
右肩上がりで推移し、過去最高を更新。社長の平均年齢
高齢化が進む中、70代以上で第一線として活躍する社長も珍しくない。
他方、近年は世代交代が進まないまま社長が高齢を迎え、事業承継できずに休廃業・解散、倒産に追い込まれるケースも見受けられる。企業の永続性を保証するためには、事業承継などが大きな課題となっている。
そこで帝国データバンクは、2020年1月時点の企業概要データベース「COSMOS2」(約147万社収録)から企業の社長データ(個人、非営利、公益法人等除く)を抽出。約95万社を、業種別、年商規模別、都道府県別に集計・分析した。
調査の結果、2019年の社長の平均年齢は59.9歳(前年比+0.2歳)と、右肩上がりの推移が続き、過去最高を更新。このうち、上場企業社長の平均年齢は58.7歳となった。
年商規模別にみると、「1億円未満」が平均61.1歳で最高となった。「1億円未満」における70代の構成比は22.6%、80歳以上は5.4%を占める。
都道府県別にみると、「岩手県」・「秋田県」が平均61.9歳(全国平均+2.0歳)で最も高く、「青森県」が61.5歳(同+1.6歳)でこれに続く。特に東日本において高齢の社長が目立った。
構成/ino.