
じわじわと普及している格安SIM。あなたの周りにも利用者が増えているのではないだろうか?
今回、そんな格安SIMの利用状況を定点観測しているMMD研究所による意識調査の2020年3月版の結果を紹介していきたい。
なお、本調査は、2月13日~2月20日の期間で、15歳~69歳の男女41,120人を対象にして行われている。
メイン利用のMVNOシェア、2020年は14.0%
15歳~69歳の男女41,120人を対象に、メインで利用している携帯電話・スマートフォンの通信事業者を尋ねる調査が行われたところ、「docomo(32.4%)」「au(26.0%)」「SoftBank(18.4%)」と大手3キャリアを合わせると76.8%となり、1年前の2019年3月の同様の調査と比較すると79.1%から2.3ポイント減となった。
「Y!mobile」が6.3%、「MVNO」が14.0%となり、キャリアサブブランドの「Y!mobile」と「MVNO」を合わせると20.3%となった。
これを2019年3月の同様の調査と比較すると17.5%から2.8ポイント増加している結果となった。
格安SIMサービスの認知度は90.6%、内容理解は52.3%
続けて、格安SIMについて考えに近いものについて尋ねる調査が行われたところ、「格安SIMという言葉は聞いたことがあるが、サービス名称・内容はよく知らない」が26.7%で最多となり、続いて「だいたいどんなものかわかるが、利用したことはない(利用を検討するまでに至っていない)」が22.3%、「現在も利用している」が20.1%となった。
これを認知から現在利用までのファネルで表すと「認知」が90.6%、「サービス名認知」が63.9%、「内容理解」が52.3%となり「現在利用」は20.1%となった。
メインで利用している格安SIMサービスは「楽天モバイル、UQ mobile、mineo」が上位
格安SIMを利用していると回答した人(n=8,262)を対象に、メインで利用している格安SIMサービスを尋ねる調査が行われたところ、利用率が最も高かったのは「楽天モバイル」で26.4%、次いで「UQ mobile」が11.8%、「mineo」が11.0%となった。
格安SIMサービスの契約プランは、音声プランが76.4%、データプランが23.6%
格安SIMサービス利用者(n=8,262)を対象に、メインで利用している格安SIMサービスの契約プランを尋ねる調査が行われたところ、音声通話プランを利用しているとの回答が76.4%、データ通信プランを利用しているとの回答は23.6%だった。
2019年3月の調査と比較すると、音声通話プランの利用は70.2%から6.2ポイント増加、2018年9月の調査と比較すると69.3%から7.1ポイント増加していることがわかった。
契約プラン別の格安SIMサービス利用の上位は、音声プランが「楽天モバイル、UQ mobile、mineo」
契約プラン別に利用している格安SIMサービスを見てみると、音声通話プラン契約者(n=6,312)が利用している格安SIMサービスは、「楽天モバイル」が最も高く29.4%、次いで「UQ mobile」が12.9%、「mineo」が11.6%となった。
一方、データ通信プラン契約者(n=1,950)が利用している格安SIMサービスも、「楽天モバイル」が最も高く16.7%、「OCN モバイル ONE」が11.5%、「IIJmio」が9.1%と続いた。
格安SIMサービス利用のデバイスは、Androidスマートフォンが55.2%、iPhoneが38.3%
格安SIMサービスを利用している人(n=8,262)を対象に、格安SIMを挿しているメインで利用しているデバイスを尋ねる調査が行われたところ、「スマートフォン(Android)」が55.2%で最も高く、次いで「スマートフォン(iPhone)」が38.3%、「タブレット」「モバイルルーター」が2.2%となった。
続いて、格安SIMを挿しているデバイス別に、利用している格安SIMサービスを見てみると、Android利用者(n=4,558)、iPhone利用者(n=3,163)ともに「楽天モバイル」「UQ mobile」「mineo」の順となった。
※Y!mobileはMVNO ではないが、消費者から見れば同じ低価格な通信サービスを提供している事業者となるため調査対象としている。
※本レポート内の「楽天モバイル」は4月からサービスが開始されたMNOではなく、従来のMVNO サービスを指している。
※DMMモバイルは、2019年9月1日付で楽天モバイルにサービス提供事業者が変更になった。
※本調査レポートは小数点以下任意の桁を四捨五入して表記しているため、積み上げ計算すると誤差がでる場合がある。
<調査概要>
・調査期間:2020年2月13日~2月20日
・有効回答:41,120人
・調査方法:インターネット調査
・調査対象:15歳から69歳の男女
・設問数 :5問
出典元:MMDLabo株式会社
構成/こじへい