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カリフォルニアの外出禁止令下の買い物エチケットや徹底したソーシャルデイスタンシングを現地レポート

2020.05.13

3月19日、カリフォルニア州に「STAY-AT-HOME」外出禁止令の指示がだされてから、はや、一ヶ月半。

エッセンシャルワーカー(生活に必要不可欠な業務に身をおく人々。例えば、病院スタッフ、介護施設スタッフ、小売店スタッフ、清掃要員、公共の乗り物に従事する人々など)以外のビジネスは一時的に休業中にあり、規律に従わずに営業を行った場合は、罰金、または、強制休業。場合によっては、刑事追訴の可能性もある。飲食店では、ソーシャルディスタンシングの規律に従い、オンライン、テイクアウト、ドライブスルーのみでの営業だ。

ビーチに人が殺到、ソーシャルディスタンシングを守る難しさ

そんな中、4月25日、家での生活にそろそろ飽きてきたカリフォルニアンたちに一部のビーチをオープンするという朗報が伝えられた。駐車場、トイレ、シャワールームの使用、日光浴やピクニックなどは禁止だが、ビーチ・ウォーキングやエクササイズを目的とするのであれば、ビーチへの外出を許可するとあったのだ。

その朗報に待ってましたとばかりに、週末のビーチは大賑わいとなったワケだが、その一週間後、ソーシャルディスタンシングの規律を守らなかったとして、再度、ビーチは閉鎖。その後、住民のプロテストが始まり、討論状態にあった。そして、今週末、再度、一部のビーチが再オープンするという予定だそうだが、ソーシャルディスタンシングを守り、この先も、ビーチオープンの存続に繋げられるかどうかは、住人らの行動次第である。

Photo/Hale Davis

外出禁止令後にレクリエーションパークやビーチが次々と閉鎖され、行き場を失くしたエンジェリーノらの唯一の憩いの場所となったのは、屋外ファーマーズマーケットであった。

アウトドア→ナチュラル→オーガニックに目がないカリフォルニアンにとっては、ファーマーズマーケットには、超穴場だ。マーケットには、買い物客が卒倒し、6フィート(1.8メートル)のソーシャルディスタンス(社会的距離)の規律などは、なかったかのような盛り上がりだ。青空の下で、手袋やマスクもせずに普段と変わることなく悠々と買い物を楽しむエンジェリーノたちが週末の買い物を楽しんだ。

Photo/Hale Davis

買い物客が守るべきガイドラインを設定

この懲りないエンジェリーノの姿に“またなのか?!”と、さぞかし頭を痛めたであろうロサンゼルスのエリック・ガーセッティー市長。ファーマーズマーケットの開催に一時、休止の要請をだしたが、住民らから猛反撃を受けることに。その後、各主権者と買い物客にソーシャルディスタンシングの規律を守ることとし、一部のファーマーズマーケットが再びオープン。現在も続行中だ。

下記がそのガイドラインの一部。

・ファーマーズマーケットの出入り口は一つのみ。入場制限をすること。
・ソーシャルディスタンシングの規律のもと、地面にテープを貼るなどの配慮をするとし、各スタンドと買い物客の間にソーシャルディスタンスの距離を保つこと。
・各スタンド、または、マーケット内にサニタイザーや手を洗うステーションを設置し、ペーパータオルやハンドソープを用意すること。
・食材を販売する際には、販売する係と清算する係に分けて、サービスの提供を行うこと。
・買い物客は、マスクと手袋を着用すること。

等々がある。

また、グロッセリーストアーは各店により異なる部分もあるが、ソーシャルディスタンシングの規律のもと営業がされている。

・営業時間の変更(通常より2時間早目に閉店)
・シニア(60歳、または、65歳以上)や障害者、健康に不安がある人々のための専用買い物時間を設ける。場合によっては、買い物時間外での入店も可。
・買い物かごやカートの使用後は、全て消毒する。キャッシュレジスターやカウンター、クレジットカードのマシーン等も買い物客ごと、または、時間ごとに消毒される。
・各店では、通常の収容客数によって、人数制限をすること(一回の収容人数は、通常の30%程度まで)。
・お店の前で待つ買い物客との間は、6フィート(1.8メートル)を保つ。
・買い物客は、店内の床に貼ってある矢印に沿って買い物する(一方通行)。
・買い物客、従業員、ソーシャルディスタンスを保ために床に貼ってあるテープを意識しながら、他の買い物客との間隔をとる。
・買い物客、従業員、共に店内ではマスクを着用する。

エコバックには、ウィルスが付着している可能性があるとされているため、エコバッグの持ち込みは禁止。お店が提供するバッグのみ使用が許可されている(無料)。

アメリカでは、顧客が購入した品物を袋詰めするのは、キャッシャーの仕事となるため、ウィルスの感染拡大を塞ぎ、従業員の健康を第一に考えることも大切だ。キャッシュレジスターの前には、買い物客と従業員の間に透明のアクリル板が設置されており、買い物客は、キャッシャーとの間にソーシャルディスタンスの距離を保つようにと指示される。

お客様は神様ではなく、サービスを提供する側にも主張や権利がある

4月10日から、ロサンゼルスでは マスクまたはフェイスカバー(スカーフやバンダナ、手作りマスク可)の着用を義務化するWork Protection Orderが出された(エッセンシャルワーカーらは、会社からマスクが支給される)。私たちの生活を支えるために最前線で働くエッセンシャルワーカーの健康を守ることを目的としたものだ。

もし、お店にフェイスマスクなしで入店しようとする買い物客やソーシャルディスタンスの規律に従わない買い物客、マナーの悪い買い物客がいた場合、店側は、サービスを拒否することができる。もともと、アメリカではお客様は神さまであるという考えがなく、サービスを提供する側にも主帳や権利があるという考えでいるので、複雑な対応となる場合は、セキュリティーや警察の助けを求める場合も少なくない。ちなみに、ソーシャルディスタンシングの規律を守らなかった場合、地区にもよるが、罰金、最大$1000も課せられることもあるそうだ。

今や、日常用品や食材調達が、大きなレクリエーションとなりつつあるこの状況に慣れない買い物客も少なからずいるので、現場に立つ人々の頭が痛くなるシチュエーションもしばしば起きる。しかし、ほとんどの店では、サニタイザーなどの商品を除いては、フルストックで営業している店が多いので、パニック買いになる必要もない。

最近では、食肉不足の危機が取り上げられているが、全ての店で食肉が不足しているとは限らない。政治的な匂いを残すこの動きにそこまでする必要があるのか?といった意見やフェイクニュースなのでは?という声もある。人道的な意識の薄い大手食肉工場の継続命令にモラルの視点からみた問いかけの声が多いことは確かだ。

この一ヶ月で、エッセンシャルワーカーをヒーローと呼び、エッセンシャルワーカーに対しての社会の認識が高まったのも確かだ。ヒーローというその聞き慣れない言葉に、最初は戸惑いを感じるエッセンシャルワーカーも多いが、その言葉はありがたく、フロントラインに立つ人々にとって、励みともなっている。

いつも賑わいを見せているストリートは閑古鳥が鳴き、頭痛の種ともなっていた毎日の渋滞もない。何と言っても、スモッグまみれのロサンゼルスの街に真っ青な空が戻ってきたことは、とてもいいことである。

が、ギャザリングはダメ。ハグもダメ。パーフェクトなカリフォルニア日和に外に繰り出すなんて、もってのほかっ! 今まで、普通にしてきたことが、全て、ダメダメダメ…。

この一ヶ月は、カリフォルニアンにとっては、正直、悪夢のような毎日でもあるのだ。

ちなみに、筆者のまわりでは、車の運転中にマスクをしていなかったとして、警察に車を止められて警告を受けた知人。ソーシャルディスタンシングを忘れて立ち話をしていたところを警察が横切り、$400(一人)の罰金を言い渡された知人もいる。

今や、ソーシャルディスタンシングの規律を守らなかったため、警察に呼び止められたり、罰金をとられる世の中となってしまった。

何とも、奇妙な日常となったわけだが、これが、NOT Normal is NEW Normal.

この異常な日常が新しい日常というワケだ。

合い言葉は “ソーシャルディスタンシング・6フィート” お忘れずに!

Stay Home
Stay Healthy
Stay Safe
Save Lives

Spread Kindness, NOT Virus

白井朝美のプロフィール:
米フォーチュン500企業やアメリカが選ぶ最高の雇用者+最も働きたい企業のトップにランクインする企業に籍を置く。ライター、ライフスタイルリサーチャー、ブランドアンバサダーとしても活躍。ランニング、ヨガ、ダンスとネコと自由を謳歌する自由人。女性による女性のフェミテックNY発のFEMTECH COMPANY が主導するwoman of sextechのメンバー:https://www.womenofsextech.com/tomomi-shirai

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