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ドライバーの半数近くが自動運転で将来的に自家用車を手放すことを検討

2020.05.01

自動車の将来価値の再考が求められる時代に突入

将来の自動運転が提供する付加価値サービスに対して消費者の関心は非常に高く、多大な収益機会が存在することは明らかです。

自動車メーカーが競争から一歩先んじるためには、こうしたサービスの試験導入や改善に着手し、自動運転の実用化に備えておく必要があるでしょう」とアクセンチュアでモビリティX.0部門を統括するマネジング・ディレクターのユルゲン・リアーズは述べている。

アクセンチュアが米国、欧州、中国の3地域(日本は除く)における7,000人の消費者(そのうち約85%が自動車を所有)を対象に実施した調査によると、自動車オーナーの96%が今後も自動車を所有するだろうと回答したにもかかわらず、仮に自動走行ソリューションが利用可能になった場合、約半数の48%が自動車を手放すことを検討すると回答している。

そして、意外な結果なのが、高級車のオーナーの方が大衆車のオーナーよりも、自家用車を手放し、自動運転ソリューションに切り替えると回答した割合が高かった点だ。

調査では高級車のオーナーのうち、中国で78%、欧州で55%、米国で39%がそれぞれ「自動車を手放すことを検討する」と回答しており、中国と米国の差は約2倍、欧州はその中間に位置する結果となった。

危機に瀕するブランド価値

このほか、本調査では自動車ブランドの重要度が低下していることが明らかになった。自動車の購入やカーシェアリング利用において消費者が重視する要素について、「価格」、「スピード」、「柔軟性」、「快適性」、「環境への影響」、「ブランド」、「プライバシー」などの12以上の項目で優先順位付けを行ったところ、「ブランド」は自動車購入においては6番目、カーシェアリング利用においては10番目に重要な要素に過ぎないことが分かる。

付加価値サービスへの高い関心

また、調査では音楽や動画のストリーミング再生、車載用マッサージシートなどの健康増進機能、食品、ホテルサービスなどに対し、回答者全体の89%、このうち18~37歳に限れば全体の97%が関心を示すなど、自律型モビリティ・サービスにおいてこうした付加価値サービスに大きな需要が存在することが分かった。一方で、中国の回答者がこれらのサービスに対価を払う傾向が最も高いなど、こうした需要には地域差が存在することも指摘されている。

郊外における自動運転車の未知なる可能性

調査では、回答者の約半数に当たる45%が「自動運転によって毎日の通勤がより手軽になるのであれば、転居もいとわない」と回答していることも明らかになった。こうした回答者の割合が最も高かったのは中国(回答者の55%)で、欧州(同42%)、米国(同37%)がそれに続いた。

調査方法

自動運転などのモビリティ・サービスの普及に伴う自動車メーカーの主要課題を調査するため、アクセンチュアは2018年12月から2019年1月にかけて中国、欧州、米国の18歳以上の消費者7,000人(このうち中国が2,000人、フランス、ドイツ、イタリア、英国、米国が各1,000人)を対象にオンライン調査を実施。回答者のうち約85%が自動車を所有していた。

構成/ino.

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