
現在、「大学入試シリーズ」(通称“赤本”)でおなじみの教学社は「受験川柳」を2020年10月12日(月)まで募集中。現役の受験生だけでなく、もうすぐ受験生になる人、かつて受験生だった人、受験生の家族、先生など、あらゆる人を対象としている。
そこで今回は第5回の授賞作品を紹介しよう。
試験本番の緊張感や受験勉強の悲喜こもごもをあらわした句など、個性豊かな作品が集まったが、その中から特に優れた7句が選ばれた。
第5回「受験川柳」3,084の応募作品の中から選ばれた7作品
最優秀賞
志望校 優しい嘘を 知った春 (岩間さやか 19歳)
〈作者のコメント〉
毎朝、世界史の問題を出し合いながら一緒に登校していた友人。センター試験の前日まで共に闘いました。そんな彼女が実は11月に推薦で受かっていたことを知ったのは、卒業してからでした。志望校の話をしたとき、合わせてくれてありがとう。
高校生特別賞
三学期 歩幅狭めて 帰る道 (ask 16歳)
〈作者のコメント〉
三学期は、家に帰ると勉強しなければならないのに加え、下校中も友人たちとすごす貴重な時間なので、帰りたくない気持ちがありました。
中学生特別賞
赤本に ふせんの草が 育つ夏 (みゆみゆ 12歳)
〈作者のコメント〉
夏休みに志望校の過去問題集をやり始めた。でも、まだ全然できないので、ふせんばかりがどんどん増えていき、それがふさふさの草のように思った。冬には問題が解けるようになって、この草が全部枯れてなくなったらいいなと思った。
佳作
赤本が 少し膨らみ 春が来る (ちゅんすけ 46歳)
合格しても一人 (一人はいやだ 14歳)
無駄のない ペンと足音 自習室 (をたちぃ 17歳)
夢の中 解けた数式 もう一度 (受験師匠 13歳)
選考・発表
応募作品の中から最優秀賞などを選考し、賞品を進呈します。優秀作品は特設ウェブサイトで発表される。
応募規定
1.応募作品は、自作で未発表のものに限る。
2.応募作品の著作権は作者にあるが、使用権は世界思想社教学社が有し、応募作品を紹介・出版・商品化する場合がある。
3.応募に際し、取得した個人情報は上記目的および目的に関わる諸連絡以外に利用することはない。
構成/ino.
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