
映画やYoutubeを観たり、電子書籍を読んだり、ネットショッピングを楽しんだり。多様なアプリによって、自宅での過ごし方など、暮らしの選択肢を広げる『iPad』ですが、最近はApple Pencilとの併用で本格的にイラストが描ける無料アプリが、プロアマ・年齢問わず人気があるようです。
イラスト制作アプリを使えば、高価な紙やペン、絵具を用意する必要はありません。
画面全体が大きなキャンバスとして機能するため、手を滑らせて服を汚す心配も無く誰もが手軽に創造的なアクティビティを楽しめます。
今回はそんな、場所を選ばず絵が描けるiPadで使える無料イラスト制作アプリを5選紹介したいと思います。
※基本的にiPadと対応のペンシル(Apple Pencil)を使用した操作を想定しています。
(筆圧を感知するスタイラスによって、リアルな描画が可能になります。)
iPadとApple Pencilで水彩・油彩などのリアルな表現が可能に
Adobe Fresco
キャンバスで描く自由と楽しさを追求できる『Adobe Fresco』は、1000種類を超える世界最大級のベクターブラシとラスターブラシのコレクション、さらに革新的なライブブラシを備えています。
中でも、キャンバス上で重なり混ざり合う水彩・油彩絵具は本物そっくりで自然に精巧にシュミレーションできるため、本当に求めていた表現を実現してくれるでしょう。
スケッチから着彩まで、紙に直接描いたような自然な質感と描き心地が味わえます。
イラストレーター(Illustrator)でおなじみのベクターデータも同キャンバス内で利用可能です。
ちなみに『Adobe Fresco』の場合、描画とペイントの自然な使用感と仕上がりを意識したフリーフォームのベクターブラシとなっています。
また、利き手に合わせて描きやすいよう、UIをカスタマイズできるのもポイントです。
ブラシ:1000種類以上
レイヤー機能:○
作品を楽しむ機能:他ユーザーのライブストリームによるツールの使い方や、注目のプロジェクトが閲覧可能
筆者の印象
プロのイラストレーターや、趣味で描画やペイントを楽しむハイアマチュア向けに設計されている、とのことですが、基本を学べるチュートリアルやマニュアルが用意されているため、描き始めるに当たってそこまで難しくは感じませんでした。フリーフォームが基本のため、アナログ描きが好きな人にもオススメです。はじめにピクセルブラシ、ライブブラシ、ベクターブラシ、それぞれの違いを理解しておくと作画の際に役立つと思います。
※Adobe Frescoは、現在iOS 12.4以上が動作するiPadでのみ使用可能。
https://www.adobe.com/jp/products/fresco.html
直感的なベクターグラフィックデザインが作り出せる
Vectornator
思い描くイマジネーションをすべてデザインにする、ベクターグラフィックデザインのための直感的なソフトウェアである『Vectornator』。
特筆すべきはペンツール。
ベジェ曲線はもちろん、描いた線から正確なパスとアンカーポイントをシームレスに作成して、鋭いエッジや美しい曲線を生み出したりと、変幻自在にデザインを作り出すことができます。
そのほか、画像の自動トレース機能をはじめ、オブジェクトごとにグラデーションをつけたり、複製を容易に行えたりと、イラストレーター(Illustrator)のような機能が満載です。
操作難易度は少々高いですが、ハイレベルなベクターグラフィックをはじめ、アナログ描きのスケッチを取り込んでデジタル化してみたいという方にもおすすめです。
また、テキストのアウトライン作成機能を使えばタイポグラフィ(文字を適切に配置したり、デザインしたりすること)もできたりと、本格的なグラフィックデザインを作ることも可能です。
筆者の印象
操作に慣れるまでは少し難しい印象ですが、ベクターグラフィックの作成やアナログのトレースにうってつけだと感じました。ゼロから『Vectornator』で本格的なイラストを描くには、操作はもちろん、表現方法を習得するのに時間がかかりそうです。しかし、線を変幻自在に動かすことができるため、フリーフォームで描いた線やトレースした線の調整がしやすく、非常に比率の整った滑らかなイラストに仕上げることができるという魅力があります。
レイヤー機能:○
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