
「管理職に限らず男性社員全般に望む事ですが、余計な事は言わないでほしい。 生理だから〇〇とか更年期だから〇〇という風に相手(女性側)が悪いような発言をやめてほしい。興味本位な発言もやめてほしい」(20代)
バリューズフュージョンが20代から40代の働く女性に対し、女性特有の健康課題に関する意識調査を実施した結果、女性従業員が働くオフィスでは「女性特有の健康課題」に対する、男性管理職の不用意な言動や、企業側が女性従業員に配慮した制度やしくみを充分に設けられていない実態が明らかになった。
いま、企業の対応が急務な「もうひとつのリスクマネジメント」とは?
女性特有の健康課題(月経、妊娠、出産、更年期など)で体調がすぐれない時でも、全体の65%が「上司が男性だと言いにくい」と回答。
上司が男性だと「女性特有の健康課題で体調が優れない時に言いにくいか」という設問に関して、全体の65%、すなわち3人に2人の女性があてはまると回答(「あてはまる」+「ややあてはまる」の計)。体調がすぐれない時でも言い出せず、心理的な負荷を抱えている様子がうかがえる。一方で、そのような負荷を特に抱えていない女性は全体のわずか20%(「あてはまらない」+「あまりあてはまらない」の計)に留まっている。
「上司が男性だと、体調がすぐれない時に言いにくい」と回答した女性のうち、過半数が「我慢して辛い思いをしていること」や「気分が変わる場合がある」ことを、男性上司に理解してほしいと回答。
体調がすぐれない時、男性上司に「言い出せず、我慢して辛い思いをしている」、「気分が変わる場合がある」ことを理解してもらいたい女性従業員はそれぞれ過半数となった。
さらに「言い出せず、我慢して辛い思いをしている」を年代別に見ると若い層ほどその傾向が高く、平均では54.9%だが、20代では63.6%に達する。
「上司が男性だと、体調がすぐれない時に言いにくい」と回答した女性の約7割が、会社側に「女性特有の健康課題についての関心を高めてほしい」、「男性上司に相談する以外の仕組みを考えてほしい」と回答。
会社側に対し、意識の向上や改善策を望む傾向が高いことがうかがえる。「もっと会社側に女性特有の健康課題についての関心を高めてほしい」、「体調がすぐれない時に、男性上司に相談する以外の仕組みを設けてほしい」が約7割を占めるほか、「女性管理職が増えれば、女性特有の健康課題について相談しやすくなる」、「女性特有の健康課題についてのセミナーや研修会を開催してほしい」も6割弱を占める。
同社のエンプロイーエクスペリエンス事業部の責任者である佐々木純子氏は下記のようにコメントしている。
『当社では以前より、企業や団体の管理職の方、また女性従業員を対象として、女性の健康課題に関する研修などを行っておりましたが、今回の調査で約7割もの女性が、自身の健康課題について「男性上司には相談しにくい」傾向にあることが、あらためて裏付けされた形となりました。
加えて、女性特有の健康課題について「会社側にもっと関心を高めてもらいたい」、「相談しやすい仕組みをつくって欲しい」と望む声も多く挙げられました。企業における女性の健康課題に関連するリスクマネジメントとして、次の2点を意識する必要があると思います。
1.管理職の女性の健康に関連するリテラシーの向上
2.働く女性ご自身の健康に関するリテラシーの向上
働く人々の健康は、女性のみならず、性差を超え人々が健康と共に働けることが大切であります。そこには、男性や管理職が抱える心的負荷があることも忘れてはなりません。
このような、女性の健康課題に対するアプローチを、各企業にあったスタイルで構築していくことが、男性が知覚していないことから起こる不毛なトラブルのリスク回避や、ひいては女性の多様な生き方に対するエールにもつながるわけであり、働く女性の健康保持増進こそがワークエンゲージメントの根幹と考えています』
調査概要
調査名および目的:「働く女性の健康」に関する意識調査
調査方法:インターネットリサーチ
実施時期:2020年1月17日(金)~2020年1月20日(月)
調査対象:従業員数300人以上の企業に勤務する20~40代女性
有効回答数:300名(20代 51名/30代 121名/40代 128名)
調査対象エリア:首都圏(東京、神奈川、千葉、埼玉)
調査実施機関:マクロミル
リサーチデザイン:バリューズフュージョン
インサイトレポート:バリューズフュージョン
構成/ino.
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