
2020年3月25日にドコモ、26日にauから発売となった「Galaxy S20 5G」が記憶に新しいが、世界最高のスマホシェア率を誇るSamsungのGalaxyシリーズは、何も端末の性能のみが優れているわけではない。3月12日に全国の家電量販店、主要ECサイトや東京・原宿にあるGalaxyの体験型ショーケース「Galaxy Harajuku」にて発売が開始された「Galaxy Buds+」を実際に手に取り使ってみたら、純正品としてスマホのGalaxyに使うだけではもったいない高性能だった。
Galaxyスマホ端末同様にシンプルなデザイン 驚きなのはその軽さ!
Galaxy Buds+は、ホワイト・ブルー・ブラックの3色展開。今回お借りさせていただいたのはホワイトなのだが、見た目はコンパクトかつシンプルな仕上がり。余計な装飾は一切ない完全ワイヤレスイヤホンだ。
だが、イヤホン本体をケースから取り出す時にまず驚いた。このイヤホン、とにかく軽いのだ。なんでも、イヤホン本体は約6.3g、ケースは約39.6gしかないという。筆者も普段からワイヤレスイヤホンを使っているものの、ここまで軽いイヤホンはあまり経験がない。これだけの軽さであれば、長時間の利用でも耳への負担は少ない。もちろん、耳にすっぽりと収まる形状である上に、様々な大きさのイヤーピースも同封されているので、耳から落ちる心配はいらないだろう。
性能も抜群! 最大11時間の連続使用が可能
もちろん、優れているのはその外見だけではない。わずか1回のフル充電をすれば、イヤホン単体で最大11時間の連続音楽再生が可能。付属の充電ケースを併用すれば、さらに11時間の再生ができ、最大で22時間は充電器に接続する必要がない。また、急速充電機能も進化し、3分間の充電で約60分もの音楽再生が可能。外出前に慌てて充電器に接続しても、すぐ利用できるようになるのだ。
充電ケースのバッテリー量確認や、ワイヤレス充電も可能
Galaxy Buds+は、コンパニオンアプリ「Galaxy Wearable」を通じて、イヤホン単体のバッテリー残量だけでなく、充電ケースのバッテリー残量も確認できるようになった。また、Qi対応のためワイヤレス充電も可能。前モデルに引き続き、対応するスマホからワイヤレスパワーシェア機能を通じて充電もできる。なお、Galaxy WearableはGalaxy端末以外でもアプリをダウンロードして使用できるので、別の端末を利用している人も心配はいらない。
利便性も向上! サイドタップ機能やiOSとの互換も可能に
イヤホンの側面をダブルタップすると、音量調節ができるなど、よりスムーズで直感的な操作が可能となったこのイヤホン。驚いたのは、イヤホンをスマホと接続している際にカメラを起動し、イヤホン側面をタッチするとシャッターが切れる機能。当然スマホとイヤホンはワイヤレスで接続されているので、スマホから離れても簡単に写真を撮れる。また、音楽配信サービス「Spotifyと連動し、イヤホンを長押しするだけでプレイリストの再生もできるようになった。スマホやほかのデバイスとの接続も、ケースを開くだけでポップアップが表示されるため簡単。一度接続してしまえば、2回目からはケースを開くと勝手に接続されるので、余計な手間が一切かからない。また、本モデルからAndroid5.0以上のスマホだけでなく、iOS10以上のスマホでもペアリングできる。
肝心の音質は!? バランスのいい音質と調整可能なイコライザーで万人受け間違いなしか
では、肝心の音質について。基本的な音質はバランスのいい仕上がりに感じられた。というのも、低音が響きすぎず、かつ高音がとがりすぎもしていない、全体的に様々な音がバランスよく響き、耳を包み込むような音質をしているのだ。これは高音域の「Tweeter」と低音域の「Woofer」という2つのスピーカーを搭載した2wayダイナミックスピーカーが採用されているため。これだけでも十分高性能イヤホンとしての価値はあるが、Galaxy Buds+のすごさはここから。
Galaxy Wearableを通せば、大・中・小と3段階に調整して周囲の音を聞くことが可能なのだ。周囲の人の声が聴きたい時にはアプリの操作で周囲の音を取り込み、音楽に集中したい時には周囲の音を遮断できる。これらの操作がスマホで簡単に行えるのはありがたい。
また、同じくGalaxy Wearableからイコライザーをいじれる。もう少し低音を響かせたい、クリアな音源にしたいといった要望にもスマホの操作1つで応えてくれる。様々なジャンルの音楽を楽しみたいという人には、ぜひおすすめの機能だ。
Galaxyユーザーだけでなく、すべての人が楽しめる高品質イヤホン
デザイン、バッテリー性能や音質と、どれをとっても高品質であるGalaxy Buds+。当然Galaxyスマホとの互換性は抜群ではあるが、コンパニオンアプリ「Galaxy Wearable」(※iOSの場合は「Samsung Galaxy Buds+」)をダウンロードすれば、その他の機種でも十分にこのイヤホンの性能を満喫できるだろう。スマホのイメージが強いGalaxyシリーズだが、その技術力の高さは周辺機器にも表れているといえる。イヤホンの新調を検討している人は、ぜひ選択肢に入れてみてはいかがだろうか。
文・取材/佐藤 文彦
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