
オートキャンプ場ではAC電源が当たり前になり、災害に備え大容量バッテリーを持つ人が増えたことも手伝って、調理家電をキャンプ料理に活用する新潮流が起きている。ここではアウトドアコーディネーターの小雀陣二さんが、厳選した調理家電の使い勝手を野外で検証した。
初心者キャンパーに朗報!家でも外でも家電が大活躍
旨い料理は食べたいけれど、せっかく遊びに来ているのに、調理に手間や時間はかけたくない。実はそう思っているキャンパーも少なくないのでは?
「ダッチオーブンや焚火料理などアウトドアならではの調理も楽しいものですが、イチから道具を揃えるのはコストがかさむ。知識も道具もない初心者キャンパーなら、使い慣れている家電からスタートするのも手」と話すアウトドアコーディネーターの小雀陣二さん。屋外で家電!? と驚くなかれ。近年のキャンプ場ではAC電源を備えているところが多く、オートキャンプであれば自宅で使っているホットプレートや炊飯器をそのままクルマで持って行ける。
「炭や薪は、慣れていないと火加減が難しい。その点、家電なら弱火も強火も思いのまま。子供がいても安心ですし、付きっきりで火のそばにいる必要がないので、その分、野外遊びを楽しめます」
実際に使ってみると、調理も後片づけもラクで失敗知らず。これからは〝キャンプで家電〟が当たり前になりそうだ。
仕込みさえすれば、あとはほったらかしてOK。映える料理も手軽に作れます。
料理をおいしそうに見せる
プリンセス『テーブルグリルストーン』2万円
消費電力:1300W
竹製の台座、斬新なデザインで「美しすぎるホットプレート」として話題となったモデル。セラミックコーティングのプレートは熱伝導性が高く、遠赤外線効果で肉も野菜もおいしく焼き上げる。
●サイズ:W56×H44×D25.5cm(グリルプレート)、W61.4× H7×22.2cm(台座)、約3.4kg
傾斜のあるプレートで、中央の穴に油が集まり、受け皿に落ちる設計。油はねも少ない。
高い熱伝導性のセラミック加工が施されている。中低温でも、ムラなく均一に熱が伝わる。
◎性能を生かした料理を作ってみた!
トマト、ブロッコリー、キャベツ、タマネギを切る。野菜はアレンジOK。
牛かたまり肉は室温にもどし、市販のチリパウダーミックスをまぶす。
プレートを温め、牛肉の全面をこんがり焼く。少し休ませてから切る。
トルティーヤを温め、野菜を焼く。生地に具をのせソースをかける。
炙り牛肉のタコス
〈KOSUZUME’S REVIEW〉縁のないプレートだけのホットプレートなので、器(お皿)としても優秀! すっきり美しいデザインで家電感が少なく、外で使っても違和感がないですね。
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