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米国の消費者、新型コロナの懸念からEコマースに流れる動きが顕著に

2020.05.11

新型コロナウイルスの感染拡大によって、世界各国で消費者行動の変化が生じている。むろん、消費大国・アメリカも例外ではない。

小売業者が売り上げを圧迫される一方、オンラインショッピング売上は急増

米国におけるCOVID-19(新型コロナウイルス)の流行に対する懸念の高まりが、オンラインショッピングの行動に影響を与えていることが、米国の小売業者上位100社のうち80社のEコマース取引をモニターしているアドビの分析ソリューション「Adobe Analytics」のデータから明らかになった。

COVID-19により店舗売上が圧迫される小売業者がある一方、ウィルスへの不安が高まる中でオンラインショッピング売上が急増しているところもある。

人々が最悪の事態に備えはじめるようになり、お店の商品棚の様子の写真やストーリーを誰もが目にするようになりました」

と、Adobe Analyticsのプロダクトマーケティング担当グループマネージャーのネイト スミス氏(Nate Smith)は述べ、

「店頭ではトイレットペーパーや除菌ローションなどの基本的な必需品が不足しており、これが現在のオンラインショッピングの大きな原動力になっていると考えています。これに、多くの人が大規模な集会や公共の場を避けようとしている事実も加わり、COVID-19関連商品のオンラインショッピングが増加している理由は容易に理解できます。米国民はコロナウイルスを非常に真剣に受け止めており、自分自身と大切な人を守るための対策を講じているのです」

と説明している。

市販薬、トイレットペーパー、キッチンの備えなどもオンラインで購入

COVID-19の流行の現状を踏まえ、人々のオンライン購入の状況について、以下に最も多く購入されている商品を取り上げ、これらのオンライン購入が急増している理由について考察していく。

■COVID-19ウィルス対策のオンラインショッピングが急増

政府関係者も医療専門家も、手を清潔にして顔に近づけないなどの対策を米国民に促しており、国民もそれに耳を傾けている。アドビの分析によると、除菌ローション、手袋、マスク、抗菌スプレーなどのウィルス対策製品のEコマースでの購入は807%急増している。

■市販薬をオンライン購入して備蓄

各国がCOVID-19ウィルス拡散を最小限に抑えるための外出および渡航制限を実施するなか、米国の消費者は市販薬を備蓄しているが、これはウィルスに感染して自宅隔離が必要になった場合に備えてのことと考えられる。アドビによる取引の分析によると、かぜ薬、咳止め、インフルエンザ製品の購入は198%増加し、鎮痛剤のオンライン購入は152%増加している。

■トイレットペーパーもオンラインで購入

米国とカナダともに、小売業者が店頭で顧客が購入できるトイレットペーパーの量を制限していると報告されており、アドビのデータによると、トイレットペーパーのオンライン購入は186%の増加となっている。

■キッチンの備えもオンラインショッピングで

トイレットペーパーと同様に、缶詰や保存食品(例:オートミール、米、パスタ)などの非生鮮食品といった緊急時の備えとして一般的なこれらの品目が、オンラインでの購入率がそれぞれ69%と58%増加しているのは想像に難くない。

「消費者が緊急事態に備えるためにデジタルな手段を利用するケースが増えている現在、小売業者はEコマースWebサイトやモバイルアプリケーションにおいて、スムーズでトラブルのない迅速なエクスペリエンスを提供する必要があります」とスミスは語る。

「このようなときに顧客のニーズと期待に応えることは必須で、ブランドの成功を左右するほど重要なことです」

※本記事は、2020年3月26日にアドビのエンタープライズソートリーダーシップ エグゼクティブエディターのジゼル アブラモビッチ氏(Giselle Abramovich)が投稿したブログの抄訳版だ。

出典元:Adobe Blog
https://blogs.adobe.com/japan/

構成/こじへい

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