
結局、「ブロックチェーン」は何を選べばいいのか?
近年、ブロックチェーンを用いた実証実験だけでなく実運用サービスも増えているなか、企業向けのブロックチェーンの需要が高まっている。
そこでdigglueは企業向けブロックチェーンの中でも、とりわけ活動が活発な3つ「Hyperledger Fabric, Corda, Quorum」に注目し、いくつかの切り口で比較してみた。
2019年における開発者数と活動度
将来、ブロックチェーンの導入を考えている企業であれば、どのブロックチェーンを選べばいいのかは悩みどころ。今後どのように発達していくのかを踏まえ、各ブロックチェーンフレームワークに対してどれくらいプロトコル開発者が居るのか、どれくらいのアクティビティがあるのかは、一つの指標となる。
Hyperledger Fabric
Developer:5,224
Activity:14,594
Corda
Developer:1,514
Activity:24,618
Quorum
Developer:1,586
Activity:10,531
※GH Archiveを利用 - https://www.gharchive.org/
エンジニアの注目度
各プロジェクトにおいて、開発者がどれだけ注目が集まっているのか、その指数として、Github内におけるウォッチ数とスターの数を指標に比較した。※2020/1/27時点
Hyperledger Fabric
Watch:1,072
Star:9,663
Corda
Watch:291
Star:3,185
Quorum
Watch:343
Star:3,568
要素の比較
コンセンサスアルゴリズム、処理能力、トークンの有無やスマートコントラクトの開発言語を比較は下記のようになる。
※参考:https://baasinfo.net/?p=2275
開発団体
それぞれ3つのプロジェクトはオープンソースだが、主体となって活動しているのは下記の団体だ。
Hyperledger Fabric:Linux Foundation(+IBM)
Corda:R3
Quorum:Enterprise Ethereum Alliance
➄BaaS info!!アクセスランキング
ちなみに同社が運営するメディア内でも、各項目について解説している記事がある。それらのアクセスランキングは以下の通りになっている。
1位:Quorum
2位:Hyperledger Fabric
3位:Corda
企業がどのブロックチェーンを選べばいいのかは、単なるスペックでは測れない。上記の切り口では一見するとQuorumが劣っているように見えるが、開発ツールの充実度やトークンの取り扱い易さなど、メリットはたくさんある。
構成/ino.
こちらの記事も読まれています