全を鑑み事態収束までは採用活動をスローダウンすることは止む無しと考えています。(製造業・工業・自動車)
・先行きが不安な中で採用活動を続けるべきか。マーケット状況はどのような感じか知りたい。(エネルギー)
・入社後のトレーニングやビジネスのハンドオーバー(引継ぎ)などが対面で説明ができないので、入社後の業務フォローアップ、キャッチアップが通常通りにいかない点が、採用スピードを遅らせている理由の1つでもあると思います。(コンサルティング)

●日系企業

・弊社では特に応募者の増減なども感じていない。(サービス)
・対面での面接が難しく、確実に見極められるのか不安である。(製造業・工業・自動車)
・対面での面接が実施できないので、応募者側が企業を選定しにくくなっていると感じる。応募者は面接官の印象やオフィスでの働きやすさといった自分の目に頼ることができないので、SNSやニュースの情報で転職先を選ばざるを得なくなっていると感じる。(IT・通信)
・選考中の方の途中辞退が増えている。(IT・通信)
・他者の動きが停滞ぎみであること。候補者に転職を考える時間ができていることから、考え方によっては採用のチャンス期ととらえることもできる。(金融サービス・保険)
・まだ最終フェーズはきていないので、問題化していないが、初回フェーズでは完全オンラインでの実施に移行できており、逆に採用活動は効率化できていると感じている。(IT・通信)
・優秀な人材を確保したいと考えているが、優秀な人かつ事業環境が急速に悪化しない企業に勤務されている方ほど、動くタイミングを模索しているように感じられる。応募者数の減少よりも優秀な候補者に接触できる機会が大幅に減少している。(IT・通信)

約9割の企業が、緊急事態宣言の発令で事業の活動内容や社員の勤務体制を変更(図11、図12)

「緊急事態宣言の発令で、事業の活動内容や従業員の勤務体制の変更はありましたか」と尋ねる調査が行われると、約9割の企業が「大きく変更した」「少し変更した」と回答した。(外資系企業:90%、日系企業:93%)

「大きく変更した」「少し変更した」と回答した企業の内容としては、第1位が「全従業員のテレワーク推奨・許可」だった。(同:36%、47%)

【図11】緊急事態宣言の発令で、事業の活動内容や従業員の勤務体制の変更はありましたか。

【図12】緊急事態宣言の発令で、事業の活動内容や従業員の勤務体制の変更を「大きく変更した」「少し変更した」と回答した企業に伺います。具体的にどのような変更がありましたか。(複数回答可)

【調査概要】
調査方法:インターネット調査
調査地域:全国
有効回答数:224社
調査実施期間:2020年4月9日~4月12日
回答者属性:外資系企業 63%、日系企業 38%
従業員数別:
5,001人以上 6%、1001人~5000人 17%、301人~1,000人 25%、101人~300人 24%、100人以下 28%
*小数点第一位を四捨五入しているため、合計は100%にならない場合がある。

出典元:エンワールド・ジャパン

構成/こじへい

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