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「SNS投稿で個人情報流出」「定期購入で高額請求」シニアが巻き込まれやすいネットのトラブルと対処法

2020.05.09

インターネットは便利である反面、油断するとトラブルに巻き込まれる可能性がある。とりわけ、ネットネイティブではないシニア世代はそのリスクが高い。外出自粛が続き、はじめてネット通販を利用とする高齢者などは特に気を付けるべきだろう。

そこで今回、NTTドコモによるシニアの「ネットトラブル」のリスクに関する調査が行われたので、その結果を、 ITジャーナリスト・高橋暁子の専門家解説共に紹介していきたい。

近所の風景や顔写真を投稿するのは危険!?

はじめに、シニアの「SNSトラブル」のリスクについて調査が行われた。近年、スマートフォンの普及とともに、シニアのSNS利用率も増加傾向にある。

そこで、今回の調査対象のうち、「SNSを使用したことがある」と回答した219名を対象に「SNSにおける投稿内容」について尋ねる調査が行われたところ、約4人に1人(28%)が「旅行先での写真をSNSに投稿したことがある」、約5人に1人(23%)が「近所の店舗や風景を撮影した写真をSNSに投稿したことがある」と回答。

また、約6人に1人(17%)が、「自分や友人の顔写真をSNSに投稿したことがある」と答えた。特に、シニアの中でも男性のほうが顔写真を投稿する人の割合が高く、女性が9%であるのに対して、男性では24%と約4人に1人にのぼっている。

<専門家解説>
ソーシャルメディアや無料通話アプリを利用することは、家族間コミュニケーションがスムーズになったり、交友関係が広がったりするなど、たくさんのメリットがあります。Facebookで趣味の友だちができたという方や、家族でLINEグループを作っているという方も多いのではないでしょうか。ソーシャルメディアなどを活用することで退職後の生活が充実したり、趣味の友だちができたりしたという話はよく聞きます。

しかし、SNSの投稿範囲・投稿内容については注意が必要です。たとえば、友だち以外からも投稿が見られるにもかかわらず、自宅の場所がわかる投稿をしてしまうと、個人情報の特定につながったり、中には空き巣被害などにつながった例もあります。

そのほか、SNSコミュニケーションに慣れていないため、他人を誹謗中傷する投稿をしてしまい、友人との仲が険悪になってしまった例もあります。また、SNSで「#個人間融資」などのお金を貸すという投稿を見かけて借りてしまい、法外な利子を取られる被害も増えています。

ネットを活用するシニアが見落としがちな落とし穴とは

続いて、シニアの「ネットショッピングトラブル」のリスクについて調査。まず、「インターネット上で何かを買うことがありますか?」と尋ねる調査が行われたところ、47%と半数近くが「よくある」と回答。

なお、男女別にみると、男性で「よくある」と回答した人は51%、女性では43%となり、シニア男性のほうがより積極的に買い物においてネットを活用している傾向がみられた。

さらに、通常のECサイトでの買い物だけでなく、約4割(37%)が「フリマアプリを使ったことがある」、約3人に1人(34%)が「インターネットで株の取引をしたことがある」と答えている。

<専門家解説>
最近は、シニア層でもネットショッピングを活用する方が増えています。価格が比較しやすい、重いものも宅配してくれる、ほしいときにすぐに買える、ポイントが貯まりやすくてお得、レビューで評判が確認できるなどのメリットを感じて、ネットショッピングを楽しんでいる方が多いようです。

ところが、ネットショッピングにもやはり様々なトラブルが潜んでいます。たとえば、1回だけのつもりで購入したら定期購入の契約で高額請求される例は近年増加しています。定期購入ということはごく小さな文字で書かれており、スマホなどでは気づかない方が多いのです。

また、安い商品を見つけて購入したのに、商品が届かないというトラブルも起きています。ネットショップ自体が架空のもので、会社名や連絡先も実際には存在しないというケースもあるため、信頼できるECサイトや販売者を選ぶことも大切です。

さらに、近年はネットショッピングだけでなく、フリマアプリを使用する人も増えています。フリマアプリは、個人間での取引のため、「思っていたものと違った」「商品説明と異なる商品が届いた」などのトラブルに発展するケースもあるため、取引相手には十分に注意しましょう。

また、ミドル・シニア世代は株取引をする人が多いですが、“売却”と“買付”のボタンを間違えたり、単位をひとつ間違えて発注したりと、操作ミスによるトラブルも。自身の入力ミスにも十分気を付けましょう。

そのほか、シニア層はPCサポートと称しての修理代請求や高額請求などの詐欺被害にもあいやすい傾向があります。よくわからないまま強引に契約を進められてしまい、払ってしまっているケースが多いようですが、本当に必要な契約なのか冷静に判断することが重要です。

シニアの4人に1人が「フィッシングメール」の受信経験アリ!

また今回は、近年手口が悪質化している「ネット詐欺」についても調査が行われた。

調査回答者であるシニア(300名)に対して、過去に「ネット詐欺」と思われるものにあったことがあるか尋ねる調査が行われると、4人に1人(25%)が「フィッシングメール(銀行、カード会社、オンラインサービス、芸能人などの名を騙った詐欺メール)を受け取ったことがある」、約5人に1人(21%)が「フィッシングSMS(銀行、カード会社、オンラインサービス、芸能人などの名を騙ったショートメール)を受け取ったことがある」と回答。

また、「利用した覚えのないサイト・サービスからの請求を受けたことがある」人も約7人に1人(15%)にのぼった。

<専門家解説>
パソコンやスマートフォンを操作中に、警告文やよくわからないメッセージが表示された経験のある方は多いと思います。特にネットに慣れていないシニアの方であれば、ネットサーフィンをしていて「ウイルスに感染している可能性があります」などの警告が表示されたら、慌ててしまうのも無理はありません。これは、「10個のウイルスが検出されました」「ウイルスを駆除するためには有料版を購入」などと表示される、セキュリティソフトを購入させる詐欺です。偽の警告なので、無視するのが正しい対処法です。

また、近年増えているのが、ゼロクリック詐欺です。ネットサーフィンをしていたら、いきなり「サイトの登録が完了しました」「料金のお支払いが確認できません。すぐにお支払いください」などのメッセージが表示されることがあります。料金は数万円〜十数万円など高額にのぼることも。「会員登録などしていないはず」と記載されている電話番号に電話をかけてしまうと、悪徳業者に電話番号を知られてしまいます。料金の支払いを説得されて支払ってしまったり、電話番号を他の詐欺に悪用されることもあるようです。こちらも無視し、連絡をとったりしないことが大切です。

実際にトラブルが起きたとき、「気軽に相談できる相手がいない」シニアも4割超

最後に、万一ネットトラブルが起きたときの対処についても調査が行われた。

まず、「インターネット上のトラブルに巻き込まれたとき、気軽に相談できる相手は身近にいますか?」という問いには、「いる」と答えた人は57%にとどまっており、残り4割超(43%)は「いない」と回答。

特にシニア男性においてはその傾向が高く、女性で「いない」と答えた人は約3人に1人(30%)となった一方で、男性は半数以上(55%)にのぼっている。

さらに、「娘・息子がいる人」のみに絞り込んだ場合でも、相談相手が「いない」と答えている人が約4割(39%)にのぼっており、子どもがいても相談しづらいと感じているシニアが多い様子がうかがえる。

トラブルが起きたときにやること1位は「ネットで調べる」、「身近な人」よりも「第三者」を頼る傾向に?

さらに、実際に「インターネット上のトラブルに巻き込まれたときの行動」について尋ねる調査が行われたところ、「インターネットで調べる」が最多(76%)となり、ついで、消費生活センターなど「無料の相談窓口に相談する」が73%となった。

その一方で、「娘・息子に相談する」は43%、「友達に相談する」は32%にとどまっている。

また、この質問について、「娘・息子がいる」かつ「気軽に相談できる相手がいる」と答えたシニア(146名)の回答をみると、ネットトラブルが起きたときに「娘・息子に相談する」と答えた人の割合は66%にとどまった。このことから、残り約3割(34%)のシニアにとっての「気軽に相談できる相手」は、娘・息子以外であるという推測ができる。

さらに、「娘・息子がいる」けれども「気軽に相談できる相手がいない」と感じている人(93名)については、トラブルが起きたときに「娘・息子に相談する」人の割合は33%とさらに少なく、生身の相談相手として最も多かったのは「無料の相談窓口」(72%)となった。ネットトラブルが起こった際には、娘や息子には相談しづらい、もしくは第三者から情報提供やアドバイスを受けたいと考えるシニアが多いと言えそうだ。

実際に、「インターネット上のトラブルに巻き込まれたときに、気軽に相談できる専門家がいると心強いと思いますか?」と聞いた質問では、実に98%が「そう思う」と回答。前問で、すでに「気軽に相談できる人がいる」と答えた人(172名)でも99%とほぼ全員が「そう思う」と答えており、万一のときに、専門的な知見からアドバイスをもらえる相手を求めている人が多い様子がうかがえる。

<専門家解説>
シニア層はネットやSNSなどの利用経験が乏しいため、ネットリテラシーはあまり高くありません。それ故、残念ながら、詐欺などの標的になってしまいやすい傾向にあります。金銭的被害にあうことは、老後の生活に支障が出てしまうリスクにもつながります。中には、被害にあったことを相談できず、子どもに相談してきたときには老後の生活費をすべて騙し取られていたという方もいるほどです。

このような被害にあわないためには、まずシニア自身がリテラシーを高め、自衛をすることが重要。同時に、不安なことや心配なことがあったら、本来は息子や娘などの家族に相談することが大切です。

しかし、中には家族や友人などの身近な人にはなかなか相談しづらいというシニアの方も多いかもしれません。また、詐欺やトラブルは、次々に新たなタイプが登場してくるため、シニア本人や家族だけでは防ぎきれないことも多いものです。

そこで、万が一トラブルにあったときのサポートに役立つサービスとして、NTTドコモの「ネットトラブルあんしんサポート」などを活用すると安心ではないでしょうか。トラブル防止に役立つ最新事例が紹介されている他、万一トラブルにあった際に専門スタッフや弁護士に電話相談できるサポート体制も整っています。最近増えているキャッシュレス決済の不正利用補償がついている点も、安心ですね。

[専門家プロフィール]
高橋暁子(たかはしあきこ)/ ITジャーナリスト



書籍、雑誌、Webメディアなどの記事の執筆、企業などのコンサルタント、講演、セミナーなどを手がける。 SNSなどのウェブサービスや、情報リテラシー教育などについて詳しい。元小学校教員。『ソーシャルメディア中毒』(幻冬舎)など著作多数。SNSやスマホの安心安全利用等をテーマとして、テレビ、雑誌、新聞、ラジオ等のメディア出演経験も多い。

<調査概要>
・調査エリア:全国
・調査期間:2020年2月10日~2月12日
・調査方法:インターネット調査
・調査対象:60歳~79歳 男女300名 ※スマートフォンを所有している方

出典元:株式会社NTTドコモ

構成/こじへい

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